13 竹 の特性を利用した生ゴミ

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・堆肥化 シ ステ ムの構築
竹 の特性を利用した生ゴミの回収 ○小川真季
1 ・山川武夫 2 , 松 下正
( 九州 大 学 大 学 院 農 学 研 究 院
, 1九
[ 背景 ] 熊 本 県多 良木 町 で は人 と自然 が共 生す る町 づ く
りを 目指 した 「
多 良木 町 バ イオ マ ス タ ウン構想 」 とい う
取 り組 み を進 めて い る。 この構想 の 中で 「
廃棄物 系バ イ
オ マ ス」 である多 良木 町内 の生 ゴ ミを収 集 し、堆肥化後
資源 として再利 用す る事 を求 めて い る。
[ 目的] 堆 肥 が 未熟 で あ る と悪 臭や 分解 されず に残 った
易分解性 有機物 に よ り作物 の発 芽や根 の生 育 阻害 が 起 こ
るた め 、基本的 に よ く腐熟 した堆肥 が 高品質 な堆肥 とさ
れ る。 そ こで我 々 は 、多 良木町 をモ デル地 区 として生 ゴ
ミ収集 と堆肥化 に関す る研 究 を行 うこ ととした。
[ 方法] 生 ゴ ミの収集 は、家庭用 のポ リバ ケ ツ と竹粉末
に よ り悪 臭 を抑 え、週 二 回 の収集 に よる簡 易 な方法 で検
証 した。堆肥 は生 ゴ ミと竹粉末 を最終的 に約 3 : 2 の 重量
比 で混合 しなが ら l ヶ 月かけて収集 し、そ の後堆肥化 さ
せ た もので あるc 本 研 究では強制通気 、箭別 した粗 い竹
粉 末 の利 用等 に よ り通気条件 を変 えて堆肥 化 を行 つ た。
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大院農
3松
3.平 川
需
博 4
4多
下建設
良木 町役 場 )
堆肥化過程 の一 定期間 ごとにサ ンプル を採取 し、そ の無
機組成 を分析 し、ま た酸素消 費量 の測定や コマ ツナ の発
芽試験 を行 うことで堆肥 の腐熟度 を評 価 した。
[ 結果] 生 ゴ ミ収 集 時 の悪臭発生 は竹 粉末 の効果 で抑 え
られた ことが確認 され 、2 0 1 2 年では多良木町 の 1 3 0 0 世帯
余 りの協 力を得て毎月平均 7 . 6 t の生 ゴ ミを収集 した。
そ の後 の堆肥化過程 のサ ンプル の発芽試験 では 、強制
通気 と竹粉末 の飾別 を行 った堆肥 の発芽率 が 著 しく改善
された。 また強制通気 を行 つた全 ての堆肥 で 酸素消費量
の低 下 の促進 も見 られ た こ とか ら、通気 条件 を適切 に調
節す るこ とで腐熟 を促進 で きる と判 断 した。 しか し C / N
比 等 の他 の分析結果 を見 る と、通気 の程度 に よつて は腐
熟 に遅れ が 見 られ る場合 があった。
[ 考察] ゴ ミ収 集 につい て は手法が確 立 された と判 断 した(
堆肥化 に関 して は最適 な通気 条件 を再 検討 し、更 な る効
率的な堆肥化 と腐熟促進 の方法 を確 立す る之、
要 があ る。
土壌 の湛水条件 が ダイ ズ根粒菌 の群集構 造 にお よぼす影響
① 中村 美 里 1 ・城 惣 吉 2 . 山 本 昭 洋 3 . 佐 伯 雄 - 3
( 1 宮崎 大 院 農 ・2 宮 崎 大 院 農 工 。3 宮 崎 大 農 )
有 用 ダイ ズ 根粒 菌 の 接種 技術確 立 に は 、土壌 環境 や 土
着根粒 菌 の 生態 につ い て 詳 しく解 明 してい く必 要 が あ る。
これ まで の研 究 に よ り、 日本 各 地 の土 着 ダイ ズ 根粒 菌 の
地理 的 分布 は北 か ら南 へ 緯度 に沿 つ た ニ ッチ の 変遷 が あ
る こ とを明 らか に した 。 また 、湛水 条件 下 にお かれ た土
‐
・
″盟 USDAl10系 統 の菌
ttL2Wル 切 F●
壌 で は 』盟 む rLttθ
株 が優 占す る こ とも明 らか に した。こ れ は USDAl10の
有 す る完 全肌 窒能 に起 因 した湛 水 条件 下 にお け る生残性
が 寄 与 して い る と考 え られ る。 そ こで 、本 実験 で は湛水
お よび非 湛 水 条件 下 にお け る土壌 中 の ダイ ズ根粒 菌 の 生
残 性 の 評価 のた めに、脱 窒能 に差 の あ る菌株 を用 い て調
製 した マ イ ク ロ コス ム 中 の 占有 率 を解 析 す る と ともに、
熊本 県農業研 究 セ ン タ ー 内 の ダイ ズ 栽培 歴 の あ る水 田お
よび畑 土壌 か ら土着 ダイ ズ根 粒 菌 を分離 し、 菌株 を同定
した。 まず 、完全 脱 窒芭 の ユ ンPO辺カロ盟 USDAl10お よ
び不 完 全脱 窒菌 の 五 カβ例 ル切 USDA6、 USDA123、
