【年金だよりNo.67】を発行しました。

年金だより
No.67
平成 27 年 6 月発行
19 日 4
平成 27 年度の
年金額は、0.9%の引き上げとなりました
平成 27 年度の年金額は、特例水準の段階的な解消(*)やマクロ経済スライドによる調整と
合わせて、基本的には 0.9%の引き上げとなります。
平成 27 年 4 月分(平成 27 年 6 月支給期分)からの年金額
年金額は、現役世代の賃金水準に連動する仕組みとなっており、物価の変動率に応じて年度ごと
に決定されます。
平成 27 年度の年金額は、年金額改定に用いる名目手取り賃金変動率(+2.3%)によって改
定されます。これにマクロ経済スライドによるスライド調整率(-0.9%)が乗じられ、平成 26
年度の本来水準の年金額からの改定率は 1.4%になります。
さらに、特例水準の段階的な解消(-0.5%)があるため、特例水準の年金額からの改定率は、
0.9%となります。
(*)特例水準の解消
平成 25 年 9 月分までの年金は、
平成 12 年度から 14 年度にかけての物価下落にもかかわらず、
特例法でマイナスの物価スライドを行わず年金額を据え置いたことなどにより、本来の年金額
より 2.5%高い水準(特例水準)で支払われていました。
現在、平成 24 年に成立した法律により特例水準の計画的な解消が実施されており、平成 27
年 4 月から 0.5%分を引き下げ、完全に特例水準が解消されます。
平成 27 年 10 月から、共済年金は厚生年金に統一されます
「被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律」(通称
「被用者年金一元化法」
)により、平成 27 年 10 月 1 日から厚生年金に公務員や私立学校の教職
員も加入することとなりました。
被用者年金一元化法は、公務員等の保険料率や給付内容を民間サラリーマン等と同一化し、被用
者年金制度全体の公平性を確保し、安定性を高めるという観点に基づき施行されます。
平成 27 年 9 月 30 日までに受給権が発生した年金をお受け取りの方は、原則として従前どおり支
給されますが、一部の方についての年金は変更が生じる場合があります。詳しくは 3 ページをご覧
ください。
平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会(以下「市町村連合会※1」)が
年金の決定、支払いを行います。
~各種届出等の手続き及び各種相談は、今までどおり共済組合で行います~
平成 24 年 8 月 22 日に公布された「被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保
険法等の一部を改正する法律」により、平成 26 年 12 月 1 日に指定都市職員共済組合が市
町村連合会の構成組合となり、平成 27 年 10 月 1 日から長期給付事業(年金業務)の一元
的処理※2が実施されることとなりました。
※1
市町村連合会:昭和 59 年にすべての市町村職員共済組合及び都市職員共済組合を
もって構成され、共済組合の業務の適正かつ円滑な運営をはかるた
め設立。
※2
長期給付事業(年金業務)の一元的処理:各共済組合で行っていた長期給付事業(年
金業務)を、市町村連合会に集約し、一元的に処理することをいい
ます。ただし、申請書の受理、審査等、組合員や受給権者と直接す
る業務は引き続き各組合で行います。
現在は各指定都市職員共済組合が行っている年金の決定・支払いを、平成 27 年 10 月
から市町村連合会が行うこととなります。
○年金の支給額や支払日は、従来と変わりません。
○年金を受け取る金融機関の変更は必要ありません。
○年金の請求や各種届出などの手続き及び各種相談については、今までどおり共済組合で
行います。
一元的処理イメージ
【平成27年10月以降の年金請求の流れ】(イメージ図)
年金の支払いは、市町村連合会が行います。
年金支払
市町村連合会
年金の決定・支払等
組合員・
受給権者
共済組合
各種手続、年金相談等
年金の請求
各種届出
(市町村連合会からの委任業務)
長期給付事業の一元的処理
被用者年金一元化に伴う主な変更点
平成 27 年 10 月から被用者年金一元化法が施行され、
公務員及び私学教職員も厚生年金に加入します。
これに伴い、
制度的な差異については、厚生年金に揃えて解消することとなりました。
1. 働きながら年金を受給されている方の所得制限
退職共済年金(老齢厚生年金)又は障害共済年金(障害厚生年金)の受給者が厚生年金保険の被保険者等となった
場合、年金の一部又は全部が支給停止になる場合があります。
平成 27 年 9 月までは、年金受給者が共済組合員となった場合には、賃金と年金(1 か月分)の合計が 28 万円を超
えた場合に、また厚生年金保険の被保険者等になった場合には、47 万円を超えた場合に年金の一部または全部が停止
となっていました。
(
「賃金」とは…年金停止の対象となる月の前月の標準報酬月額 + 直近 1 年間の標準賞与額÷
12)
平成 27 年 10 月以降は、共済組合員であるかどうかにかかわらず、65 歳未満の方は賃金と年金(1 か月分)の合計
が 28 万円を超えた場合に、65 歳以上の方は 47 万円を超えた場合に年金の一部または全部が停止となります。
(
「賃
金」とは…年金停止の対象となる月の当月の標準報酬月額+直近 1 年間の標準賞与額÷12)
この場合、共済年金以外に受給権を有する公的年金(例えば老齢厚生年金等)も合算して計算されます。
