GODAC 深海のトップ・プレデターに挑む 深海の生態系の頂点に立つ生物 か わ と まさる 講 師 河戸 勝 日 時 平成 27 年 開催場所 沖縄県立図書館 3階ホール(那覇市寄宮 1-2-16) お問い合わせ 沖縄県立図書館 TEL : 098-834-1218 Mail: [email protected] 聴講 無料 国立研究開発法人海洋研究開発機構 海洋生物多様性分野 技術主任 9月15日 ( 火 ) 13:30 ∼ 15:00 先着 100 名 ※事前申し込み制 9 月 10 日 ( 木 ) までに、沖縄県立図書館 1 階カウンターでのお申し込み、 または、上記問い合わせ電話、メールにてお申し込みください。 詳 し く は We bへ 主 催 GODAC 国立研究開発法人 55 第 回GODAC セミナー 「深海のトップ・プレデターに挑む」 食物連鎖の頂点に位置する動物トップ・プレデターは、生態系の維持に重要 な役割を担っています。例えば、イエローストーン国立公園ではトップ・プレ ンター セ デターのオオカミが絶滅すると、餌であったシカが急増し草木を食べ荒らし森 が荒廃しました。そこへオオカミを再導入したところ、シカの数が制限され生 態系が回復してきました。このようなトップ・プレデターによる生態系の制御 は、しばしば陸域や沿岸域で見られます。 一方で深海ではどうでしょうか.陸や沿岸と違い、喰う‐喰われるといった シーンを目にすることのない深海生態系では、誰が頂点なのかも分かっていな いことが多いです。そこで私たちは深海における食物連鎖を明らかにし、ト ップ・プレデターの重要性や生態系に及ぼす影響を理解することを目指し研究 に着手しました。 私たちは深海漁により採集したサメなど大型魚類を対象とし、胃の内容物 調査やDNAの解析,窒素同位体分析などを実施しています。本セミナーではこ れらの結果から見えてきた,深海トップ・プレデターの多様性や栄養段階につ いて発表します。また私たちは深海に設置し、自動で大型魚類の体の一部を採 ▲トップ・プレデター概念図 取する「深海バイオプシー装置」の開発を進めています。深海トップ・プレデ ■ プログラム ターの解明に向け、私たちが挑んでいる試みについても紹介します。 開会挨拶 13:30 ∼ 13:35 城間 盛市 沖縄県立図書館 館長 ※13:20開場 GODAC研究情報公開の取り組みについて 13:35∼ 13:50 13:50∼ 14:50 荻堂 盛誉 GODAC研究情報公開業務担当 講 演 「深海のトップ・プレデターに挑む」 国立研究開発法人海洋研究開発機構 河戸 勝 海洋生物多様性研究分野 技術主任 14:50∼ 14:55 14:55 ∼15:00 ■ 講演者紹介 質疑応答 閉会挨拶 か わ 国立研究開発法人海洋研究開発機構 鷲尾 幸久 国際海洋環境情報センター センター長 と まさる 河戸 勝 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海洋生物多様性研究分野 技術主任 東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム(兼務) 2002年、明治大学大学院農学研究科修士課程修了。海洋科学技術センター (現 海洋研究開発機構JAMSTEC)に入所、2014年より現職。専門は海洋生物 学、分子生物学。2014年より発足した深海域における頂点捕食者、トップ・ プレデターに関する研究プロジェクトに参加。現在は主に深海サメの系統分 類、食性解析および遺伝的多様性の解析を実施している。兼務として震災復 興事業にも参加。無人探査ロボットのパイロットとして、震災後の生態系調 査に参加している。
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