京都ノートルダム女子大学 文部科学省 産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業 採択事業 「実践型キャリア教育」成果報告書 キャリアセンター 目次 はじめに 4 第1章 京都ノートルダム女子大学の実践型キャリア教育について 5 産業界ニーズ整備事業について 6 背景・特徴・組織 8 キャリアセンター設立までの経緯について 9 取組概要 第 2 章 各取組の詳細について ―キャリア形成科目― 10 11 ノートルダム学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 12 女性とライフキャリア 16 キャリア形成 20 ホスピタリティ京都 24 女性の子育てとライフキャリア 26 インターンシップ 28 第 3 章 各取組の詳細について ―キャリア形成ゼミ― 30 キャリア形成ゼミ シラバス 31 H 24 年度 キャリア形成ゼミ 概要 32 ゼミの概要 ―編集倶楽部― 36 ゼミの概要 ―町づくりプランナーゼミ― 37 ゼミの概要 ―ブライダル業界ゼミ― 38 ゼミの概要 ―福祉プランナーゼミ― 39 ゼミの概要 ―旅行プランナーゼミ― 40 ゼミの概要 ―異文化交流ゼミ― 41 H 25 年度 キャリア形成ゼミ 概要 42 ゼミの概要 ―編集倶楽部― 44 ゼミの概要 ―町づくりプランナーゼミ― 45 ゼミの概要 ―ブライダル業界ゼミ― 46 ゼミの概要 ―福祉プランナーゼミ― 47 ゼミの概要 ―旅行プランナーゼミ― 48 ゼミの概要 ―イベントプランナーゼミ― 49 H 26 年度 キャリア形成ゼミ 概要 50 ゼミの概要 ―編集倶楽部― 52 ゼミの概要 ―町づくりプランナーゼミ― 54 ゼミの概要 ―ブライダル業界ゼミ― 55 ゼミの概要 ―旅行プランナーゼミ― 56 ゼミの概要 ―イベントプランナーゼミ― 58 第 4 章 各取組の詳細について―キャリア自己評価システム・広報活動― 59 キャリア自己評価システムの概要 60 広報活動 61 はじめに 「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に取り組んで 平成24年度から始まった文部科学省採択の「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業(テー マA) 」は、社会的・職業的に自立し、産業界のニーズに対応した人材の育成に向けた取組の充実が図られ るよう国から財政支援を得て、幅広い職業人養成に取り組むことを目標とした事業で、本学も、滋京奈地区 16大学の連携グループとして取り組みました。 この【テーマA】の3年間の取り組みは、人材育成プログラムの整備、キャリア教育の体系化、キャリア 科目の実施、そして他大学との連携とこれまでの本学のキャリア教育推進の大きな一歩になりました。 本学では学生にキャリアとは職歴や経歴だけはなく、「生き方」という大きなとらえ方があり、大学卒業後 に仕事に就くということは、その後の自分をさらに成長させ、自分の人生をより豊かにする道を開くもので、 「自分の生き方」に通ずるものと伝えております。そして社会に出ても自分で考え、企画し、実行できる能力 を身に付けるためにキャリア教育はもとより、ガイダンスやセミナーを開催し、個別相談等にも応じながら、 実社会の変化に適合した将来の方向付けを支援していますが、その柱がこの事業でした。 一方、平成27年度卒業予定者より就職活動の後ろ倒しを受けて、ますますインターンシップの重要性が 強調されてきています。企業に「丸投げ」することもあった従来のインターンシップとは違い、きちんと教 育効果を測りながら大学主導で展開されるコーオプ教育(Cooperative Education)の取り組みも必要になっ てくると考えています。大学が主導的に企業での研修内容の管理運営にかかわり単位の認定も行う、産学連 携型の実践的なキャリア教育を目指すことが今後の大学教育には求められていると考えています。 この補助事業が終了しても、大学設置基準の ( 社会的及び職業的自立を図るために必要な能力を培うため の体制 ) 第42条の2に示されている「学生が卒業後自らの資質を向上させ、社会的及び職業的自立を図る ために必要な能力を、教育課程の実施及び厚生補導を通じて培うことができるよう、大学内の組織間の有機 的な連携を図り、適切な体制を整えるものとする」や中央教育審議会の答申(平成 24 年 8 月)にもある「学 生が主体的に問題を発見し、解を見出して能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換の必要性」を踏 まえて、今後とも企業や大学との連携を図りながら、本学のキャリア教育の基盤づくりに取り組んでいきた いと思っています。 キャリアセンター所長 小林多津子 4 第1章 京 都ノ ート ルダム女子大学の 実 践型 キャ リア教育について 産業界ニーズ 整備事業について 「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」 平成 22 年度「大学生の就業力育成支援事業(就業力GP)」に採択され、平成 23 年度からスタートした 「就業力を自己開発するプログラム」は、学生が社会的・職業的に自立を図り、必要な就業力を獲得するこ と、就業力の基盤となるライフプランニングへの意識と、構築への意欲を学生に植え付け、そこから就業意 識を高めて学生を自覚的なキャリア形成に向かわせることを目的として、全学的に社会的・職業的自立に関 する指導等(キャリアガイダンス)をカリキュラムに取り入れるという取り組みを始めた。この後継事業で ある平成 24 年度文部科学省の「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に新たに採択され、 就業力GPの目的を引き継ぎ取り組んできた。この事業は産業界のニーズに対応した人材育成の取組を行う 大学・短期大学が地域ごとに共同して地元の企業、経済団体、地域の団体や自治体等と産学協働のための連 携会議を形成して取組を実施することにより、社会的・職業的に自立し、産業界のニーズに対応した人材の 育成に向けた取組の充実が図られるよう国から財政支援を得て、幅広い職業人養成に比重を置く大学の機能 別分化に資することを目的としたものである。 本学は、テーマ部会A「地域連携における発展型インターンシップ」、テーマ部会B「PBLを契機とした 主体的な学びの確立」 、テーマ部会C「キャリア形成カリキュラムの質的改善」、テーマ部会D「産業界等と の連携ならびに実施推進体制」の 4 つのテーマの中からテーマ部会B・Cの2つの部会にそれぞれグループ 校と連携を計りながら取組を行った。 テーマ部会Bは、各大学がこれまで実施してきている PBLに関する取組内容を共有化し、共通する課題 を抽出しその解決に取組み、あわせて他大学の良い事例などを参考にし、教育資源を有効に活用し、PBL の 質的および量的向上を目指すとともに、産業界等のニーズの把握に努め連携を深めるという内容のもとに、 本学ではキャリア形成カリキュラムの充実化、自己評価システムの整備、「キャリア形成ゼミ」をはじめとす る地域や企業との連携による実践型授業に取り組んだ。JTB西日本と連携した旅行プランナーゼミ、左京 区社会福祉協議会と連携した町づくりプランナーゼミ、ブライダル業界ゼミ、編集倶楽部、福祉プランナー ゼミ、イベントプランナーゼミなどを開講した。 また、テーマ部会Cは産業界等と連携して各大学の特色をさらに磨き上げていくことを目指し、それぞれ の取組の成果と課題を共有し、産業界等の要望や意見を交換しながら、下記の3点で具体的な改善方策を探 るとし、1. 産業界ニーズに応えられる内容と体系性、訴求力を備えた科目構成と教育目標の設定 2. 教育方 法と成績評価 3. 教育的指導・支援、ポートフォリオを活用したキャリア形成指導、相談・ 支援体制などこ れを踏まえて、カリキュラム設計と授業科目のシラバスなどが、産業界等の理解と評価を得られるかをチェッ クし、 具体的改善に取り組むという内容のもとに、本学では、 「キャリア形成基礎科目」 「キャリア形成専門科目」 「キャリア形成実践科目」 「キャリア形成発展科目」と段階的なキャリア形成科目を開講し、本カリキュラム にそって学生が教育、実践の経験を積むことで、キャリア形成の過程を踏んでいくことができるようにした。 さらに、キャリア形成のための学際的教育プログラムとして、学部横断型のライフキャリアプログラムと して「ホスピタリティプログラム」と「子ども未来プログラム」を開講した。これらは、京都の伝統文化に ホスピタリティの精神やスキルを学んだり、キャリア女性による講義を受け子育て親子の支援活動などを実 践する科目である。 教育的指導・支援等に対しては、学生が社会人基礎力を意識し、在学中に身につけられるように開発したツー 6 ル「キャリア自己評価システム」を用いて、全科目に本学独自の社会人基礎力を設定し科目の修得ごとにど の社会人基礎力が伸びたのかも確認できるようにした。 「インターンシップ」については、大学が企業との連携によって実践の場を提供する従来型の授業に加え、 学生自身が開拓した連携先企業で実践を行う自己開拓型インターンシップも導入し、また学部横断型ライフ キャリアプログラムで京都の老舗でのインターンシップの実施などと併せて、市内の企業の見学等を兼ねた バスツアーを企画し、体験を通して学ぶ機会をできるだけ多く学生に提供できるように取り組んだ。 7 背景・特徴・組織 1. キャリアセンターの設立とキャリア教育の導入背景 大学生の就職や就労環境の厳しさが依然として続くなか、職業人としての地歩を築くには、強い就業意欲 や社会人としての確かな能力が必要である。しかし本学学生は、真面目で一定の協調性はあるものの、就業 への志やキャリア意識はそれほど高くなく、就職活動の途中で脱落したり、社会性が未成熟なまま就職した 学生が短期間で挫折し、離職してしまうケースも少なくなかった。 このような学生へのキャリア教育として、学生がまずその意義を理解することが重要であること、さらに 就業に向き合うには専門科目で修得した知識を就業現場で活かすイメージを学生にもたせると同時に、現場 に即応できる真の実践力を養成していく必要性があることを認識したうえで、平成 22 年 10 月にキャリアセ ンターを設立し、12 月に大学生就業力育成支援事業(就業力 GP)が採択され、本学のキャリア教育の黎明 期に入った。平成 24 年度よりキャリア教育の段階的な導入を行い、本格的なキャリア教育の取り組みが始まっ た。 2. 実践型キャリア教育の特徴 本学のキャリア教育プログラムは2つの主要な事業と、下記整備事業の3つに取り組んだ。 ① 大学教育とキャリア教育が連動する全学共通キャリア形成カリキュラムの構築 ② キャリア形成ゼミを中心とした実践的プロジェクトの展開 ③ 全学キャリア自己評価システムの構築と就職支援体制の整備 3. 運営組織 上記キャリア教育プログラムを運営するにあたっては、本学独自のキャリア教育の確立についての取り組 みとして、 平成 22 年度の就業力GP事業を申請した。併行して平成 22 年 10 月 1 日付で従来の就職支援を行っ ていた就職課をキャリアセンターへと改称し、キャリア教育の拠点とすべく組織基盤を整え、GPの採択後 に申請したプログラムの運営をキャリアセンターが担えるように人員を整えた。具体的にはキャリアセンター 長の任命及びキャリア教育プログラムの運営を行うキャリアセンター専任講師を採用した。また各学部から キャリアセンター推進教員を 2 名任命し、キャリアセンター推進委員会を開きキャリアセンターで行う事業 の検討を行った。 なお、平成 23 年 4 月 1 日の時点での組織人員はキャリアセンター長、専任講師、キャリアセンター職員 4 名の 6 名であった。 平成 22 年 12 月に採択された就業力GPは平成 23 年度に終了し、平成 24 年 10 月からは新たに産業界 のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業が採択された。 8 キャリアセンター設立までの経緯について 参考資料)学内広報誌:ルヌヴォー第85号(2011 年 4 月 1 日発行) 9 取組概要 1. 大学教育とキャリア教育が連動する全学共通キャリア形成カリキュラムの構築 「基盤」 「基礎」「教養」と体系的に構成する共通教育科目の基盤科目に、「ライフキャリア形成科目」群を 位置づけるとともに、その科目群をさらにキャリア形成「基礎科目」「専門科目」「実践科目」「発展科目」と 段階的に整備した。 2. キャリア形成ゼミを中心とした実践的プロジェクトの展開 「キャリア形成ゼミ」は、企業や地域組織等と連携し、現場の人との交渉の中から課題を発見し、取組・ 行事を企画、実践する、プロジェクト型(PBL)の実践科目である。平成 22 年度は連携先やテーマの開拓 を行い、23 年度の試行期間では、実際に本学地元地域の社会福祉協議会との連携による実践活動(左京区社 協との連携による「大原フェスタ」)を実施し、成果を全学向けの発表会で公表した。24 年度には「旅行プ ランナー」 「編集クラブ」 「町づくりプランナー」「福祉プランナー」「ブライダル業界ゼミ」「ICT 教材開発」 「異文化プランナー」の7つのプロジェクトを取りそろえ正式開講した。5 月の説明会後の受講申し込みでは、 7ゼミ合わせて 96 名の学生が受講を希望し、改めて学生の間にも実践、体験型授業への関心が高いことを 認識した。 