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(No.2,107)〈マーケットレポートNo.4,100〉
2015年3月26日
世界の「投信マネー」
アジアへの資金流入続く
株式、債券ともアジアに流入
(億ドル)
400
新興アジアへの流入超が寄与
■EPFRグローバルによる世界の「投信マネー」
200
によれば、2015年1月~3月第3週の世界の
0
新興国関連ファンド(株式・債券ファンド計)は
▲75億ドルの流出超でした。一方、新興アジ
アに投資する関連ファンドは同+28億ドルの ▲ 200
流入超となりました。中国が引き続き流出超
▲ 400
ですが、インドに加え、新興アジア全体の株
式や債券に投資する新興国アジアファンドが ▲ 600
流入超に転じたことが寄与しています。
資金流入の中心はインド
(億ドル)
400
新興アジアの国・地域に投資するファンドの分類別資金フロー
(株式ファンド、債券ファンドの合計)
新興国アジアファンド
その他のファンド
05
06
07
08
09
10
インドファンド
中国ファンド
11
12
13
14
15
(年)
新興アジアの国・地域に投資するファンドの分類別資金フロー
(株式ファンド)
中国は流出傾向
■株式、債券ファンドともに、インドの流入超が
200
続いています。15年3月第3週までのインド株
0
式ファンドは+67億ドルの流入超と14年年間
の流入額を上回りました。インド債券ファンド
も昨年の流入を上回っています。新興アジア ▲ 200
全体の債券に投資する新興国アジア債券
新興国アジア株式ファンド
インド株式ファンド
ファンドも15年に入り再び流入超に転じました。▲ 400
その他の株式ファンド
中国株式ファンド
■中国株式ファ ンドは資金流出超の傾向が
2013年以降続いています。特に14年9月以降 ▲ 600 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15
(年)
に大幅な流出超となるなど、株価の大幅上昇
新興アジアの国・地域に投資するファンドの分類別資金フロー
を受けて利益を確定する動きが広がったと考 (億ドル)
(債券ファンド)
80
えられます。
新興国アジア債券ファンド
その他新興国アジアにも注目
■新興国ファンドはアジア、特にインドがけん引
する流れが続くと思われます。景気回復期待
やモディノミクスに対する期待が背景です。
■今後は、その他の新興国アジアも注目されそ
うです。その他の新興国アジアは全体として
は流出超ですが、フィリピン株式ファンド、ベト
ナム株式ファンドは3カ月連続で流入超です。
経済の拡大が見込める国へ資金が流れて始
めていると考えられます。
60
40
インド債券ファンド
中国債券ファンド
20
0
▲ 20
▲ 40
その他の債券ファンドは
少額のため省略しました。
▲ 60
05
06 07 08
09
10
11
12
13
14
15 (年)
(注1)データ期間は2005年から2015年。2015年は3月第3週まで。
(注2)新興国アジアファンドは新興アジアの国・地域に投資する1つのファンド分類。その他はバングラデ
シュ、インドネシア、 韓国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、台湾、タイ、ベトナム、
グレーターチャイナにそれぞれ投資するファンド分類の合計。分類はEPFR GLOBAL。
(出所)EPFR GLOBALのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2015年03月17日 最近の指標から見るインド経済(2015年3月)
2015年03月04日 インドの2015年度「国家予算案」(インド)
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