これによって、現在働きながら年金を受給されている方のうち、厚生年金の被保険者等となっている 65 歳未満の
方は、支給停止額が上がる可能性があります。
(ただし、一定の要件に該当する方については、配慮措置が設けられる
予定です。
)
(一元化前)
(一元化後)
厚生年金被保険者 47 万円
65 歳以上
47 万円
28 万円
65 歳未満
28 万円
共済組合員
2. 在職中の障害共済年金の支給・保険料の納付要件
共済組合員である間は障害共済年金の一部または全部が支給停止されていましたが、平成 27 年 10 月以降は
在職中でも支給されます(職域年金相当部分は引き続き支給停止)
。
また、共済年金には保険料の納付要件はありませんでしたが、一元化後には障害年金の支給要件として、初
診日の前々月までの保険料納付済期間及び保険料免除期間(※)を合算した期間が公的年金加入期間の 3 分の 2
以上必要となります。
※保険料免除期間:国民年金の第 1 号被保険者が申請により保険料の納付を免除された期間
3. 遺族共済年金の転給
遺族共済年金には「転給」という制度があり、遺族年金を受給できる順位(※)が上の方が結婚や死亡など
で失権すると、次順位の方が遺族年金を受けることができました。厚生年金には転給制度はありませんので、
上の順位の方が失権した場合には、遺族年金の支給は終了します(現に受給中の方は除きます。
)
。
※受給順位:1.配偶者及び子 2.父母 3.孫 4.祖父母
◎印の届出用紙は、ホームページからダウンロードできます。
ご連絡やお届けが遅れたことにより、年金が過払いとなった場合には、
過払い分を返還していただきますので、ご注意ください。
こんなとき
提出書類
年金事務所から
添付書類等
◎年金加入期間確認請求書
「年金加入期間確認通知書」を
―
求められたとき
振込先金融機関を変更したい
◎年金受給権者届書
届書に金融機関の証明印を受けるか、変
とき
更後の「金融機関名、支店名、口座番号」
振込先金融機関の統廃合等に
の記載がある通帳のコピーを添付。
より、金融機関名・支店名・口
新しい口座に振り込まれたことを確認するま
座番号が変更されたとき
で、変更前の口座は解約しないでください。
加給年金額の対象である配偶者 ◎加給年金額停止該当・
配偶者の「年金算定の基礎期間」及び「支
が、新たに一定の年金を受給する
給開始年月日」が明記されている「年金
非該当届
ようになったとき
証書」のコピー
(配偶者が 65 歳になって加給
(余白に横浜市職員共済組合の年金受給
がなくなる場合を除く。
)
者の年金証書番号と氏名を記載してくだ
さい。)
加給年金額の対象者に、離婚・ 加給年金額対象者失権届
戸籍謄本
養子縁組・死亡等の異動があっ
たとき
障害共済年金の受給者が加給
加給年金額対象者届出書
年金額の対象となる配偶者を
ご連絡いただいた際に、必要書類をご案
内いたします。
有したとき
遺族(共済)年金・通算遺族年
年金受給権消滅届
金受給者が婚姻したとき(事実
戸籍謄本
(事実上の婚姻関係が確認可能な書類)
上の婚姻関係を含む。
)
年金受給者が就職したとき
◎年金受給権者再就職届書
―
再就職先を退職したとき
◎年金受給権者退職届書
―
雇用保険の失業給付(基本手当)
◎退職共済年金調整事由
を受給開始・終了するとき(65 歳未
該当/非該当届
「雇用保険受給資格者証」のコピー
(表裏とも)
満の方)
源泉徴収票の再交付を受けた
◎源泉徴収票再交付申請書
―
いとき
住所変更(転居・住居表示変更
必ず電話または文書でご連絡をお願いします。
等)があったとき
年金受給者がお亡くなりにな
必ずご連絡をお願いします。提出書類をご案内いたします。
られたとき
お問い合わせ先:横浜市職員共済組合
電話 045-671-3370
(事務所所在地/横浜市中区住吉町 1-13 松村ビル 3F)
受付時間 8:45~17:00 (昼休み 12:00~13:00)
ホームページアドレス
http://yokohama-kyosai.or.jp/
平成 27 年 6 月 12 日
受給権者 各位
年金だより No.67 の訂正個所について
日頃より共済事業にご理解いただき、厚く御礼申し上げます。
6 月 10 日にお送りいたしました『年金だより No.67』の、
「被用者年金一元化に伴う主
な変更点」 1.働きながら年金を受給されている方の所得制限 の項目に訂正がございま
す。
<訂正個所>5-6 行目
誤)退職共済年金(老齢厚生年金)又は障害共済年金(障害厚生年金)の受給者が厚生
年金保険の被保険者等となった場合、年金の一部又は全部が支給停止になる場合が
あります。
正)一元化前(平成 27 年 9 月まで)は、退職共済年金(老齢厚生年金)又は障害共済年
金の受給者が厚生年金保険の被保険者等となった場合、年金の一部又は全部が支給
停止になる場合がありました。
一元化後(平成 27 年 10 月以降)は、退職共済年金(老齢厚生年金)の受給者が厚
生年金保険の被保険者等となった場合、年金の一部又は全部が支給停止になります。
<訂正の概略>
一元化前(平成 27 年 9 月まで)は、障害共済年金の受給者が組合員又は厚生年金の被
保険者となった場合、年金の一部又は全部が支給停止されています。一元化後(平成 27
年 10 月以降)は、厚生年金保険制度に同様の支給停止制度がないため、組合員又は厚生
年金の被保険者であっても障害共済年金(障害厚生年金)が支給されるようになります
(ただし、組合員である間は、職域年金相当部分については支給停止されます)
。
横浜市職員共済組合
年金係
電話 045-671-3370