3. 全学キャリア自己評価システムの構築と就職支援体制の整備 学生の主体的キャリア形成を促すツールとしての自己評価システムについては、平成 22 年度中に整備し、 23 年度入学生の 4 月オリエンテーション時から活用している。学生はシステム上に設定する「マイゴールシー ト」に卒業後の進路を見据えた在学中の学びの目標と、それに関わる実際の活動を自己記録していくとともに、 キャリア形成カリキュラムに位置付けられた授業科目の履修実績やキャリアセンターで提供する講座、講習 会の参加実績をポイントとしてつみあげる形式でシステム上に構築された「キャリアアップポイント」により、 可視化された社会人としての力の養成度を自己確認しながら、自己のキャリア形成、学修を主体的に行うし くみが整った。 10 第2章 各 取組 の詳 細について ― キャ リア 形成科目― ノートルダム学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ ■ ■ ノートルダム学Ⅰ H 24・25年度 対象学年:1 年次 必修:1 単位 開講時期:前期 科目の教育目標 ( ノートルダム学Ⅱと共通 ): 充実した大学生活を送るために、本学の建学の精神である「徳と知」を日々の生活と密着して具体的に体 得することを目的とする。徳と知が表裏一体となって生活化することによって、ノートルダム精神を身につ けた気品ある教養豊かな女性となることを目指す。 教育・学習の個別課題 ( ノートルダム学Ⅱと共通 ): ① 人間の尊厳に目覚めた生き方の探求 ② 愛・信念・謙虚さ・ユーモアに溢れた心のあり方を学ぶ ③ 人間生活の常識を身につけるため、様々な方面からの礼儀やマナーを学ぶ ④ 人間関係の根底となるもてなしの心を茶道や華道などを通じて学ぶ 授業内容: No. 概要 1 ノートルダム精神とライフキャリアデザイン(菅井啓之、中村久美、喜多泰子) 2 人と交わる(フレッシュマンセミナー) (各学科教員) 3 人間関係のあり方 (畠山寛) 4 自校を知る (菅井啓之、中村久美) 5 華道に学ぶ~心豊かな日常生活への姿勢~ (笹岡隆甫) 6 聖母マリアの生き方に学ぶ (シスター) 7 自己を知ろう~大学生活への生かし方~ (喜多泰子) 8 キャリア形成自己評価 (菅井啓之、中村久美) 4月に学力、キャリア意識を測定する大学生基礎力調査を行い、その結果を見ながら第 7 回「自己を知ろ う~大学生活への生かし方~」では大学生活をどのように過ごせばよいのか講義を行った。㈱ベネッセコー ポレーションにアセスメントと講師を委託。 H 26年度 26 年度は第 7 回「自己を知ろう~大学生活への生かし方~」に代わって第 5 回に「キャリアデザインの 考え方」 を実施した。キャリアデザインの方法や 3 年後の進路選択として就職活動に関する情報に触れた上で、 キャリア形成自己評価システム「キャリ庵」の My Goal Sheet を資料に用いて大学生活の目標設定を行い、キャ リ庵への入力促進を行った。 12 ■ ■ ノートルダム学Ⅱ H 24年度 対象学年:1 年次 必修:1 単位 開講時期:後期 授業内容: No. 概要 1 茶道に学ぶ~もてなしの心と他者へのふるまい~ (千万紀子) 2 自己と向き合う・社会や世界を想う~河原町教会でのミサ~ (菅井啓之、中村久美) 3 社会に出ていくために~社会人にとっての基礎学力~ (外部講師) 4 自校を知る(2) (菅井啓之、中村久美) 5 現代社会を生きる (シスター) 6 自校を知る(3) (菅井啓之、中村久美) 7 マナーと自己表現~姿勢、態度、服装~ (外部講師) 8 自校検定 (菅井啓之、中村久美) ノートルダム学Ⅱは全 8 回行われ、キャリアセンターが担当した講義は第 7 回「マナーと自己表現~姿勢、 態度、服装~である。㈱ウィズネスに講師を委託。~大学生活への生かし方~」では大学生活をどのように 過ごせばよいのか講義を行った。㈱ベネッセコーポレーションにアセスメントと講師を委託。 H 25年度 25年度では第3回目「社会に出て行くために~社会人にとっての基礎学力~」では前期に行った大学生 基礎力調査の学力調査をもとに社会人に必要な基礎学力がどのようなものであるのか講義を行った。㈱ベネッ セコーポレーションに講師を委託。 H 26年度 26 年度は第 4 回に行った「社会に出て行くために~社会人にとっての基礎学力~」(25 年度と同内容)に 加えて、第 7 回に「キャリアデザインの実践に向けて」を実施し、社会で求められる力や職種について学ん だ上で、ノートルダム学Ⅰでも行った My Goal Sheet での目標設定に対する振り返りと、2 年次へ向け新た な目標設定を行った。両回とも(株)ベネッセコーポレーションに講師を委託。 13 ■ ■ ノートルダム学Ⅲ H 24・25年度 対象学年:4 年次 必修:1 単位 開講時期:H24 後期 、H25 ~ 通年集中 科目の教育目標: 卒業して社会人となることを目前に控え、本学で学んだ大学生活を静かに振り返ることを通して自己の成 長を自覚すると共に、社会に出る心構えとしてノートルダム精神を再度自覚し直し志を固めることをねらい とする。また本学卒業生からのメッセージを受けることで未来ヘのデザインを描き、ライフデザインを明確 に持つ自立した女性となることを目指す。 教育・学習の個別課題: ① 社会人としての自覚を持ち、ノートルダム精神を再認識して卒業に臨む。 ② 黙想会を通して本学での学生生活を静かに振り返り積極的な自己評価を行う。 ③ 卒業生によるメッセージから卒業後の心構えを学ぶ。 ④ 卒業後のライフデザインを描くことができる。 ⑤ 卒業式に向けての準備と心構え。 教育・学習の方法: この授業では社会人となる心構えとライフプランニングを明確にもつこと目指す。そのため講義だけでな く、実践的な学びやワークショップなど体験型の学びを主とした形式を取る予定。 授業内容: No. 1 概要 11 月シリーズ「ライフキャリア」 社会人としての自立とノートルダム精神 (菅井啓之) 2 女性の権利とライフデザイン (喜多泰子) 3 自立の基本 お金の常識 (外部講師) 4 専門教育の総括 5 6 社会に出て行く準備(1) 社会に出て行く準備(2) 1 月シリーズ「カトリック」 シスター中里から 7 卒業式を迎えるにあたって 8 黙想会(シスター) ※ 25 年度は< 4 月シリーズ「ライフキャリア」>として「社会人としての自立とノートルダム精神」「女 性の権利とライフデザイン」を行い、キャリア関連の講義を早期に実施することで 4 年次生のキャリア意識 の高揚を図った。 14 2回目 女性の権利とライフデザイン 受講生の声 ・現代社会に生きる女性は多様な形態の就職に結婚、出産、育児など本当にタフでなければ生きていけな いと感じた。 ・自分の卒業後の人生設計を改めて考え直さなければいけないかもしれないと思いました。ただ漠然と考 えているだけだったけど、自分としっかり向き合って、自分はどうしたのか、どうなりたいのか考えな いといけないと思いました。 ・女性のライフワークは本当に人それぞれなんだなと思った。来年から社会人になり、今よりもっとたく さんの出来事が起こることにわくわくもしたし、少し不安にもなった。また女性にとって結婚、出産、 仕事をすべて行うことの大変さが少しわかった。 3回目 自立の基本 お金の常識 受講生の声 ・アルバイトで明細表などもらったことはありましたが、詳し く見たことがありませんでした。 お金は大切だと思いますし、 これから一人の社会人として自立していくためにも、自分の 管理は自分でしていきたいと思いました。 ・お給料の話をしていて、 「手取り○万」などという表現をよく 見かけて、あまり意味が分かっていませんでしたが、お給料 から税金や保険などが引かれているから実質この分しか手元 に残らないという意味なのだと分かりました ・女性として出産手当の部分にとても興味を持ちました。産前 42 日/産後 56 日ということ、今日まで知りませんでした。 H 26年度 26 年度は第 2 回に「女性の権利とライフデザイン」を実施し、 「働くための基礎知識~法律編~」と位置付け、 社会保険労務士の方を講師に招いて講演を実施した。「卒業前に知っておきたい~働く上で必要な法律の知識 ~労働法、ブラック企業の見分け方」と題し、卒業後だけでなく 4 回生が就職活動中に役立てることができ る法律知識について学んだ。 また、 第 4 回では「職業に就いて自立するために」としてハローワーク西陣烏丸御池プラザから講師を招き、 ハローワークでの就職状況、学生への支援メニュー紹介や利用方法について講演を行った。 15 女性とライフキャリア 担当者:喜多泰子 選択:2 単位 開講時期:前期・後期 対象学年:1・2 年次 同じ内容を1回ずつ開講する。学部は特定せず、混合にて行う。 科目の教育目標: 大学生活をこれから過ごす1回生、及び2回生を対象に、大学生活の過ごし方を考え、今後のキャリアプ ランについて考える科目である。「生きることと働くこと」をテーマとし、特に女性の特性を認識し、社会で その特性をどう生かしていくのか、またどのようなリスクがあるのかを知ることで各自のキャリアプランに 生かしていく。またそこから大学生活で取り組んでおくべき課題を考え、今後の学生生活で実践していくこ とを目指す。 教育・学習の個別課題: 〔達成目標〕 科目のねらい キャリアプランは自分の生き方であり、一人ひとり違うものであり、自己表現であるということが理 解できること。そのうえで、自分らしい生き方をするためには、女性の特性を知ること、自分と他者、 社会を知ることが大切であるということが理解できること。 学習の達成目標 ① 一人ひとりのキャリアプランの作成ができる ② 卒業後に出ていく社会について必要な情報を探すことができるようになる。 ③ 女性の特性が理解でき、自分の強みを社会に生かすことができるようになること 〔履修上の注意〕 ・社会の一員としての心構えを持って、授業に臨むことを基本ルールとするので、注意のこと。 ・授業では、グループワークを講義中に必ず行うので積極的に参加すること。 〔成績評価の方法と基準〕 出席日数及び参加態度(60%)、授業後の小レポート(20%)、最終レポート(20%)の評価を基本とする。 16 H 24年度 授業内容: No. 概要 1 総合ガイダンス(講義の目的) 受講ルールの説明 宿題など 2 自己理解① ライフキャリアを考える~生きることと働くこと~ 理論編 ・女性の特性を考える ・どのような人生を生きるのか ・現代社会と女性 3 自己理解② 働くことの意味を考える 4 情報収集① ワークライフバランスを考える その1 正社員の働き方 5 情報収集② ワークライフバランスを考える その2 正社員以外の働き方 6 情報収集③ 社会を知る 就職活動と求められる力 その1 7 情報収集④ 社会を知る 働くことと税金 ~左京区税務署 西村署長より講演~ 8 情報収集⑤ 社会を知る 就職活動と自己理解 履歴書・面接 9 情報収集⑥ 社会を知る 業種・職種・企業について ~JTB西日本 ご担当より旅行業界を事例とした講演~ 10 情報収集⑦ 社会を知る OG体験談と本学の学生の進路状況について ~本学OGの方とキャリアセンター眞田室長代理より講演~ 11 情報収集⑧ 社会を知る 女性の就職活動 就職活動体験談(在学生の体験談) 12 情報収集⑨ 社会を知る 地域で生きる 京都の産業構造について ~京都府商工労働観光部 労働総務課 講演~ 13 情報収集⑩ 社会を知る 京都府が必要とする人材とは:就職・転職の現状 ~京都ジョブパーク事務局 講演~ 14 情報収集⑪ 社会を知る 女性としてのリスク DVの現状とそのリスクにどう対応するのか ~ウィメンズカウンセリング京都 講演~ 15 講義のまとめ 女性としてキャリアデザインを実践する 後期 履修登録数 2 年次 117 名 3 年次 10 名 4 年次 5 名 計 132 名 17 受講生の声 ・私が女性とライフキャリアを受講し最も勉強になった と思うことは、社会に出て働くときの雇用形態、福利 厚生等の仕組み、現在の就職活動の現状など、社会人 になるまでのステップアップの仕方や社会人になるに あたって知っておかなければならないことです。 ・この授業では様々な女性の生き方を見ることが出来た 気がします。女性でもそれぞれ違った生活に進み、自 分らしさを出しながら過ごしていました。特に印象に 残っているのはOBの方のお話と就職活動を終えた4回生の先輩方のお話です。 ・私はこの授業を通して、自分自身について良く知ること、「自分はこれを頑張った」と言えるものを持つ ことの大切さを学びました。何も考えずに毎日を過ごすのではなく、先のことを考えながら、自分が今 するべきことを見つけ、それに一生懸命取り組むことが大切だと思いました。 まで知りませんでした。 H25年度 H24年度からの変更点は「第12回目 社会を知る 地域で生きる、京都の産業構造について」を人材 派遣会社㈱ワコールキャリアサービスに講演を依頼。 また「第14回目 社会を知る 女性としてのリスク」を「社会を知る 女性としての働き方を考える~ 京都府でワークライフバランスを実践している企業の方からの講演~」とし、前期は㈱リーフパブリケーショ ンズに、後期は㈱オンリーに講演を依頼。 前期履習登録数 2年次 48 名 3年次 1 名 4 年次 6 名 計 55 名 後期履習登録数 1 年次 5 名 2年次 76 名 3年次 13 名 4年次 2 名 計 96 名 受講生の声 ・この授業を通して働くということはどのようなことなのか、どのように自分がこれから生きていけばい いのかを考えていくきっかけとなりました。