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News Release
日本語版ツイッター@JLLNews_JP
2015 年 10 月 22 日
報道各位
JLL
(ジョーンズ ラング ラサール株式会社)
[確報-2015 年第 3 四半期]
世界の不動産投資額、前年同期比 2%増の 1,730 億ドル
1-9 月累計は 3%増の 4,970 億ドル
日本は 11%増の 89 億ドル(円建てでは 30%増の 1 兆 900 億円)
総合不動産サービス大手の JLL グループ(本社:イリノイ州シカゴ、社長兼最高経営責任者:コリン・
ダイアー、NYSE JLL、以下:JLL)がまとめた投資分析レポートによると、2015 年第 3 四半期の世界の
商業用不動産投資額は、前年同期比 2%増の 1,730 億ドル※1、2015 年 1-9 月の投資額は、前年同期
比 3%増の 4,970 億ドルとなりました。日本の 2015 年第 3 四半期の投資額は、前年同期比 11%増の
89 億ドル(円建てでは 30%増の 1 兆 900 億円※2)となりました。JLL は、2015 年の世界の商業用不動
産投資額の見通しを 7,400-7,600 億ドルとしています。
なお、当レポートは 10 月 14 日に速報をリリースしています。(速報発表値:2015 年第 3 四半期の投
資額は、前年同期比 3%減の 1,690 億ドル、日本の 2015 年第 3 四半期の投資額は前年同期比 8%
増の 87 億ドル、円建てで 30%増の 1 兆 900 億円、2015 年世界の投資額予測は 7,400-7,600 億ドル)
また、日本の不動産投資に関しては、「ジャパン・キャピタル・フロー」を 10 月末に発行予定です。
ハイライトは以下のとおりです。

2015 年第 3 四半期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比 2%増の 1,730 億ドルとなり、
14 四半期連続で 1,000 億ドルを突破。2015 年 1-9 月期の投資額は、前年同期比 3 %増の 4,970
億ドルとなり、2014 年 1-9 月期に続き 2 年連続で 4,000 億ドルを超えた。(図表 1)

2015 年第 3 四半期のアメリカ大陸の投資額は、前年同期比 4%減の 760 億ドル、1-9 月期の投
資額は前年同期比 10%増の 2,290 億ドルとなった。EMEA の投資額は、前年同期比 2%増の 650
億ドル、1-9 月期の投資額は 4%減の 1,800 億ドルとなった。アジア太平洋地域の投資額は、前
年同期比 1%増の 330 億ドル、1-9 月期の投資額は前年同期比 2%増の 890 億ドルとなった。中
国の株価下落やアメリカにおける利上げの可能性などを背景に、全地域で投資活動はやや低
調となった(図表 1, 2)

日本の 2015 年第 3 四半期の投資額は、前年同期比 11%増の 89 億ドル(円建てでは 30%増の
1 兆 900 億円)となった。また、2015 年 1 月-9 月までの投資額は、前年同期比 1%減の 282 億ド
ル、円建てでは 15%増の 3 兆 4,000 億円となった。円安の継続により、ドル建て、円建てそれぞ
れで結果が大きく異なっている。

J-REIT 市場においては、7 月にジャパン・シニアリビング投資法人が資産規模約 280 億円で上
場するなど新規上場の動きがみられた。そのほか、日本リート投資法人が複数の売主からオフィ
ス 11 物件を約 467 億円で取得、GLP 投資法人がスポンサーである GLP の特定目的会社から物
流施設 5 物件を約 381 億円で取得、インヴィンシブル投資法人がスポンサーであるフォートレス
の SPC からホテル 11 物件、住宅 3 物件を約 353 億円で取得する等の既存 REIT による継続的
物件取得の動きがみられた。

J-REIT 以外のプレイヤーでは、PAG インベストメント・マネジメントが不動産投資事業からの撤退
を予定している GE キャピタル・リアルエステートから計 26 棟の不動産ポートフォリオを約 1,000
億円(報道による)で取得した。また、SOFAZ(アゼルバイジャンの政府系ファンド)がオリックスと
エリオット・マネジメントの SPC から銀座の商業施設 KIRARITO GINZA を 523 億円で取得した。さ
らにプラダジャパンの SPC がプラダブティック青山店をヴェロックスの SPC から買い戻すなどの
動きがあった。

2015 年第 1-9 月期における都市別投資額では、ニューヨーク(367 億ドル)が 1 位となった。この
ペースでいくと、過去最高額となった 2007 年を上回る可能性もある。2014 年 1-9 月期 1 位だった
ロンドン(290 億ドル)は 2 位となり、東京は前年に引き続き 3 位(136 億ドル)を維持した。トップテ
ン入りしている都市は、ロンドン、東京、パリ以外はすべてアメリカの主要都市が占めており、アメ
リカ大陸での好調な投資活動を反映している。(図表 3)

世界的に第 4 四半期の投資活動は活発になる傾向にあり、2014 年第 4 四半期の投資額は JLL
の観測史上最高額の 2,280 億ドルとなった。2015 年第 4 四半期も昨年と同等の投資額になると
予測し、2015 年通年の世界の商業用不動産投資額は、7,400-7,600 億ドルとしている。(図表 4)
JLL グローバルキャピタルマーケット リサーチダイレクター デヴィッド・グリーン・モーガンは次のよう
に述べています。
「日本は引き続き世界的にも重要な市場の 1 つであり、特に東京は、2016 年の賃料および価格が上
昇する市場の 1 つと JLL は予測しています。今後はより特定の地域に投資活動が集中する傾向にな
ることから、賃料と価格の上昇率は重要な指標であり、今後の企業活動は投資動向においても重要
な要素となります。日本そして東京にとって重要なことは、経済施策の実行に注力し、世界的にも魅
力ある投資市場という地位を維持することです」
図表 1:商業用不動産への直接投資額
図表 2:商業用不動産への直接投資額 地域別 2007 年第 1 四半期-2015 年第 3 四半期
図表 3:2015 年第 3 四半期 投資活動が最も活発な世界 10 都市
図表 4:2003 年-2015 年 地域別取引額 実績値と予想値
【補足】
※1: 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。
※2: 2015 年 7 月から 9 月における平均為替レートを採用(1 ドル=122.1 円)
この投資分析レポートは、世界の不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊
行しています。その他世界の最新の不動産データと詳細は、当社ホームページをご覧ください。
www.joneslanglasalle.co.jp (レポートは英語のみ)
この件に関する問い合わせ先:
広報担当(エイレックス)吉岡・西田 電話:03-3560-1289
JLL グループについて
JLL グループ(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービ
スをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界 80 ヵ国、従業員約 58,000 名、230 超拠点で展開し、年間
の手数料収入は約 47 億米ドル、総売上高は 54 億米ドルに上ります。2014 年度は、プロパティマネジメント及び企業向け
ファシリティマネジメントにおいて、約 3 億 1,620 ㎡(約 9,486 万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,180 億米ドルの取引
を完了しました。JLL グループで不動産投資・運用を担当するラサール インベスト マネジメントは、総額 560 億米ドルの資産
を運用しています。JLL は、ジョーンズ ラング ラサール インクの企業呼称及び登録商標です。
JLL のアジア太平洋地域での活動は 50 年以上にわたり、現在 16 ヵ国、83 事業所で 30,100 名超のスタッフを擁しています。
2015 年ユーロマネー・リアル・エステート・アワードにおいて、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。また、
2014 年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックでは 7 ヵ国・地域で「最優秀不動産コンサルタント賞」
を受賞しました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp