【目的】 メラノサイ トのメラニン産生を促進する物質は、 白髪予防が期待

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コウヤマ キ菓含有 ビフラボ ン類 の B1
6メ ラノーマ細胞 に対 す るメ ラニ ン産生促進
活性 とその機構 の解 明
○佐藤 雄大 .,吉本 幸広 1,玉野 真子 1,竹森 洋 2,熊谷 彩子 2
,上里 新一 .,
長岡 康夫 1(1関西大 ・
生命生物工 ,
2
医薬基盤研 )
【目的】メラノサイ トのメラニン産生 を促進す る物質 は、 白髪予防が期待 され る
な ど、化粧 品成分-の応用が期待 できる。我 々は既 に、コウヤマ キ (
Sc
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l
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11
at
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)葉 に含 まれ る ビフラボ ン類 にメラニ ン産生促進作用があることを
見出 している。今 回は、この活性 の分子機構 を明 らかにす る 目的で実験 を行 った。
【
方法】コウヤマ キ由来の 3 種の ビフラボン類 (
isogi
nkgeti
n、sci
adopitysi
n、
amentofl
avone) をそれぞれ 1、2、5、 1
0〃M添加 した培地 中でマ ウス由来 B1
6メ
ラノーマ細胞 を 7
2時間培養 した。細胞 か らメラニンをアルカ リ抽 出後、定量 し、
ビフラボン類 のメラニ ン産生 に及 ぼす影響 を評価 した。 さらに、メラニ ン産生 に
関わるタンパ ク質の発現お よび活性化 を westernblottl
ngとリアル タイム RT-PCR
分析法 を用いて定量解析 し、その分子 メカニズムを解 明 した。
【
結果お よび考察 】 isogi
nkgeti
nl
O〃M に最 も強 い 活性がみ られ、対照実験 と比
nl
O
較 して、メラニ ン産生量が約 2倍 になることが分かった。また 、sciadopitysi
nkgeti
n には劣 るものの、対照の約 1
.7倍 とい う比較的強い活性 が
〃Mにも isogi
み られた。Westernblottlngとリアル タイム RT-PCRの解析結果 か ら、isoglnkgetin
によって Tyrosinaseの発現量が mRNA とタンパ ク質の両 レベル において上昇す る
c
AMPres
ponseele
ment
ことが分かった。また 、Tyrosinaseの上流 に存在す る CREB(
bl
ndl
ngprotei
n) の活性化 も確認 できた。 さらに、p38阻害剤 によって、CREBの
活性化お よび メラニ ンの産生が抑制 された。以上の結果 か ら、 ビフラボ ン類 によ
naseの発現
るメラニン産生促進効果 は p38を介 した CREBの活性化 に伴 う Tyrosl
量上昇 によることが示唆 された。