女性には人生を生きていくうえで様々な分岐点があり、そ の選択肢にはどのようなものがあるのか、また就職について知ることが出来ました。 ・社会や就職活動について学びました。私は2回生なので社会や就職活動についての知識がありませんで したが、この授業で働くことの基礎知識や多くの社会人の講演を聴くことができ、社会についてのイメー ジが持てるようになりました。 ・自分が信じた道を選んで歩けば道が開ける事が分かった。どんな困難な課題でも一生懸命に取り組むと 社会人の方からの講演を聴いて思いました。 18 H26年度 ・後期の「第11回目 社会を知る 女性の就職活動 就職活動体験談(在学生の体験談)」では、内定者か らの発表形式ではなく、入れ替え制(3 回)のインタビュー形式として受講生から内定者に直接質問でき る機会を作ったところ好評であった。 ・ 「第12回目 社会を知る 地域で生きる、京都の産業構造について」を前期は人材派遣会社㈱アデコに依 頼し、現代の女性が働き続けるための選択肢の一つとして派遣社員の働き方の実情について講義を行った。 また後期は㈱オンリーに講演を依頼し、地元企業の女性活用の例について講義を行った。 ・ 「第14回目 社会を知る 女性としての働き方を考える~京都府でワークライフバランスを実践している 企業の方からの講演~」を「社会を知る 京都府のワークライフバランスの取組と企業の実例について」 に変更し、京都府男女共同参画課ワークライフバランス推進担当副課長に講演を依頼した。 前期履習登録数 2年次生 31 名、3年次生 9 名、4年次生 5 名 計 45 名 後期履習登録数 1 年次生 31 名、2年次生 45 名、3年次生 4 名、4年次生 6 名 計 86 名 受講生の声 ・なりたい自分になるためには、逆算をして今、何をするべきかを考えなければいけないのだと思いました。 将来を予測することはできませんが、何か困難があったときなどに、すぐに諦めるのではなく、その困 難をチャンスだと思い、前向きにとらえていくことが大切だと思いました。 ・私が一番印象に残ったことは、女性が働くことの大変さということです。昔に比べると、女性も働きや すい環境になっていると言われていて、確かに働きやすい環境になっている企業もたくさんあります。 しかし、そうではない企業もまだたくさんあるということを知りました。産休、育休が充実している企 業というのはまだ少ないのかなと感じました。 ・アパレル企業 ONLY さんの方が来て話をしてくれた回が自分にとっていい機会でした。私はまだ確実に 決めてはいませんが、アパレル企業で働きたいとも考えていました。なので、ONLY さんのことだけで なくいろいろなブランドや店の話を聞くことができ、どんな人を必要とするのかなど聴けたので今後の 自分の中での課題を見つけることができました。 19 キャリア形成 科目の教育目標: 大学生活の中盤を迎える2回生・3回生を対象に、大学生活の振り返りを行い、今後のキャリアプランに ついて考える科目であり、「自己理解と自己表現」をテーマとする。そのために少人数のグループワークを中 心に行い、グループワークから得た気づきを今後のキャリアプランの作成や実践に生かしていく。また社会 の情報収集や他者との関わり方を学ぶことで社会への理解を深め、実社会へ役立てていくものである。 (セルフアセスメント心理検査)を活用することで自己肯定観を高め、人の 自己理解のメソッド「MBTI*1」 多様性も理解した上で、自分自身のキャリア形成に対し、興味や関心の動機についての「気づき」を得るこ とができる。さらに、個々の学生に対するキャリアカウンセリングを充実させ、学生一人一人に応じたキャ リア意識形成をサポートする。 教育・学習の個別課題: 〔達成目標〕 科目のねらい キャリアプランは一人ひとり違い、自分の生き方であり、つまり自己表現であるということが理解で きること。自分らしい生き方をするためには、自分と他者、社会を知ることが大切であるということ、 そして自分と社会、自分と他人をつなぐ方法を知ること。そしてそれが実践できることをねらいとする。 学習の達成目標 ① 一人ひとりのキャリアプランの作成ができる ② 卒業後に出ていく社会について必要な情報を探すことができるようになる。 ③ 自己分析ができ、自分の強みが PR(自己表現)できるようになること ④ 社会で求められる核となるコミュニケーションスキルを習得し、活用できること 〔履修上の注意〕 ・社会の一員としての心構えを持って、授業に臨むことを基本ルールとするので、注意のこと。 ・授業では、グループワークを講義中に必ず行うので積極的に参加すること。 〔成績評価の方法と基準〕 出席日数及び参加態度(60%)、授業後の小レポート(20%)、最終レポート(20%)の評価を基本とする。 *1 ®The Myers-Briggs Type Indicator and the MBTI are registered trademarks of the Myers-Briggs Type Indicator Trust in United States and other countries. 20 H 24年度 授業内容: No. 概要 1 総合ガイダンス(講義の目的) 受講ルールの説明 宿題など 2 キャリアプラン(自分自身の生き方)を考える 理論編 ・今までの人生の振り返りと現状認識 3 自己理解① 自分について考えよう 性格・働く価値観を洗い出す 4 社会を知る① 自分と社会をつなぐ 5 自己理解② MBTI 性格検査と FB 1回目 6 自己理解③ MBTI 性格検査と FB 2回目 7 自己理解④ MBTI 性格検査と FB 3回目 8 社会を知る② 社会で求められる力とは グループワーク 9 自己表現① グループのインタビュー記事の作成 概要説明と企画立案 10 自己表現② グループのインタビュー記事の作成 編集会議とスケジューリング 11 自己表現③ グループのインタビュー記事の作成 自己理解・他者理解のためのインタビュー 12 自己表現④ グループのインタビュー記事の作成 インタビュー記事の確認と編集 13 自己表現⑤ グループのインタビュー記事の作成 記事の完成とプレゼン準備 14 自己表現⑥ グループでの発表 15 講義のまとめ 自己理解と自己表現の振り返り 後期 履修登録数 2 年次 45 名 3 年次 4 名 計 49 名 21 受講生の声 ・他学部の人と接する機会が増え、普段話す機会がない 分友達の輪が広がり、就職についても漠然と考えてい たものがより現実的に考えることができました。 ・自分はキャリアを形成する思考が強いと思っていまし たが、今回の講義を受けて迷いが生じることもあり、 まだまだ自分が本当にしたいことや性格が分かってい なかったことを発見しました。 ・自分自身のことをさらに良く知ることができ、良かっ た。また他の人はみな違う考えを持っていて違う性格であることを改めて認識し、他者を認め、理解す ることの手助けになった。 H25年度 H24年度からの変更点は「第5回~7回 MBTI性格検査」を集中講義形式とし学生がより検査に集 中できる環境設定に変更した。 キャリア形成A 履習登録数 2 年次 15 名 3 年次 11 名 4年次 7 名 計 33 名 キャリア形成B 履習登録数 2 年次 21 名 3 年次 18 名 計 39 名 キャリア形成C 履習登録数 3 年次 24 名 4 年次 2 名 計 26 名 受講生の声 ・個人的にとてもよかったと思う。教室には、学年も学科もバラバラで知らない人ばかりだったので、何 だか新鮮だし様々な意見が聞けてすごく知識が増えました。また普段あまりすることのないディスカッ ションがメインなので良い刺激となりました。 ・人とコミュニケーションを取る上でどのようなことに気をつければよいのか、自分に足りないものは何 かということがわかってとても楽しかったです。 ・知らない人との交流があるのでその場で自分がどうするか、どう動くか考えさせられるし、試されてい る気がするので良かったと思います。少しだけ錯覚かもしれませんが、人見知りがましになった気がし ます。 22 H26年度 キャリア形成A 履習登録数 2 年次 11 名 3 年次 7 名 4年次 1 名 計 19 名 キャリア形成B 履習登録数 2 年次 25 名 3 年次 5 名 4年次 2 名 計 32 名 キャリア形成C 履習登録数 3 年次 13 名 4 年次 9 名 計 22 名 受講生の声 ・ 将来のなりたい自分に近づくためには今どうすればよいのか考えることができて良かったし、将来の自 分は過去や現在の自分から形成されるんだと気付けました。 ・ 自分自身を知ることができ、そして成長していけたように感じました。他人と話、自分を表現し、将来 について考えることで、自分と向き合う時間が増えたように思います。苦手なことを克服するというのは、 簡単なことではない分時間もかかりますが、残された大学生活の中で、自分が今できることを捜し、社 会に出たときに自分をしっかり持った人でありたいです。 ・ 知らなかった自分を知れたり、自分が将来どんな職種につきたいのかがわかったりと前よりも自分を成 長させることができました。 ・ 講義を受けて、キャリアというのは自分が歩んできた道のことであり、それは人それぞれいろいろな形 があるのだと思うようになりました。自信をもって社会に出ていきたいと思います。 23 ホスピタリティ京都 選択:2 単位 開講時期:前期 対象学年:1 年次~ 4 年次 科目の教育目標: ライフキャリア・プログラム「京都ホスピタリティ・プログラム」の導入となる授業である。華道・茶道 など日本の伝統文化を継承する方、旅行業界・ホテル業界など現代の京都で活躍する方の貴重な話をうかがい、 京都とホスピタリティ(もてなし)に関わる理念と実践について、広く具体的に学ぶことが目標となる。また、 プログラム全体の目的を知り心構えをすると共に、自分の専門分野と結びつけながら、興味を広げよう。 教育・学習の個別課題: ・京都を中心とした日本文化とホスピタリティの関わりを知る。 ・ホスピタリティ実践のために必要な心構えを知る。 ・人の関わりと文化について自分なりの考えを持つことができる。 評価は、授業参加度(30%)、毎時間の意見文(30%)、学期末のレポート(40%)により行う。 H25年度 授業内容: No. 概要 1 はじめに 2 日本の伝統文化ともてなし 3 華道ともてなし① 華道の基礎知識 4 華道ともてなし② 華道の精神 5 華道ともてなし③ 華道と人の関わり 6 華道ともてなし④ 華道と社会 7 華道ともてなし⑤ 華道と京都の環境 8 京都のもてなしと現代 9 現代京都のもてなし① 和食 10 現代京都のもてなし② 香道 11 現代京都のもてなし③ 和菓子 12 現代京都のもてなし④ 旅行 13 現代京都のもてなし⑤ 旅館 14 現代京都のもてなし⑥ 寺社 15 まとめ 24 登録者数 1 年次 60 名 2 年次 18 名 3 年次 63 名 4 年次 49 名 科目等履修生 3 名 計 193 名 受講生の声 ・ 「おもてなし」の心意気を深く学べてとても勉強になりました。 ・ゲストの方によって内容が異なっていて、毎回違う授業を受けているような感じが新鮮で良かったです。 ホスピタリティについて興味があったので、就職などに勉強になりました。 ・この講義を受講していなかったら、出会えない人、知識に出会えて、自分自身すごく勉強になり、今後 の人生にも大きく作用してくれる貴重なものとなりました。 H26年度 登録者数 1回生 98名 2回生 21名 3回生 27名 4回生 37名 計183名 受講生の声 ・ホスピタリティというものに触れ、学ぶことの楽しさを知った。おもてなしというものの深さについて 認識できた。 ・色々なゲストさんから、観光や専門職に関する話が聞けて良かったです。 ・さまざまな分野においてお仕事をしている人たちの話を聞くことができてとてもよかったです。お話を してくださった方たちはみんな自分のお仕事に熱意を持っているんだということがわかりました。 25 女性の子育てとライフキャリア 選択:2 単位 開講時期:前期 対象学年:1 年次~ 4 年次 科目の教育目標: 現代日本の子育ておよび女性のライフキャリアの現状や課題について、基礎的な知識を得るとともに、企 業や教育現場、地域社会など、さまざまな分野で活躍している「母」「父」の立場の方や関連する仕事をして いる方にお話をうかがい、受講生自身の生き方について考えます。 教育・学習の方法: ① 現代女性を取り巻く現状について学びます。 ② さまざまな事例を知り、そこから生き方のヒントを得て、自分の生き方を考えます。 H25年度 授業内容: No. 概要 1 子育てとライフキャリアを考える(入門) 2 外部講師による講義1:キャスターの仕事と子育て 3 外部講師による講義2:男性の子育て 4 外部講師による講義3:育児雑誌に見る近年の親世代の関心事 5 女性の子育て環境 法律と現状 6 外部講師による講義4:仕事をしながら子育て 7 外部講師による講義5:仕事と子育ての両立における課題 8 子育てとライフキャリアを考える(まとめ) 授業中の課題 40%、学期末レポート 60%の割合で評価します。 登録者数 1回生 6名 2回生 31名 3回生17名 4回生21名 計75名 受講生の声 ・今、本当に仕事と、家庭を両立してる方の話を聞けたので、リアルに伝わってきました! ・いろいろな人たちの経験してきたことを直接本人から聞けたことによって、イメージを持ちやすかったし、 自分の将来について考える機会が増えた。 ・子どもができたら働くのは難しいと思っていたが、働くことも可能だと知り、考え方が変わった。 26 H26年度 登録者数 1回生 21名 2回生 17名 3回生 14名 4回生 22名 計74名 受講生の声 ・自分のライフキャリアを考える手助けになった点。自分でいざ将来を考えるとなると何から考えればよ いかわからないところ、授業をとおして段階をふんで考えることができた。この講義を受けないと自分 でこれほど考えることができなかったと思う。 ・子育てはまだまだ先のことだと思っていたので、こういった将来に関して考えたことがなく、想像した こともありませんでした。しかし、徐々に就職活動に近づくにつれて、その先のことも考えるべきこと なのかもしれないと思い、この授業を受講しました。先生によって子育てなどの視点が違って参考にな りました。 ・あまり自分の将来のことが見えていなかったので今後の参考になれるきっかけができてよかった。講師 の方を呼んでいた為、授業とはちがった楽しさもあった。 27 インターンシップ ■ ■ 科目名称:インターンシップ 選択:2 単位 開講時期:通年 対象学年:2・3・4 年次 科目の教育目標: 景気の回復が不透明な時代に入り、求人数の減少、就職環境は非常に難しくなっている。学生が就業体験 の実習に取り組むことにより、社会の厳しさや難しさを学ぶことはもとより、一般常識の習得、さらにはコミュ ニケーション能力や積極性の重要性を実感し、明確なキャリア意識の確率を目指す。 教育・学習の個別課題: 参加する前に各自十分に企業研究を行うこと。 ・実際の就業体験から得られた仕事に対する明確な目的・ビジョンに基づき、進路選択をしていくこと。 ・就業体験により、明確な目的意識を持ち、意欲的に勉強や学生生活を送り、ひいては自分のキャリア プランを考えていくこと。 教育・学習の方法: 履修に関しては、キャリアセンターの指示に従うこと。 キャリアセンターからの連絡、掲示による指示は各自で確認しておくこと 。 準備・学習の具体的方法: ・インターンシップ実習先に関しては、HP 等で十分に企業研究をすること ・実習に行く前に指示を待つだけではなく、自分から進んで何ができるのかを考えること。 ・現場で働く社会人に質問できる内容を考えておくこと。 ・夏休みの暑い時期にあたるので体調管理を万全に整えること。 評価方法・評価基準: 事前指導、実習中、事後指導の出席およびプレゼンテーション、最終レポートにより総合的に評価する。 遅刻、欠席厳禁。 その他留意点: 自己開拓したインターンシップについてはキャリアセンターの規定を満たせば単位として認める。申請 方法等詳細については 4 月に行うインターンシップ説明会で確認すること。 H25年度 履習登録数 15名(その内自己開拓によるインターンシップ生は2名) 28 IS 先 京都国際マンガミュージアム、京都信用金庫、グランドプリンスホテル京都、京都ホテルオークラ、本家八 ツ橋西尾株式会社、ジェイ・ライン株式会社、株式会社洛洛 .com 等 H26年度 履習登録数 21名(その他自己開拓によるインターンシップ生1名) IS先 株式会社京都パープルサンガ、キンシ正宗株式会社、京都セントアンドリュース教会、為国印刷株式会社、 京都市体育協会、アインズ株式会社等 29 第3章 各 取組 の詳 細について ― キャ リア 形成ゼミ― キャリア形成ゼミ シラバス 共通教育(選択):2 単位 2 年次以上 開講時期:通年開講 科目の教育目標: 社会で必要とされる力を社会人基礎力* 1 と定義し、特に実践力を身につけることを目標とする実践型科目 である。そのため、本学の学生が社会に出て活躍する「場」をゼミとしていくつか設定し、各ゼミにおいて は企画、立案、実践、検証の一連のプロセスを経験するものである。またこのプロセスの中で、企画、立案 することで考え抜く力を、実践することで前に踏み出す力を、またグループワークを通してチームで働く力 をつけ、社会人基礎力を身につけていくものである。 *1 社会人基礎力とは「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として「前に踏み出す力、考 え抜く力、チームで働く力」の3つの能力と 12 の能力要素を H18 年に経済産業省が定義づけしたもの。 教育・学習の個別課題: 学習の達成目標 ① 各ゼミに関連した業界分析、職業知識、また情報収集力、分析力をつけること。 ② 企画書を作成する力をつけること。 ③ グループでの協同力や、コミュニケーション力をつけること。 ④ 企画を立案し、実行する力を身につけること。 ⑤ 企画を伝える力、プレゼンテーション力を身につけること。 教育・学習の方法: ・ゼミごとに取り込むべき課題を十分に認識し、情報収集、分析をして取り組むこと。 ・実践演習は学外での活動が中心となるため、マナー、社会人としての心構えなど事前の指導をしっか りと受け、事前指導から終了後の報告会まで積極的に参加すること。 ・グループワークや他者との協同作業が中心となるため、積極的なコミュニケーションを心がけること。 ・具体的なスケジュールはキャリアセンターの指示に従うこと。 ・事前の指導から成果発表まで必ず出席し、やむをえず欠席する場合は担当教員の指示に従うこと。 ・キャリア形成ゼミの活動については、専用の報告書に従って作成し、提出すること。 〔履修上の注意〕 ・具体的な内容や、スケジュールは全体説明会に必ず参加し確認をすること。そのうえで、ゼミの選 択を行うこと。 ・ゼミにより求められていることが違うため、不明な点は喜多または、担当教員に確認すること。 評価方法・評価基準: 出席日数及び参加態度(60%) 、企画書、成果に対する評価(20%)、最終プレゼンに対する評価(20%) を基本とする。 31 H24 年度 H24 年度 キャリア形成ゼミ 概要 授業予定: ①ゼミ一覧 フィールド 1 2 3 4 5 6 7 旅行 プランナー エディター 町づくり プランナー 概要 JTB の旅行プランとして京都のお祭りのプランを考える 提携企業または 担当 コーディネーター 教員 ( 株 )JTB 西日本 京都支店 北山のミニコミ雑誌の取材、編集、発行まで 1 地区の町おこしプランを考える(例:大原フェスタ) 喜多 長沼 左京区社会福祉協 議会 福祉コーディ 高齢者向け福祉施設で高齢者向けのイベントの企画立案から実 上京区高齢者福祉 ネーター 施までを行う 施設十四軒の家 ブライダル ある層に対するウエディングプランの企画立案から売り込みま プランナー でを行う IT 教材開発 学校を現場とし、IT を使った教材開発を行う 異文化交流 留学生資源を活用し、OC で英語案内や英語のパンフレットの プランナー 作成などを行う 塩山 雄基氏 酒井 喜多 喜多 神月 東郷 ②共通プログラム 15 回の講義を基本とする。( 基本案 ) 項目 内容 実施場所 ①オリエンテーション ガイダンス 学内 ②マナー研修 社会人としての礼儀作法等 学内 現場での情報収集プログラム 各ゼミ学外での活動 現場でのグループワーク 各ゼミ学外での活動 企画実施までの協同作業 各ゼミまたは学内 現場での成果実施または発表 各ゼミ 学内での最終発表 学内 ③講義 ④見学 ⑤現場実践等の情報収集 ⑥企画のテーマ設定から ⑦企画立案 ⑧⑨中間発表 ⑩⑪グループワーク ⑫⑬現場にて企画実施、 プレゼンテーション ⑭⑮最終発表 32 ■ ■ 4 月 12 日学生への説明会参加人数 英語英文学科 2年 3年 4年 計 13 23 1 37 / 在籍数 22% 人間文化学科 33% 3 13 / 在籍数 5% 心理学科 2% 0% 発達心理専攻 4% 臨床心理専攻 1% 生活福祉文化学科 4% 計 7% 17 0% 72 / 在籍数 6% 0 19% 22 12 0% 14 / 在籍数 7% 0 20% 3 10 0% 11 / 在籍数 7% 0 17% 1 3 0% 8 / 在籍数 6% 0 27% 2 25 0% 3 / 在籍数 9% 0 19% 0 16 0% 22 / 在籍数 14% 0 23% 3 学校心理専攻 1% 7% 1 23% 95 0% 9% ■ ■ 学年・学科別ゼミ受講人数(途中辞退者除く) 2年 英 人 生 心 3年 1 旅行 20 2 編集 3 3 3 町づくり 1 4 福祉 1 5 ブライダル 4 1 6 ICT 3 7 異文化 計 生 心 12 2 3 3 20 4 14 2 5 2 4 5 14 7 4 1 2 英 3 1 1 10 3 1 2 11 2 3 6 5 2 1 1 6 2 3 1 1 1 14 3 4 65 20 15 23 6 1 2 4 3 33 2 7 心 計 人 11 1 4年 英 5 19 9 5 85 ■ ■ H 24年度成果発表会プログラム 日時:2013 年 1 月 24 日(木)午後 5 時~午後 6 時 40 分 会場:5 階視聴覚室 司会:塩山雄基氏(ブライダル業界ゼミ担当・キャリアセンターアドバイザー) Ⅰ:開会の言葉として: 「キャリア形成ゼミ成果発表について」・・・キャリアセンター専任講師 喜多泰子 Ⅱ:各ゼミからの発表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各ゼミの発表者 発表① 異文化交流プランナーゼミ 「大学紹介パンフレット作りを通して学んだこと」 発表② 編集倶楽部 「一冊の本ができるまで」 発表③ ブライダル業界ゼミ ①『星がもたらす幸せな時間 星に願いを』 ~新郎新婦とゲストの一体感を求めて~ ②『織り姫と彦星が誘う 絆と和』 ~ふたりらしい結婚式を求めて~ ③『夏 みんなで楽しむお祭りのように』 ~水族館をブライダル空間に~ 発表④ ICT教材開発ゼミ 「活動を通して学んだこと」 発表⑤ 福祉プランナーゼミ 「十四軒町の家で敬老の日を祝うイベントを実施して」 発表⑥ 旅行プランナーゼミ 「旅行プラン作りから学ぶ旅行業界の魅力」 発表⑦ 町づくりプランナーゼミ 「大原いいな祭の取り組みと成果」 (各ゼミの発表時間:10 分~ 15 分) Ⅲ:閉会の挨拶: 「成果発表を終えて」・・・キャリアセンター長 中村久美 ■ ■ 参加者 学外参加者 20 名、本学教職員参加者※ 16 名 計 36 名 ※キャリア形成ゼミ担当教員、キャリアセンター員を除く 34 ■ ■ 成果発表会後のアンケートより 学生の発表について: ・外部の人々に聞いてもらう場で緊張の中にもしっかり発表できていた。(他大学関係者) ・学生さんのプレゼンの上手さ、ppt の質に差が大きく、もったいないと思う事もありましたが、みなさん 一生懸命で感動しました。(連携先企業) ・学生の力に驚きました。普段の授業では見られなかった自信に満ちた表情、プレゼンがとても印象的です。 そして学生たちがこのゼミで様々な点において成長したのだろうなと感じることが出来ました。発表の 際、笑顔が印象的でよかったです。(本学教員) 会全体を通しての感想や、本事業への意見: ・インターンシップとは違った連携企業との関係性が理解できました。社会に出るための接続という意味 が良く伝えられたと感じられました。学生の皆さんがゼミを通じて自分自身の考えをまとめ、実践し取 り組むことが重要であると実感できました。(他大学関係者) ・自分も実際に学生さんと関わる機会を得て、その成長やフレッシュさに感動したり、自分の仕事を新鮮 な目線で見直す事ができました。どうもありがとうございました。(連携先企業) ・何より学生自身が自分が成長した事を実感しているのではないかと思います。学生の力を伸ばすために、 様々な方々が協力して下さったことに感謝の気持ちを持ちました。これからも学生の力を伸ばす魅力あ るゼミが多く生まれることを期待しています。(本学教員) 35 H24 年度 ゼミの概要 ―編集倶楽部― 担当教員:長沼光彦 学生数:9 名 提携先:なし ■ ■ 達成目標 冊子を作成するための企画・取材・編集活動をとおして、創造力・共同力・交渉力を中心に身につけよう とするところに指導目標がある。参加学生の具体的な目標は、企画を作成、自ら取材・編集を行い、冊子を 完成させることである。 ■ ■ 活動の概要 5 月~ 7 月、本作成の過程を学び、企画、ページ構成を決める。8 月~ 9 月、取材活動、10 月~ 12 月、 記事作成、ページデザイン、印刷発注、1 月、成果発表会 ■ ■ 活動の詳細 5 月~ 7 月:大学近辺の地図づくりを導入として、情報をどのように整理するか、どのような情報が必要か、 といった、取材・編集の基本を学んだ後、企画作成の作業に入った。いくつかの企画の中から、ユニークさ、 実行可能性の観点から、 「二千円で巡る京都」の企画に決まった。大学生が休日一日で遣う小遣いを 2 千円 と設定し、その範囲で手軽にかつ楽しく散策できるコースを考えることにした。参加学生の人数から、班を 4 つに分けた。 8 月~ 9 月:取材の方法を学び、夏季休暇を利用して、現地取材に赴いた。 10 月~ 12 月:夏休み明けに記事を完成させる予定だったが、取材不足の班もあり、この期間に、取材のし直し、 記事構成のし直しを繰り返すことになり、12 月中旬にようやく記事を揃えることができた。表紙などの記事 以外の部分のデザイン、レイアウトも完成させ、冊子が出来上がるまでの過程をひととおり実践することに なった。 冊子作りが未経験なため、ノウハウを身につけるまで、時間がかかることは仕方がないだろう。ただ、予 想していたことではあったが、積極的に対外活動ができない学生が多く、取材が捗らなかったことが、日程 の遅れの大きな原因となった。