情報社会に参画する態度/情報モラルの必要性や情報に対する責任/法の理解と遵守 題 材 名 オンラインゲームによる金銭トラブル 対象学年 小学校 高学年 指導時間 10分 情報活用能力育成の視点 オンラインゲームを利用した金銭トラブルを未然に防ぐため,ゲームの利用規約を確認すること が大切であることに気付かせる。 主な活用の仕方 【学活】インターネットや携帯電話等を利用したトラブルについて考えさせる際に,授業の冒頭 で活用する。 指導例 段階 指 導 の 流 れ 留意点(○)資料の活用(※) 1 場面絵を見せて,トラブルの状況を把握させる。 ス テ ッ プ Ⅰ 3 分 【説明】A君は,親から携帯電話を借りて,月額無料のゲームを 始めました。A君は,ゲームを進めるために必要な有料 アイテムも,無料だと思って買っていました。あとで, ゲーム会社から高額なゲーム料金を請求され,A君も親 も困ってしまいました。 ※掲示資料【場面絵】を提示する。 【説明】中学生がオンラインゲームを利用して,30 万円を請求さ れた例が実際にあります。 【課題】オンラインゲームを利用した金銭トラブルを防ぐ方法に ついて考えてみましょう。 2 A君の行動について考えさせる。 ○児童の考えを板書していく。 【発問】A君は,何に気を付けるとよかったのでしょうか。 ス テ ッ プ Ⅱ ゲームを始める前に,料金についての 利用ルールを確にんする 利用ルールの内容が分からない場合は親 ・ゲームを始める前に,料金についての利用ルールを確認する に相談する ・利用ルールの内容が分からない場合は,親に相談する ・ゲームを進めるために自分勝手な判断でアイテムなどを買わない ○板書例に示した考えが児童から発表 されない場合は,教師から提示する。 【説明】発表された意見を守ると,金銭トラブルを防ぐことに, つながります。 ○話し合ったことを今後の生活に生か すことを確認する。 5 分 【説明】このような場合,ゲーム会社からA君の親に請求された ゲーム料金は取り消せない場合が多いです。なぜならば, 有料アイテムについての説明は,ゲームの利用ルールで ある利用規約という内容に書かれていたからです。 ス テ ッ プ Ⅲ 2 分 3 課題のまとめをして,他のトラブルについても未然に防ぐ方法を 考える学習活動につなげる。 【まとめ】オンラインゲームを利用する場合は,料金についての 利用ルールを確認し,自分勝手な判断でゲームを進め ないように気を付けましょう。 ○自分専用の携帯電話等でも同様であ ることに気付かせる。 ○家庭でもゲームの利用規約の確認に ついて話し合うことを伝える。 できます。 【その後の展開例】 ○ インターネットや携帯電話等を利用した他のトラブルについても未然に防ぐ方法を考えさせる。 ○ インターネットや携帯電話等を利用したトラブルや被害に遭ったときの対処方法を考えさせる。 宮城県総合教育センター 板書例 A君は,何に気を付けるとよかったのでしょうか。 ・ゲームを始める前に,料金についての利用ルールを確にんする。 ・利用ルールの内容が分からない場合は,親に相談する。 ・ゲームを進めるために,自分勝手な判断でアイテムなどを買わない。 指導の流れ・掲示資料について ○ ステップⅡの発問では,「どの場面で」というように,補助発問を付け加えることで,より効果的に児童の考え を聞き出すことができます。板書例に示した考えが児童から発表されない場合は,教師から「他にも大切なことが あります」ということで提示してください。 教師用補助資料について ○ 教師用補助資料を活用して,月額無料というキーワードや料金の高額請求になる原因を紹介し,深く考えさせる ことで,オンラインゲームを利用した金銭トラブルの具体的な防止策が考えられます。また,トラブルにあった場 合は,親や教師に相談することを全体に伝えてください。 情報活用能力の系統性【法の理解と遵守】 小学校低学年 小学校中学年 約束や決まりを守ること 情報をやり取りする場合 ができる。 のルールやマナーを知 り,守ることができる。 小学校高学年 中学校 高等学校 契約行為の意味を知り, 情報の保護や契約に関す 情報に関する法律の内容 規約を確認して適切に行 る法律を知り,適切に行 や情報社会でのルールを 積極的に理解して,適切 動することができる。 動することができる。 に行動することができ る。 宮城県総合教育センター
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