平成 27 年 1 月 19 日 挨拶がもたらすもの 今、3年生は放課後に校長室で高校受験の対策として面接練習を行っています。そのと き、校長先生から「あなたが学校説明会などで高校に行ったとき印象に残っていることは 何ですか?」という質問に対し、多くの3年生は「会うたびに高校生が挨拶をしてくれる ことです。 」と答えてくれます。また、2年生は先月、3日間の職場体験を行いました。そ のとき、どの事業所でも共通に言われたことがあると思います。それは「あいさつをしな さい」だったのではないでしょうか? 先生が以前勤めていた区でのお話です。A君という生徒が老人ホームに 5 日間の職場体 験へ行きました。その生徒は学校の中でも先生方を困らせているいわゆる問題児でした。 彼は1日目、10分の遅刻をしました。そして遅刻をしても悪びれた様子はなく、そのま ま朝の打ち合わせをしているところに入ってきました。その時です。その施設の所長さん が彼に「Aくん、君が遅刻しこの朝の打ち合わせで話した内容を知らないと、君の介護を 受けるお年寄りたちに怪我をさせることになるんだ。明日から絶対に遅刻はするな。それ ともっと気をつけることがある。それは人と会ったら挨拶をしろ。挨拶ができない人間は 年寄りに相手にされない。 」と静かですがとても厳しい口調で言ったそうです。その迫力に A君は「はい」と返事をし翌日から集合時間の30分前に来るようになったそうです。そ して、どの人にあってもはっきりと大きな挨拶をするようになり、5日間の職場体験中、 老人ホームのお年寄りたちからとても可愛がられたそうです。 挨拶は人間が社会で生きていく上で最低守らなければならないマナーです。これは日本 だけに限った話ではありません。外国でも同じです。むしろ外国の人の方が挨拶をします。 知らない人にでも挨拶をします。それが人と人が社会の中でなかよく快適に生活していく コツでもあるのです。先ほどの3年生の面接練習ですが、高校生の挨拶に感動するという ことは、面接のポイントは挨拶や返事です。面接官の質問を聞いてうまく答えられないこ とが多くありますが、挨拶や返事がはきはきしていると面接官はその人に悪い印象をもち ません。挨拶ができる人は少なくとも社会性はあると思われるからでしょう。 あいさつ。2年生は職場体験で、3年生は面接練習であらためてその大切さを自覚して ください。そして1年生は毎日の生活の中で実行してください。今週から生活委員会を中 心にあいさつ運動が始まります。食事をしない人がいないように、あいさつは人間として 必ず、そして自然と行うものです。最低ルールとして人からあいさつをされたら必ずあい さつを返しましょう。無論、自分からもあいさつをしましょう。あいさつのできる人は大 人です。
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