とはいえ、取材活動を積極的に行った班から、体験を聞き、自らの取材活動 に活かそうとする行動が見られたことは、本ゼミの目標に適うものだった。他の学生と協力する共同力を活 かし、自分の行動につなげる創造性を発揮して、最終的には交渉力を身につけることができたのである。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 次年度は、締め切りを守るようにしたいが、失敗とやり直しの中で学ぶ経験も大切であるため、指導する 側が過度に指示しては意味がないだろう。バランスを考えながら、ゼミの運営を進めていきたい。 36 H24 年度 ゼミの概要 ―町づくりプランナーゼミ― 担当教員:酒井久美子 学生数:5 名 提携先:社会福祉法人 京都市左京区社会福祉協議会 ■ ■ 達成目標 左京区内の地域で活動をおこない、地域が抱えている課題を察知し、地域に応じた孤立を防ぐための取り 組みを企画、立案して実施する。活動、企画実施後には、活動自体の成果と各自の学び、身についた力を振 り返り、成果発表会に向けてまとめの作業をおこなう。 ■ ■ 活動の概要 左京区大原地域を舞台に、地域住民のつながりづくりを目標に、①地域の情報収集や地域散策、②地域住 民との交流、③活動者との出会いを求めた活動、④イベントの企画・立案、実施、⑤成果発表会に向けて振 り返りと準備、プレゼンテーションを実施した。 ■ ■ 活動の詳細 5 月:連携先担当者と顔合わせ・活動内容の確認、大原地域健康すこやか学級見学(地元高齢者との交流)、ファ シリテーター養成講座受講、社協活動に関する講義、朝カフェへの参加(左京区内の活動者との交流)、先輩 へのインタビュー(前年度の活動理解) 6 月:京都新聞者@キャンパス記事掲載に向けて新聞社との打ち合わせ、地元食材を使ったお菓子の試作、 大原地域散策 7 月:朝カフェ参加、新聞記事編集会議、記事の内容確認、活動協力者(朝カフェで出会った活動者)への インタビュー 8 月:今後の活動について打ち合わせ、アロマハンドケア講座受講 9 月:京都市防災訓練参加(アロマハンドケア試行)、活動協力者との打ち合わせ 10 月:お菓子の試作、大原いいな祭の企画・立案・打ち合わせ、朝カフェにて活動報告、こころの独りぼっ ちをなくそう応援プロジェクト審査会 11 月:ゼミ、協力者等との最終打ち合わせ、イベントへの準備、大原いいな祭当日 12 ~ 1 月:活動の振り返り、成果発表会に向けた準備 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 学生の主体性を重視するあまり、計画的に進めることができないことがあった。活動半ばで進捗状況等の 確認が必要である。学部を超えた学生のゼミ時間の確保が課題である。 37 H24 年度 ゼミの概要 ―ブライダル業界ゼミ― 担当教員:塩山雄基 学生数:14 名 提携先:株式会社神戸ポートピアホテル、WEDDGE 代表 岡澤ひとみ氏 ■ ■ 達成目標 ブライダル業界を知ること。ブライダルの歴史から現在のトレンドを学び、これまでにない新しいブライ ダルプラン(商品)を企画し、発表会で発表すること。 ■ ■ 活動の概要 女子大生の人気就職先の1つであるブライダル業界だが、志望する学生の殆どが結婚式に出席したことが ないという現状で、憧れでしかない。 そこで①ブライダルの歴史と現在について講義を行い②ブライダルフェアを見学して結婚を控えているお 客様の雰囲気や接客するスタッフの気遣いや振る舞いを見学。さらに結婚式の今を肌で感じて③今までにな い結婚式・披露宴を提案するため、グループワークを行って企画案をまとめ、成果発表会で発表した。 ■ ■ 活動の詳細 6 月:ブライダルの歴史について講義(しきたり・風習からスタイルの変化など) 7 月:ブライダルの現在について講義(今流行の企画・業界の市場規模・将来の展望など) 8 月:ブライダルフェアの見学(模擬挙式・披露宴の見学。衣装・料理・引出物・ジュエリー・映像演出な どブライダルに携わる様々なジャンルを見学。) 10 月:元ブライダルプランナーで現在はブライダルプロデュースを行っている岡澤ひとみ氏の講義(ブライ ダルプランナーの仕事内容など現場の体験談) 11 月:グループワークを行い第1回目の発表 発表後はフィードバックと反省会を行った。内容の薄さ、発表方法の稚拙さ、パワーポイント資料作成の 雑さなどが反省点としてあがった。 以降、1月まで月2回から3回のグループワークで、企画案の練り直し、発表の練習などを繰り返し企画 案を固めていった。 1月:担当教員の前で発表。再度内容と発表方法の確認を行って成果発表会を迎えた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) ①企画立案に主な時間を割いてしまったため、業界全体を知る部分が若干薄くなってしまった。 ②企画立案・発表で終わるのではなく、企画を売り込む(商品化する)ところまで行いたかった。 ③全般に充分な時間が思うようにとれなかった。 38 H24 年度 ゼミの概要 ―福祉プランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:4 名 提携先:社会福祉法人 健光園 十四軒町の家 ■ ■ 達成目標 福祉業界の知識を得ること、また現場での実習を通して得た経験から高齢者施設「十四軒町の家」での敬 老の日のイベントを企画、実施すること。実施後の振り返りからどのような学びがあったのかを成果発表会 で報告する。 ■ ■ 活動の概要 十四軒町の家での実習を中心に①業界研究として福祉業界の現状や高齢者介護に関する基礎知識について の講義(講師:施設長 杉原様)②現場での地域の方とのボランティア活動等を通し、高齢者の方々とのコミュ ニケーション能力を身につけ、何がそこで求められているのかを考えていく。そのうえで、敬老の日のイベ ントの企画立案を行い、実施した。実施後は成果発表会に向けてどのようなことを学んだのかをグループワー クを行いながらまとめ、成果発表会においてプレゼンテーションを行った。 ■ ■ 活動の詳細 6 月:十四軒町の家での最初の活動を行い担当者との顔合わせ、施設見学、目標設定、授業の内容について の確認を行った。 7 月:施設長杉原様より1回目の講義を実施。 8 月:現場での実習期間とし、3日間を現場でのボランティア活動とした。下旬からは敬老の日のイベント に向けての企画を検討し、9月には演奏会とゲームを行うことが決まった。実施に向けて役割分担を決め、 準備を重ねた。 9 月 17 日:敬老の日のイベントとして①風船割りゲームとプレゼント②演奏会を実施。その日に反省会を実 施する。 10 月~ 12 月:月1回集まり、成果発表会に向けての発表内容についてグループワークを重ね内容や役割分 担を決定。 1 月:担当教員の前で発表内容の確認や練習を行い、成果発表会を迎えた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 事務的な問題として早目のスケジュール確認が必要であること、連絡ツールの徹底が挙げられる。グルー プワーク等の十分な討議の時間が思ったようにとれなかった。 39 H24 年度 ゼミの概要 ―旅行プランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:21 名 提携先:株式会社 JTB 西日本京都支店 ■ ■ 達成目標 京都を訪れる旅行商品を企画し、最終的に考えられた旅行企画から最優秀作品を、JTB の通販ブランド「旅 物語」で商品化、一般の消費者へ販売。 ■ ■ 活動の概要 まず旅行業界の基礎知識、旅行会社の仕事内容、旅行商品に関する基礎知識を学ぶ。実際に旅行会社を訪 れることで現場の雰囲気を体感。その後、企画に際し意識する事項などを学び、実際に旅行プランを企画。 複数回企画を行いながら各グループ毎に最終案を発表。 ■ ■ 活動の詳細 1 回目講義、2 回目講義 旅行業界の現状と将来の展望について、旅行会社の仕組みについて「JTB グループ、JTB 西日本」を例に レクチャー。旅行会社の仕事内容について渉外営業と店頭営業を例にレクチャー。渉外営業の現場見学、店 頭営業の現場見学を実施。「東京発京都行きツアー」パンフレットを研究することで旅行商品の特徴を知る。 6 月:第 3 回目、 第 4 回目 旅行企画を行うにあたって必要な基礎知識(旅行契約、各旅行商品の特徴、商品造成など)を学ぶ。その後、 企画の基本(5W2H)を意識して各自で “ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画、各自で発表。 6 月~ 7 月:第 5 回目、第 6 回目 5 回目講義時に、グループ毎での “ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画発表。コンセプト、ターゲット、ポイ ント、付加価値など効果的に考えられているか振り返り、6 回目講義時に再発表。 第 7 回目 旅物語掲載への結果報告と成果発表会に向けた準備 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 授業日・時間を予め確定した上で募集が必要。JTB 内での講義により学生が出席しずらかった為次年度は 学内で実施要。人数をもう少し絞る必要がある。 40 H24 年度 ゼミの概要 ―異文化交流ゼミ― 担当教員:東郷多津 学生数:9 名 提携先:なし ■ ■ 達成目標 異文化環境を体験しながら、相互理解を深めるスキルを身につけること。体験を通して、各人が、多様な 価値観の中で仕事をするとは?という問いに答えをみつけること。大学広報用の多言語(最低限日/英対訳) プログラムを最終成果物とする。 ■ ■ 活動の概要 集まったゼミ生から異文化環境を広くとらえ直し、学部、学年、文化を超えた人と協調しながら、留学生 受験生向けの学生目線の日英パンフレットを作成することとした。これまでの友人関係を超えた異質な環境 で、主体的に意見を出し合い、調整し、役割を分担することを通じて、最終的に、社会人基礎力の育成を図 ることができた。 ■ ■ 活動の詳細 6月:Web 上の連絡方法の使い方説明。次の連絡と課題確認(パンフレットの形や内容について) 7月:パンフレット制作における内容決め、役割分担。次回までにやってくる課題の打ち合わせ(構成や記 事の内容について) 8月:外部講師(元ロイター通信の記者の金井啓子近畿大学准教授)による講演や、集合でのパンフレット 作成(中間報告・構成決定・記事分担) 9月:集合でのパンフレット作成(各担当原稿のチェック、印刷会社を選定→信和印刷株式会社さまに決定) 10月:信和印刷(株)内山様と打ち合わせ(パンフレットの部数、紙質、文章の配置や文章の訂正、写真構成、 原稿の提出期限、連絡方法の確認、原稿校正、見積書受理などを頻繁に行う)。 10 月 26 日:信和印刷(株)内山様よりパンフレット 500 部納入。 10 月 27 日:予定通り ND 祭での配布。 12月:成果報告書の作成 1月:最終成果発表者(発表者の決定、最終発表者内での役割分担、原稿作成、発表) 2月:外部講師(元 JAL 客室乗務員の本学卒業生、平尾都代さま)による講演 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 全員が集まれる曜日がなかったため、結果的に全員で顔を合わせることができなかったことが、最大の問 題であった。ある程度はオンラインでカバー出来るが、せめて最初は集合できる時間が必要であると強く思う。 それは成果発表においても同様で、他の授業があったり、就職セミナーがある場合、結果的にそちらを優先 されてしまった。 41 H25 年度 H25 年度 キャリア形成ゼミ 概要 H25年度はH24年度より以下を変更した。 ① キャリア形成ゼミに学生を積極的に参加させるためのゼミとしてイベントプランナーゼミを新設し、 成果発表会の運営や翌年の形成ゼミのPRビデオの制作を行うようにしたこと。 ② 単位認定を明確にするため、各ゼミからの取組内容を確認する場を成果発表会の1カ月前に設置した こと。結果としてICT教材開発が思うような活動が行えず、単位認定に至らなかった。 ③ 異文化交流プランナ―ゼミの休講 ■ ■ H25年度開講ゼミ 一覧 ゼミ一覧 フィールド 概要 提携企業また はコーディ ネーター 担当 教員 ㈱ JTB 西 日 本 京都支店 喜多 1 旅行 プランナー 旅行の企画担当者として、実際のお客様に「参加したい」と思って頂ける魅力的な旅 行企画を考える。旅行業界や旅行商品などの基礎知識について学び、最終的に皆さん の考えた旅行企画から最優秀作品を一般の消費者へ販売することを目標とする。 2 編集倶楽部 1冊の雑誌を作るプロセスを実践するゼミです。企画、編集、取材、装幀、印刷、製 本のプロセスを実践することで、社会で役立つ整理、表現の力を養う。 3 町づくり プランナー 京都市左京区を舞台に、住民主体の地域福祉活動を展開する社会福祉協議会と一緒に 活動します。『孤立を防ぐ』取組として ①企画開発→②(参画者を増やす)提案→③(住 民と共に)実践 と、自らの思いを形へと変えるだけでなく、人を巻き込み成長させて いくことを狙いとする。 左京区社会福 祉協議会 酒井 4 福祉プランナー 高齢者施設「十四軒町の家」で毎年行われている敬老の日のイベント企画を、専門職 員と一緒に考え、実践する。地域に密着した福祉施設のあり方や、本施設の利用者像 を学びながら、イベントを企画・実行する。 