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大院 生資環
2九
五 】修 " ガU S D A 7 6 の 計 4 菌 株 を等菌密度 とな るよ う滅
菌 した土壌 ( 黒ボ ク土 ・灰 色低地 土) に混合接種 し、湛 水 お
よび 非湛水 の 2 試 験 区 を設 け、暗所 ・2 5 ℃で 2 カ 月 間培
養 を行 い 、土壌 か ら環境 D N A を 抽 出 し、P C R ‐D G G E 法
を用 いて 4 菌 株 の 占有 率 を解 析 した。 これ に よ り、 湛 水
とい う人為 的環境 が ダイ ズ根粒 菌 の 占有 率 に影 響 を与 え
る こ とが示 唆 され た 。 次 に 、熊 本 県農 業研 究 セ ン ター 内
の 水 田お よび 畑 土壌 を用 い て ア キ シ ロメ( n o n ‐
り 、ボ ン
ミノ リ( 局げ弥 ) 、フ クユ タカ( ゴ
朝 ) を栽培 し、根 に着生 した
根粒 か ら 2 4 菌 株 ず つ 計 1 4 4 菌 株 を分離 した。 分離 した
菌 株 の DNA を
抽 出 し 16S‐23S rDNA ITS領
域の
P C R ‐R F L P 任 析 に よ り土 着 ダイ ズ 根 粒 菌 の 同定 を行 っ
た。 そ の結果 、水 田土壌 で は U S D A l 1 0 系 統 の 菌株 が 優
占 し、畑 土壌 で は U S D A 6 系 統 の 菌株 が優 先 した。 これ
らの 結 果 よ り、土壌 の 湛 水条件 が ダイ ズ根粒 菌 の群 集 構
造 に影響 を与 えて い る こ とが示唆 され た 。
財 遺伝子型 ダイ ズ に対す る親和性根粒菌 の群集構造解析
先 行 研 究 にお い て 、 土姿 を用 い た感 染 ダイ ズ 根粒 菌群
集 構 造 解 析 の 結 果 、町 遺伝 子 型 と栽 培 温 度 が そ の 群 集構
造 に影 響 を及 ぼす こ とが示 唆 され て い る。しか しなが ら、
土壌 に は 、町 遺 伝 子 型 に親 和性 / 非親 和性 を示 す ダィ ズ根
粒 菌 が混 在 して い るた め 、R J i 遺伝 子 型 や 栽 培 温 度 に よる
感 染 ダイ ズ根 粒 菌 の 群 集 構 造 へ の影 響 を評 価 す るた めに
は 町 遺 伝 子 型 に親 和 性 の ダイ ズ根 粒 菌 に よ る評 価 が必
要 で あ る。 そ こで 、本 研 究 で は 、 これ ま で の 研 究 にお け
る分 離 株 か ら各 R J i 遺伝 子 ダイ ズ に親 和性 の ダイ ズ根 粒
菌 を選 抜 し、これ らの 菌株 の 群集 構 造 に及 ぼす 町 遺 伝 子
2 3 ℃ ) 、高温 ( 3 3 - 2 8 ℃)
1 8 ℃ ) 、中温 ( 2 8 ‐
型 と低 温 ( 2 3 ‐
の 栽 培 温 度 の 影 響 に つ い て調 査 した 。
zθ
t t w コプ
タP θt t c u t t U S D A 6 、1 1 0 、 1 2 3 、 3 .
B r a ■y r h ゴ
S D A 7 6 系 統 の 4 菌 株 ( B j 6 、B j l 1 0 、B j 1 2 3 、
c P F t r a nU ガ
Bc70を
n O n 切 、 拘げ弥 、 恥 、 み 、 助 乃ぱ軌 遺 伝 子
型 ダイ ズ 1 4 品 種 にそ れ ぞれ 等 菌 密 度 とな る よ う混合接
○城 惣 吉 1 ・松木紀子 2 . 山 本昭洋 2 , 佐 伯雄 - 2
( 1 宮崎大院農 工 ・2 宮崎大農)
種 し、各 温度 条件 下 で 4 週 間栽培 した。着生 した根粒 か
ら根粒菌 の D N A を 抽 出 し、1 6 S - 2 3 S I D N A I T S 領域 の
P C R ―R F L P 解 析 を行 い 、感染 した菌株 の 同定お よび数理
生態 学的手法 を用 いて誰集構造解析 を行 った。
低温お よび 中温栽培 では B j 6 や B j l 1 0 の 占有率 が高 く、
一 方 、高温栽培 で は一 部 を除 き これ ら 2 菌 株 の 占有率は
減少 し、B e 7 6 の 占有率 が増加 した。さらに、B j 1 2 3 の 占
有率 は全体的 に低 く、他 の菌株 よ りも競合力が低 い と考
え られ た。群集構造解析 の結果 、低 温 と高温栽培 間 の群
集構造 に差異 が見 られ 、栽培温度 が群集構造 に影響 を与
えることが示唆 された。また、ル 遺伝子親和性 ダイ ズ根
粒菌 の栽培温度 間 の群集構造 の差異 は 、同遺伝子型 品種
間 で あ つて もそ の程 度 が 異 な っていたた め 、宿主 の 町
遺伝子 の作用 だ けでな く、ダイ ズ根粒菌 に対す る選 好性
の影響 を受 けて い る と考 え られた。