上京区高齢者 福祉施設十四 軒の家 喜多 5 ブライダル プランナー 塩山 雄基氏 喜多 6 ICT 教材開発 情報通信技術を使った情報の伝達を中心にしたいろいろな形の情報活用について、企 業で行われていることを実際に見学し、そこで得たものを自分で活用することを目指す。 7 イベントプランナーゼ ミ キャリア形成ゼミの広報活動(ゼミの取材やHPの記事作成)、成果発表会の運営や実 施までを行い、イベントの企画立案から運営までを経験する。また、HPの記事作成 やビデオ取材を行うための機材の使い方などを学ぶ。 長沼 「こんな結婚式、披露宴を挙げてみたい…」というような今までにない魅力ある挙式・ 披露宴をプランニングし、京阪神のホテル・ゲストハウスへプランを売り込み商品化 することを目標に取組む。 神月 ㈱島津アドコ ム 喜多 ■ ■ H25年度 学年・学科別ゼミ受講人数(途中辞退者除く) 2年 1 旅行 6 2 編集 2 英 人 生 3 2 1 2 心 3年 4 英 3 2 3 町づくり 人 2 1 5 ブライダル 1 6 イベント 3 3 計 14 7 1 1 5 2 42 4 4 2 1 15 4 1 3 1 4 1 5 2 計 10 2 1 3 心 1 4 4 福祉 生 6 4 2 29 ■ ■ H25年度成果発表会プログラム 日時:2014 年 1 月 23 日(木)午後 5 時~午後 7 時 会場:5 階視聴覚室 司会:イベントプランナーゼミ Ⅰ:開会の言葉として 「キャリア形成ゼミ 2 年目を迎えて」 ・・・・・キャリアセンター専任講師 喜多泰子 Ⅱ:各ゼミからの発表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各ゼミの発表者 発表① 発表② プランナーゼミ 現役の旅行会社担当者さんと一緒に魅力的な京都旅行プランを企画し、実際に WEB に掲載される予定です。 編集倶楽部 「よくばりな女子のためのよくばりな冊子」をキャッチコピーに、8ページ新聞形式の楽しい冊子を作りました。 発表③ ブライダル業界ゼミ ブライダルゼミは新たな顧客獲得を狙い、結婚記念日に着目。銀婚式をお祝いするプランを計画しています。 発表④ 福祉プランナーゼミ 福祉プランナーゼミは、敬老の日にイベントを行い、高齢者福祉施設を利用している方に喜んでいただくゼミです。 発表⑤ 町づくりプランナーゼミ 地域の人たちと関わる中で地域の課題を見つけ、地域住民が主体的に取り組めるように考え実践していきます。 発表⑥ イベントプランナーゼミ 成果発表会の司会進行など運営を主に担当しています。成果発表会を盛り上げるためにコンテストの企画もしました。 (各ゼミの発表時間:10 分~ 15 分) Ⅲ:番外編 「ゆかりクッキーの商品化について」 ・・・・・・・昨年度町づくりプランナーゼミ Ⅳ:イベントプランナーゼミによるイベント 「コンテスト表彰」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・イベントプランナーゼミ Ⅴ:閉会の挨拶 「成果発表会を終えて」 ・・・・・・・・・・・・・・キャリアセンター長 中村久美 ■ ■ 成果発表会後のアンケートより 学生の発表について ・各ゼミの学生がそれぞれ工夫して発表しておられて、よかったと思います。活動のふりかえりや今後の 課題も発表されて、学生の成長がみうけられました。手元の資料を読むことに集中されていることがあ り少し残念でした。(他大学関係者) ・ハキハキとパワーポイントを活用して分かりやすい発表だった。経験の成果を実践しているようでうれ しかった。 (本学教職員) ・プレゼンの仕方、話し方は昨年と比べてレベルアップしていた。(本学教職員) 会全体を通しての感想や、本事業への意見 ・地域の様々な団体や企業との協力を得て企画を考え、成果物にしていくゼミの形態はとても参考になり ました。イベントプランナーゼミの存在と役割が新鮮でした。(他大学関係者) ・学生が社会に出て経験を積むことはとても良いことで彼らにもプラスになるし、学生の発表で生の声を 聞けたのは社会人にとっても貴重なことである。(連携先企業) ・メンバーで力を合わせて 1 つのものを作り上げるというのは、学生にとって大きな自信につながると思 います。とてもよい取り組みだと思いました。ありがとうございました。(本学教職員) 43 H25 年度 ゼミの概要 ―編集倶楽部― 担当教員:長沼光彦 学生数:4 名 提携先:なし ■ ■ 達成目標 冊子を作成するために企画・取材・編集活動を行い、創造力・共同力・交渉力を中心に身につけようとす るところに指導目標がある。参加学生の具体的な目標は、企画を作成、自ら取材・編集を行い、冊子を完成 させることである。 ■ ■ 活動の概要 5 月~ 7 月、本作成の過程を学び、企画、ページ構成を決める。8 月~ 9 月、取材活動、10 月~ 12 月、 記事作成、ページデザイン、印刷発注、1 月、成果発表会 ■ ■ 活動の詳細 5 月~ 8 月は、昨年度の成果である冊子「二千円で巡る京都」を参照しながら、企画会議を行い、女子学 生向けに対象をしぼり、誌面構成をすることを決めた。女子力とは何か、女子会の中味はどのようなものか、 など、世間で話題となるキーワードを取り上げながら、これらを女子学生の目線から、捉え直そうとする企 画である。女子力、女子会は、男性からの興味本位の視点を基準としてマスコミで取り上げられることが多 いが、これを当の女性の目線から取材しようとする点に、独自性がある。8 ページの新聞形式の誌面に決定し、 記事構成を検討した。9 月は、実際の女子会を取材し、録音したデータを文字起こしし、記事を構成するこ とから始めた。すでに、7 月までに、インタビューや文字起こしの仕方を学び練習しており、その経験をふ まえ、取材を行った。10 月~ 12 月は、表紙の撮影と表紙モデルの取材、また、女子学生のファッションスナッ プ記事のための取材を行った。今回は、プロのデザイナーが使う DTP ソフトを使うため、その習熟にいささ か時間がかかった。通常の授業の合間に行うため、まとまった時間をとることが難しかったことも、全体ス ケジュールが延びた原因である。しかしながら、参加した学生全員のモチベーションが高く、作業の困難を、 冊子を完成させるために必要なプロセスと考えることができたため、1年を通じて、前向きに取り組むこと ができた。多くの協力者を得ながら作業を進めることの必要性を学ぶことができたのも、今回の参加学生の 収穫だった。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 学生は、実際の取材や作業を通じて、多くの経験と成果を得ることができた。スケジュールや目標について、 指導する側が示唆する場面があったが、自ら全体を見通し、スケジュール管理ができるようになれば、次年 度に指導できることも可能になるだろう。 44 H25 年度 ゼミの概要 ―町づくりプランナーゼミ― 担当教員:酒井久美子 学生数:4 名 提携先:社会福祉法人 京都市左京区社会福祉協議会 ■ ■ 達成目標 左京区内の地域で活動をおこない、地域が抱えている課題を察知し、地域に応じた孤立を防ぐための取り 組みを企画、立案して実施する。活動、企画実施後には、活動自体の成果と各自の学び、身についた力を振 り返り、成果発表会に向けてまとめの作業をおこなう。 ■ ■ 活動の概要 左京区吉田地域を舞台に、地域住民のつながりづくりを目標に、①地域の情報収集や地域散策、②地域住 民との交流、③活動者との出会いを求めた活動、④イベントの企画・立案、実施、⑤成果確認会・発表会に 向けて振り返りと準備、プレゼンテーションを実施した。 ■ ■ 活動の詳細 6月:連携先担当者と顔合わせ・活動内容の確認 7月:活動候補地域の情報収集、活動地域の選定 10月~11月:活動地域の現状・課題把握のため、地域の各種活動に参加・地域住民との交流(左京区災 害ボランティアセンター設置・運営訓練、子育てサロンすくすく、社協フェスタ、よしだ学園オータムフェ スタ、小学生による高齢者ふれあい訪問、子育てサロン交流会、会長との打ち合わせなど) イベントの企画・立案・打ち合わせの実施、イベントの準備作業 12月: 「よしだ防災のつどい」にて地域の子どもたちを対象に、防災クイズやミニ消防車乗車体験の実施、 活動の振り返り、活動の振り返り、成果確認会・発表会に向けた準備、成果確認会 1月:成果発表会に向けて自主的な活動、成果発表会 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 学生と連携先、担当教員との日程調整が難しく、進捗状況等の確認が難しかった。ゼミの学生に応じたゼ ミ活動の検討が必要である。 45 H25 年度 ゼミの概要 ―ブライダル業界ゼミ― 担当教員:塩山雄基 学生数:4 名 提携先:株式会社神戸ポートピアホテル、 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 土師理紗子氏 ■ ■ 達成目標 ブライダル業界を知ること。ブライダルの歴史から現在のトレンドを学び、これまでに ない新しいブライダルプラン(商品)を企画し、発表会で発表すること。 ■ ■ 活動の概要 女子大生の人気就職先の1つであるブライダル業界だが、志望する学生の殆どが結婚式に出席したことが ないという現状で、憧れでしかない。 そこで①ブライダルの歴史と現在について講義を行い②ブライダルフェアを見学して結婚を控えているお 客様の雰囲気や接客するスタッフの気遣いや振る舞いを見学。 さらに結婚式の今を肌で感じて③今までにない結婚式・披露宴を提案するため、グループワークを行って 企画案をまとめ、成果発表会で発表した。 ■ ■ 活動の詳細 6月 ・・・ ブライダルの歴史について講義(しきたり・風習からスタイルの変化など) 7月 ・・・ ブライダルの現在について講義(今流行の企画・業界の市場規模・将来の展望など) 8月 ・・・ ブライダルフェアの見学(模擬挙式・披露宴の見学。衣装・料理・引出物・ジュエリー・映像演出 などブライダルに携わる様々なジャンルを見学。) 10月 ・・・ 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 土師 理紗子氏の講義(近年のブライダルの 傾向など) 11月 ・・・ グループワークを行い第1回目の発表 発表後はフィードバックと反省会を行った。内容の薄さ、発表方法の稚拙さ、パワーポイント資料作成の雑 さなどが反省点としてあがった。 12月 ・・・ 反省点を改善し第2回目の発表 ・・・ 学内の成果確認会で発表を行い、さらに改善点を洗い出した。 以降、1月まで月2回から3回のグループワークで、企画案の練り直し、発表の練習などを繰り返し企画案 を固めていった。 1月 ・・・ 担当教員の前で発表。再度内容と発表方法の確認を行って成果発表会を迎えた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) ① 企画立案に主な時間を割いてしまったため、業界全体を知る部分が若干薄くなってしまった。 ② 企画立案・発表で終わるのではなく、企画を売り込む(商品化する)ところまで行いたかった。 ③ 全般に充分な時間が思うようにとれなかった。 46 H25 年度 ゼミの概要 ―福祉プランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:3 名 提携先:社会福祉法人 健光園 十四軒町の家 ■ ■ 達成目標 H24年度と変更なし。 ■ ■ 活動の概要 十四軒町の家での実習を中心に①業界研究として福祉業界の現状や高齢者介護に関する基礎知識について の講義(講師:施設長 杉原様)②現場での地域の方とのボランティア活動等を通し、高齢者の方々とのコ ミュニケーション能力を身につけ、何がそこで求められているのかを考えていく。そのうえで、敬老の日の イベントの企画立案を行い、実施した。以上の概要はH24年度と変更ないが、H25年度は大型台風が接 近したため敬老の日のイベントが中止となり、11月3日文化の日に実施した。実施後は成果発表会に向け てどのようなことを学んだのかをグループワークを行いながらまとめ、成果発表会においてプレゼンテーショ ンを行った。 ■ ■ 活動の詳細 6月に十四軒町の家での最初の活動を行い担当者との顔合わせ、施設見学、目標設定、授業の内容につい ての確認を行う。あわせて施設長杉原様より1回目の講義を実施。 8月は現場での実習期間とし、3日間を現場でのボランティア活動とした。下旬からは敬老の日のイベン トに向けての企画を検討し、9月にはクイズ大会等ゲームを行うことが決まった。実施に向けて役割分担を 決め、準備を重ねた。 9月17日 大型台風接近のため中止。 11月3日 イベント実施。イベント内容はお絵描き歌クイズ、物当てゲーム、地名あてクイズを行った。 当日クイズの内容が入ったUSBを忘れるなどハプニングがあったが、3人でクイズの内容を変更しその場 を乗り切った。 12月~1月で月2回ほど集まり、成果確認会、成果発表会に向けての発表内容についてグループワーク を重ね内容や役割分担を決定。12月には担当教員の前で発表内容の確認や練習を行い、成果発表会を迎えた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 3名でもスケジュール調整がうまくあわず、グループワーク等の十分な討議の時間が思ったようにとれな かった。 47 H25 年度 ゼミの概要 ―旅行プランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:10 名 提携先:株式会社JTB西日本京都支店 ■ ■ 達成目標 京都を訪れる旅行商品を企画し、最終的にJTBのホームページ上で商品化、一般の消費者へ販売。 ■ ■ 活動の概要 まず旅行業界の基礎知識、旅行会社の仕事内容、旅行商品に関する基礎知識を学ぶ。実際に旅行会社を訪 れることで現場の雰囲気を体感。その後、企画に際し意識する事項などを学び、実際に旅行プランを企画。 複数回企画を行いながらグループ毎に最終案を発表。 ■ ■ 活動の詳細 1 回目講義、2 回目講義(5 月) 旅行業界の現状と将来の展望について、旅行会社の仕組みについて「JTBグループ、JTB西日本」を例 にレクチャー。旅行会社の仕事内容について渉外営業と店頭営業を例にレクチャー。渉外営業の現場見学、 店頭営業の現場見学を実施。「東京発京都行きツアー」パンフレットを研究することで旅行商品の特徴を知る。 第 3 回目、 第 4 回目(6 月) 旅行企画を行うにあたって必要な基礎知識(旅行契約、各旅行商品の特徴、商品造成など)を学ぶ。その後、 企画の基本(5 W 2 H)を意識して各自で “ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画、各自で発表。 第 5 回目、第 6 回目、第 7 回目、第 8 回目(8 月~ 11 月) グループ毎での “ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画発表。コンセプト、ターゲット、ポイント、付加価値な ど効果的に考えられているか振り返り、6 回目講義時に再発表。7回目講義時にはより具体的なプランにな るよう時間や行程配分など細かい内容の検討。8 回目講義時はタイトル・コンセプトなど商品化において目 を引く表現などの最終検討および 立ち寄り箇所の契約、肖像権など商品化する上での注意点の共有。 第 9 回目(12 月) 成果発表会に向けた準備 第 10 回目(12 月) 成果確認会 第 11 回(1月) 成果確認会を踏まえて再度成果発表会に向けた準備 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 授業回数が途中から当初よりも増えたことにより学生に負担をかけた為、あらかじめ時間数も確定した上 で募集が必要。 48 H25 年度 ゼミの概要 ―イベントプランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:4 名 提携先:( 株 ) 島津アドコム ■ ■ 達成目標 1 月23日のキャリア形成ゼミの成果発表会の企画運営及び当日映像の作成。 ■ ■ 活動の概要 成果発表会の企画運営及び映像作成に必要な知識習得と理解のため、広告業界及びイベント全体の仕組み を理解し、イベントの企画運営するためにどのような準備や注意点があるのかを考える。また、映像制作に あたり、スムーズなインタビュー ( 取材方法 ) のポイントや映像制作するための必要な準備や編集作業のた めのソフト操作方法などの知識を習得する。 ■ ■ 活動の詳細 授業日 授業タイトル 7 月 11 日 イベント ・ 広告業界について 7 月 25 日 イベントを実施するまでのプランニング 8 月 29 日 取材について 9 月 26 日 映像制作について 10 月 24 日 映像の撮影と編集ソフト操作について 11 月 3 日 イベント見学(京都府主催イベント) 11 月 28 日 成果発表会の打ち合わせ① 12 月 12 日 成果発表会の打ち合わせ② 1 月 16 日 成果発表会の打ち合わせ③ 6月にゼミ生 4 名の顔合わせを行い、月 1 回、上記テーマの授業を行い、各授業に対して関係する課題を与 えた。達成目標である 1 月 23 日のキャリア形成ゼミの成果報告会の運営では、イベント運営全般の理解と 映像作成の知識が必要なため、授業にてどのような準備が必要で役割分担はどうするのか等、学生同士で打 ち合わせを行いスムーズな運営のために準備をした。また、映像制作では、「京都ノートルダム女子大学を紹 介する映像作成」という課題から、どのような映像内容にするのかを企画、大学内の撮影から編集までを行い、 成果報告会当日の映像制作に備えた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 学生同士と連携先企業、大学との相互コミュニケーションをより活性化するために、共有のメールアカウ ントを取得し、タイムリーな情報共有が実施できると、より活動が充実するのではと感じました。また、学 生の環境(PPT や編集ソフト)が向上すると、作業効率も上がると思います。 49 H26 年度 H26 年度 キャリア形成ゼミ 概要 ■ ■ H26年度開講ゼミ 一覧 ゼミ一覧 フィールド 概要 提携企業また はコーディ ネーター 担当 教員 1 旅行プランナー ゼミ 旅行の企画担当者として、実際のお客様に「参加したい」と思って頂ける魅力的な旅行企画を 考える。旅行業界や旅行商品などの基礎知識について学び、最終的に皆さんの考えた旅行企画 から最優秀作品を一般の消費者へ販売することを目標とする。 ㈱JTB西日 本 京都支店 喜多 2 編集倶楽部 1冊の雑誌を作るプロセスを実践するゼミです。企画、編集、取材、装幀、印刷、製本のプロ セスを実践することで、社会で役立つ整理、表現の力を養う。 3 町づくり プランナーゼミ 京都市左京区を舞台に、住民主体の地域福祉活動を展開する社会福祉協議会と一緒に活動しま す。『孤立を防ぐ』取組として ①企画開発→②(参画者を増やす)提案→③(住民と共に)実践 と、自らの思いを形へと変えるだけでなく、人を巻き込み成長させていくことを狙いとする。 4 ブライダル 業界ゼミ 5 イベントプラ ンナーゼミ 長沼 「こんな結婚式、披露宴を挙げてみたい…」というような今までにない魅力ある挙式・披露宴を プランニングし、京阪神のホテル・ゲストハウスへプランを売り込み商品化することを目標に 取組む。 キャリア形成ゼミの広報活動(ゼミの取材やHPの記事作成)、成果報告会の運営や実施までを 行い、イベントの企画立案から運営までを経験する。また、HPの記事作成やビデオ取材を行 うための機材の使い方などを学ぶ。 左京区社会協 議会 酒井 塩山 雄基氏 喜多 ㈱島津アドコ ム 喜多 ■ ■ H26年度 学年・学科別ゼミ受講人数(途中辞退者除く) 2年 英 人 生 1 1 旅行 7 2 4 2 編集 2 1 1 3 町づくり 1 4 ブライダル 8 5 イベント 1 計 19 心 4 6 5 10 英 2 50 人 生 4 3 1 3 3年 心 計 10 3 4 5 5 4 1 1 4 1 2 1 15 2 4 5 4 6 34 ■ ■ H26年度成果発表会プログラム 日時:2015 年 1 月 22 日(木)16:35 ~ 18:40 会場:新ユージニア館 ND ホール 司会:イベントプランナーゼミ Ⅰ:開会の言葉・・・・・・・・・・・・・・・・・キャリアセンター所長 小林多津子 Ⅱ:各ゼミからの発表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各ゼミの発表者 発表① プランナーゼミ 成果発表会の司会進行など運営やビデオ取材・動画制作を行い、イベントの企画立案から運営までを経験します 発表② 旅行プランナーゼミ 旅行会社担当者と一緒に魅力的な旅行プランを企画。女性をターゲットに「綺麗」や「健康」を凝縮した場所や食事を 厳選しました。実際に Web に掲載される予定です。 発表③ 編集倶楽部 1 冊の雑誌をつくるプロセスを実践することで、社会で役立つ整理、表現の力を養います。今年は「知っているようで 意外と知らない」をテーマに冊子を作りました。 発表④ ブライダル業界ゼミ 「魔法の国」をテーマにウェディングプランを企画。ハロウィンやプロジェクションマッピングといった演出を取り入れ て結婚式場へ売り込みます。 発表⑤ 町づくりプランナーゼミ 地域の人たちと関わる中で地域の課題を見つけ、地域住民が主体的に取り組めるように考え実践していきます。 (各ゼミの発表時間:10 分程度) < 休憩:10 分間 > Ⅲ:イベントプランナーゼミによるイベント 「コンテスト表彰」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・イベントプランナーゼミ Ⅴ:閉会の言葉・・・・・・・・・・・・・・・・・キャリアセンター所長 小林多津子 ■ ■ 成果発表会後のアンケートより 学生の発表について ・わかりやすく、よくまとめられていたと思います。少し緊張していたようですが、みんな頑張っていました。 (本学教職員) ・発表資料はいずれのゼミもデザイン性高かったですね!発表内容は、ご苦労や得たことなど「学生さん の言葉や思い」があまり伝わってこなかったです。それも PPT 資料に入れるとより実感をもって聞ける と思います。(他大学教職員) ・それぞれのゼミで練習した成果が表れていたと思います。皆さんおつかれさまでした。自己紹介はした 方がよいのでは。やったことの報告が中心だったので、感想(大変だったことも含めて)や社会人とか かわったことについての思いを聞きたかった。(ゼミ連携先企業等) 会全体を通しての感想や、本事業への意見 ・今後も続けて行きたい事業です。学生の勉強になるだけでなく、協力してくださった企業や地域の方に、 ND を知ってもらう機会になると思いました。(本学教職員) ・ゼミの取組内容、発表内容ともに 2 年前に拝見した時よりも充実していると感じました。本学での取組 にも参考にさせていただきます。ご案内いただきありがとうございました。(他大学教職員) ・学生を受け入れる側としても、学生が社会に出た時に役立つようもっと工夫をしなければと思った。(ゼ ミ連携先企業等) 51 H26 年度 ゼミの概要 ―編集倶楽部― 担当教員:長沼光彦 学生数:5 名 提携先:なし ■ ■ 達成目標 冊子づくりを通して、創造的思考力、実行力、協同力を身につけることが目標である。企画運営、雑誌デ ザインの活動により、創造性を養い、取材、記事作成により実行力を養い、メンバー同士の協力、取材対象 者への対応を通じて共同力を養う。実施後の成果発表で、自身の活動を振り返り、今後のキャリアにつなげる。 ■ ■ 活動の概要 5 月に企画会議をはじめ、冊子づくりのプロセスを伝えながら、取材の練習、レイアウトを実践する。7 月中まで、企画の練り直しを行う。9月に活動再開、取材対象をしぼり、取材協力者に許可を得る。11月 から12月、本取材と誌面作成を並行して行う。12月末に、印刷会社に原稿を渡す。1月中旬、冊子完成。 ■ ■ 活動の詳細 今回は受け身の学生が多く、自分から行動する姿勢になかなかつながらなかった。慎重な態度とも言えるが、 知識、情報を十分に与えてもらったと納得しないと動けないのである。その態度の転換に時間がかかり、変 わらなかった面もある。そのため、企画をまとめるのに時間がかかり、3ヶ月を費やした。 ある程度自分の仕事に責任を感じる面においては、リーダーシップを発揮した学生もいた。順序は変わる が、最後の成果発表で、まとめ役が必要となった際に、自分から名乗りでたのである。おそらく、多くの人 の前に立つシチュエーションが、自覚をさせたのだろう。ただし、冊子も多くの目に触れる点では同じであ る。企画の段階では、その公共性に思い至らないため、責任を感じにくいのだろう。目の前に人がいなくとも、 責任を感じることができる想像力が必要なのである。もっとも、社会人でもそのような想像力を備えた人材 は多くはないかもしれない。 企画会議が難航したのは、自分の責任の範囲を限定しようとするメンタリティにも原因ある。協同力を目 標としているわけだが、仕事をこなすには、自分だけでできるところに仕事を限定した方が良いという発想 だ。結局、それぞれの記事を個々人で分担することになり、記事作成においては、協同性は発揮されなかった。 実際の仕事の現場でも、個人で仕事をこなせるならば、その方が効率的だと考える者もいるだろう。しかし、 協同性が発揮できたときに、仕事はよりクリエイティブになる。その面白さがわからない以上、そういう場 をつくる工夫も必要であろう。本来は、そういう雰囲気づくりも、学生自身がしなければならないのだろうが、 参加学生によっては、コーディネーターが場の雰囲気づくりを配慮しなければならないだろう。 一方で、取材対象への協力依頼については、積極性に濃淡はあったが、多くの学生が実践することができ た。もともと社交性のある学生もいたが、この点に関しては、分業したために、責任を持ってできたのだろう。 なかには、作業を進めない学生もいたが、当人のパーソナリティによるものと思われる。この責任意識に協 同力が加われば、より創造的な作業ができたと思われるが、相手の意見を受け入れながら、自己主張をする という、コミュニケーションの両立が難しかったようだ。これも、社会人が必ずしもできることではないこ とではあるが。 52 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 仕事のシミュレーションを行うゼミなのだが、仕事の厳しさと教育の寛容性をどのように折り合わせるか、 難しいところだ。厳しくするのであれば、仕事をこなそうとしない学生は不合格であろう。ただし、教育効 果を考えるのであれば、ある程度の失敗は見越して許容し、次のステップにつなげることが必要である。た だし、学生の中には、そもそも学ぶことへの意識の低い者もいる。また、普段の人間関係が希薄な者もいる。 そういう学生にとっては、仕事を行う以前に、まず学びに対する自覚、人間関係構築への自意識を持つ必要 があるだろう。おそらく、キャリア教育はそれだけで独立して存在し得るものではなく、普段の学習、日常 生活と結びつかなければならないものなのであろう。それら日々の活動を充実させると共に、仕事を遂行す る以前の段階にあることを自覚してもらう必要がある。キャリア教育のより基礎的な面をどのように実行す るか、考えていかなければならない。 53 H26 年度 ゼミの概要 ―町づくりプランナーゼミ― 担当教員:酒井久美子 学生数:6 名 提携先:社会福祉法人 京都市左京区社会福祉協議会、岩倉地域包括支援センター ■ ■ 達成目標 左京区内の地域が抱えている課題を察知し、地域に応じた孤立を防ぐための取り組みを企画、立案して実 施する。活動、企画実施後には、活動自体の成果と各自の学び、身についた力を振り返り、成果発表会に向 けてまとめの作業をおこなう。 ■ ■ 活動の概要 左京区岩倉地域を舞台に、認知症高齢者をサポートするための地域住民のつながりづくりを目標に、①社 会福祉協議会や地域包括支援センターに関する学び、②認知症サポーター養成講座の受講、③地域活動への 参加、④イベントの企画・立案、実施、⑤成果確認会・発表会に向けて振り返りと準備、プレゼンテーショ ンを実施した。特に今年度は、岩倉地域包括支援センターが実施している認知症行方不明者捜索模擬訓練の なかで、学生が企画した内容を盛り込み、地域の方々や専門職の方々とともに活動した。 ■ ■ 活動の詳細 5月:連携先担当者と顔合わせ・活動内容の確認 6月~7月:認知症サポーター講座受講、子育てサロンへの参加 10月~11月:活動内容について企画・立案のためのミーティング 11月:岩倉徘徊模擬訓練、認知症行方不明者捜索訓練の実施 1 2月:地域活動への参加、活動の振り返り、成果確認会・発表会に向けた準備、成果確認会 1月:成果発表会に向けて自主的な活動、成果発表会 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 今年度は、すでに企画されている事業への参画という形で進めたため、学生がいかに入っていけるかが課 題であった。どちらかというと、指示待ちの状況等もあり、学生の自主的・主体的な活動とするための関わ り方等検討する必要がある。 また、学生が集まる機会の工夫、学生と連携先、担当教員との日程調整が難しく、進捗状況等の確認が難 しかった。ゼミの学生に応じたゼミ活動の検討が必要である。 54 H26 年度 ゼミの概要 ―ブライダル業界ゼミ― 担当教員:塩山雄基 学生数:5 名 提携先:マリアージュ彦根 ■ ■ 達成目標 これまでにない結婚式・披露宴のプランを作成し、特定の会場に売り込み、商品化する。 ■ ■ 活動の概要 ブライダル業界の現状を知り、これから先、挙式を予定しているカップルに、魅力的な ウェディングプランを企画、制作し、販売する。 ■ ■ 活動の詳細 5月~6月 ・・・ ブライダル業界の現状と課題を知る。【座学】 ・・・ リーガロイヤルホテル・ザ・リッツカールトンホテルで長年ウェディングプランナーとして 活躍された岡澤ひとみさんをお招きし、現場の苦労や喜びを語っていただいた。 7月から9月 ・・・ ホテル・ゲストハウスなどで開催されるブライダルフェアに各自見学。 10月~11月 ・・・ 商品企画の基礎を学ぶ【座学】→ウェディングプランを立案・企画する。 12月 ・・・ 反企画したプランのブラッシュアップ 1月 ・・・ マリアージュ彦根さまに赴き、企画したウェディングプランをプレゼンテーション。 ※この時点でいくつか宿題をいただいたが、マリアージュ彦根さまでの商品化のお約束をいただいた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) ゼミの時間よりも、学生同士で集まって企画を練る時間が多く、スケジュールの調整に手間取った。 売り込み先の特定で、なかなかお話を聞いていただけるところが見つからず 本来のスケジュールの中での商品化は間に合わなかった。 ※ 2 月 6 日現在、マリアージュ彦根さまとの最終打ち合わせが完了していない。 ※各会場とも、お客様の獲得に忙しく、こちらにご協力いただけるところまで話が進む 会場がなかなか見つからなかった。 55 H26 年度 ゼミの概要 ―旅行プランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:11 名 提携先:株式会社JTB西日本京都支店 ■ ■ 達成目標 京都を訪れる旅行商品を企画し、最終的にJTBのホームページ上で商品化、一般の消費者へ販売。 ■ ■ 活動の概要 まず旅行業界の基礎知識、旅行会社の仕事内容、旅行商品に関する基礎知識を学ぶ。実際に旅行会社を訪 れることで現場の雰囲気を体感。その後、企画に際し意識する事項などを学び、実際に旅行プランを企画。 複数回企画を行いながらグループ毎に最終案を発表。 ■ ■ 活動の詳細 1 回目講義、2 回目講義(5 月) 旅行業界の現状と将来の展望について、旅行会社の仕組みについて「JTBグループ、JTB西日本」を例 にレクチャー。旅行会社の仕事内容について渉外営業と店頭営業を例にレクチャー。渉外営業の現場見学、 店頭営業の現場見学を実施。実際に販売されている国内の旅行パンフレットを研究することで旅行商品の特 徴を知る。 第 3 回目、第 4 回目、第 5 回目(6 月~ 7 月) 旅行企画を行うにあたって必要な基礎知識(旅行契約、各旅行商品の特徴、商品造成など)を学ぶ。その後、 企画の基本(5 W 2 H)を意識して各自で “ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画、各自で発表。5 回目講義では、 2 つのグループに分かれ、“ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画発表。コンセプト、ターゲット、ポイント、付 加価値など効果的に考えられているか、グループ毎に検証。 第 6 回目、第 7 回目、第 8 回目(10 月~ 11 月) 6 回目講義でグループ毎での “ 京都を訪れる旅行プラン “ の企画再発表。7回目講義時にはより具体的なプラ ンになるよう時間や行程配分など細かい内容の検討。タイトル・コンセプトなど商品化において目を引く表 現などの最終検討および 立ち寄り箇所の契約、肖像権など商品化する上での注意点の共有。 8 回目講義において優秀企画の選定を行い、優秀作品を商品化する上でより現実的な行程案への考え方や商 品化におけるキャッチフレーズなどの検討。 第 9 回目(12 月) 商品化に向けた具体的表記など詳細の詰め、成果発表会に向けた準備 第 10 回目(12 月) 成果確認会 第 11 回(1月) 成果確認会を踏まえた振り返り、成果発表会に向けた準備 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 夏休み期間中に間が空きすぎてしまったので、タイミングをみてフォローを入れた方がよかった。 昨年度より、企画を行うことについて、一から学生自身の気づきや話し合いで進めていくというスキーム 56 を尊重したが、 もう少しこちらからの指示(企画の骨組みをある程度作った上で課題提示する、フィールドワー クを義務化する、など)があった方が、よりもっと具体的な企画を考えてもらえたかもしれないと考えています。 57 H26 年度 ゼミの概要 ―イベントプランナーゼミ― 担当教員:喜多泰子 学生数:3 名 提携先:( 株 ) 島津アドコム ■ ■ 達成目標 広告業界、イベントに関する知識を得ること、そして、実際の与件をもとに、イベントの企画立案・広報業務・ 記録作業・運営等について自分達で考え、学び、成果発表会の運営業務を実施することを達成目標とした。 ■ ■ 活動の概要 (1) 業界や業務内容を知る為に、 ① 広告・イベント業界の現状、職種、体制等の基礎知識や、トレンドや事例紹介について映像にて紹介。 (2) 情報整理やアウトプット力、論理的思考の基礎を得る為に、 ② 実際の与件に対しての企画立案、資料作成、プレゼンテーションを実施。 その経験をふまえて成果発表会の運営と一部の企画を学生自らで行った。 ■ ■ 活動の詳細 5 月、業界の現状や基礎知識の学習を行い、成果確認会の企画・運営を目標とする確認を行った。6 月は イベント実施までの全体の流れを学び、実際の与件をふまえてのイベントプランニングの実施、論理的に考 える必要さを学んだ。7 月は記録映像撮影の練習の為、movie 撮影・編集、広報業務用に取材を学ぶ為、他 ゼミの取材を行った。10 月~ 12 月は、成果発表会に向けての業務分担やプレゼンテーション資料作成を行い、 準備を重ねた。 ■ ■ その他(次年度の改善案等気づき) 学年や個人のモチベーションによって、学びの意欲への違いが、コミュニケーションや出席回数に違いを もたらした。 上記をふまえ、能動的に学ぶ意欲を引出し、コミュニケーションを活性化させることは課題である。 58 第 章 4 各 取組 の詳 細について ― キ ャ リ ア 自 己 評価 シス テム ・広 報活 動― キャリア自己評価システムの概要 キャリア自己評価システム(通称「キャリ庵」)は学生が卒業後に社会の即戦力となれるよう、在学中から 社会人基礎力を身につけるためのツールとしてH24年度から全学で使用している。 学生はキャリア自己評価システムに自分の目標設定やその結果を入力、管理することによって自分自身の ことを知り、目標達成までを自主的に行い、社会人としての基礎力をつけることが狙いである。 また各学科で科目ごとに社会人基礎能力・キャリアアップポイントを設定し、履習状況に応じて社会人基 礎能力やキャリア意識の伸びが分かるシステムとなっている。 ■ ■ キャリア自己評価システムの全体像 キャリア形成カルテ キャリ庵に蓄積されたデータを集約し、「キャリア形成カルテ」として表示され ます。また、PDF ファイルで A4 用紙に印刷し、自己分析や就職相談/カウンセリ ングの資料として利用できます。 Ⅱ■社会人基礎能力■自己/他者評価 正規科目履修による Ⅰ■社会人基礎能力■蓄積ポイント(H25 年度より全学科適用) 6 つの社会人基礎能力 ( ※ ) について、 アンケート形式で自己および他者評価 を行うシステムです。 6 つの社会人基礎能力 ( ※ ) について、 正課授業(共通教育科目・専門科目) の履修状況や成績を基にポイントを計 算し、どのような力がついたと期待で きるかを確認するシステムです。 入力方法: A. 自己評価 → 自己入力 B. 他者評価 → 他者 ( 依頼 ) 入力 入力時期: 4 月、10 月 確認/印刷:随時 入力方法:入力の必要なし(自動計算)確認:各学期 成績評価後 Ⅲ■各種資格情報 Ⅳ■キャリアアップポイント 入学以降の TOEIC 得点を経時比較した り、その他の資格取得状況を登録し、一 覧表を作成する機能です。 正課授業(共通教育科目・専門科目)の 履修状況や成績、及びキャリアセンター が提供するセミナーや講演会への参加実 績をポイントとして加算していくシステ ムです。 【TOEIC】入力方法:必要なし(自動表示) 確認:随時 【各種資格】入力方法:自己入力(専用画面) 確認:随時 入力方法:入力の必要なし(自動計算) 確認:各学期 成績評価後 ※ 6 つの社会人基礎能力…A:自分を育てる力 B:共生・協働する力 C:コミュニケーションする力 D:創造・発信する力 E:思考・解決する力 F:主体的に行動する力 My■Goal■Sheet 各学期の達成目標、達成計画を入力して管理し、学期末に達成度 を振り返り評価することで自分の成長と更なる目標を確認するシ ステムです。 入力方法:自己入力 入力時期:4 月、10 月 確認 / 印刷:随時 振返評価: 学期末 履歴書作成ツール エントリーシート作成の基本となる「履歴書(KNDU フォーマット)」を Web 上で作成し、 何度も推敲できるシステムです。印刷して添削を受けたり、キャリアカウンセラーとの相談 等へ持参して使用します。 入力方法:自己入力 入力時期:随時更新可能 確認/印刷:随時 60 広報活動 キャリア教育の広報活動として次のことを行った。 ① 学内外に周知するための2種類のチラシの作成 ・キャリア教育について(P9 取組概要を参照) ・キャリア形成ゼミについて 61 ② 本学のHP上でのキャリア形成ゼミの取組紹介 アドレス http://www.notredame.ac.jp/careercenter/student/semi.html キャリア形成ゼミ活動紹介ブログ アクセス数 1534 件(平成 24 年 10 月 31 日~平成 26 年 2 月 24 日) 62 事業の主な担当メンバー 小林 多津子(キャリアセンター所長・心理学部 教授) 中村 久美 (前キャリアセンター所長・生活福祉文化学部 教授) 喜多 泰子 (キャリアセンター専任講師) 大角 雅之 (キャリアセンター事務部長) 山下 瞳 (キャリアセンター事務室) 「実践型キャリア教育」成果報告書 2015 年 3 月発行 編集・発行 京都ノートルダム女子大学 キャリアセンター 〒 606-0847 京都市左京区下鴨南野々神町 1 電話 075-706-3744 HP:http://www.notredame.ac.jp/
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