ネット中毒

ネット中毒
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
楽しいゲーム、役立つゲームなどいろいろある
が、それでもオンラインゲームに懐疑的になる背
景には、熱中しすぎる点が第一に挙げられるだろ
う。

2006年、に行った全米での世帯調査による
と、日常的にインターネットを使っているユー
ザーは68.9%であった。
日常的にインターネットを使っているユー
ザー68.9%
8.2%
8.7%
12.3%
数日間インターネットから離れている
のが難しい
13.7%
12.4%
オンラインへの接続時間が長くなっ
てしまうことが多い
インターネット利用を減らす必要があ
ると思ったことがある。
家族や友人、勤務先から不必
要なインターネット利用を隠そうとし
た。
問題から逃げたり、暗い気分
を取り除く方法として使って
いた。

こうした行動はアルコール中毒患者のそれと似
ており、最も懸念される。

これは、オンラインゲームに関する調査ではないが、イ
ンターネット検索であれば、目的のものが見つかれば
それで終わる。だが、コミュニティーサイトでのとりとめ
もない会話などだと、延々と続いていることも
あるし、オンラインゲームで、ネットの向こうの相手と対
戦していると、相手がやめるというまでなかな
か中断できなかったりする。
数日間インターネットから離れているのが難しいと回
答した人の多くは、オンラインゲームで対戦していた
か、コミュニティーサイトで延々と会話が続いていたかの
どちらかだと推測できる。 このようなネットユー
ザーの中の一割程度の人々がクローズアップされる
と、オンラインゲームが避難の対象になるのだろう。

2006年には、中国共産主義青年団の関連団
体の調査で、中国の若者の13.2%がインタネット
中毒であることが報じられている。

「現実世界よりも仮想世界にいる方がしあわ
せ。」 「インターネットにアクセスできない時にフラストレー
ションを感じたり、途方にくれる。」 といった
ユーザーカがネット中毒だとしている。

中毒者のほとんどは13~17歳で、中学生の
23.2%がネット中毒だと報告されている。
インターネット中毒は病気

今年5月に韓国情報文化振興院が実施した2005インターネット中毒実態調査によると、インターネット中毒の
危険者は2.4%、潜在的危険者は10.2%と、調査対象の12.6%がインターネット中毒危険群にあることが分
かった。

危険者の場合、64.4%が深刻な状態であると答え、潜在的危険者は52.3%が深刻な状態と答えるなど、
19.8%がインターネットの過多利用が深刻が水準であると答えた。

インターネット中毒の主な原因となる「オンラインゲームをよくするか」という質問に対し、「よくする」と
いう答えが2004年の44.7%から2005年には60.6%に増加した。

インターネットゲーム中毒に発展するという問題以外にも、このようなインターネット中毒が健康と生活の破
壊につながるという点、これに対する対策がないという点が問題になっている。

インターネットの使用による最も大きな問題は睡眠不足、視力低下などの健康悪化で、その次は生活破壊、ス
トレス増加など。特にインターネット中毒の危険者は70%が睡眠不足と答えており、潜在的危険者も56%が睡
眠不足と答えるなど、インターネットの過多使用による健康問題は深刻な水準であることが分かる。

インターネット中毒は病気であり、カウンセリングや教育で解決できる問題でなはなく、カウンセリング以降
の中毒専門治療が必要だ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
2007年6月
中国南部での事件

10代の少年がネットカフェに行く金を渡してもらえ
なかったことから、包丁で母親を殺し、父親に
重傷を負わせたという事件。
この少年は、
1ヵ月前から両親殺害を考えていた。この少年
の背景に関しては、16歳未満だが、1年前に
学校をやめていて、近所でバーベキュー食材を販売
する父親の手伝いをする以外は、インターネットカフェで
過ごしていた。少年は一流の政治家かエコノミストを
夢見ていたが、両親が自分の成長を抑え込んで
しまったと信じていた。

この事件で着目すべきは、ネット中毒というキーワードだ
けではない「ネット中毒少年が母親殺害」という見出
しだけを見ると、ネット中毒になると、皆が母親を殺
害するかのような誤解を与える。背景にはもっと複
雑な要因があるはずだ。

一番着目すべきは、16歳未満、つまり日本で言え
ば中学生に当たる年齢であるにもかかわらず、学校
を1年前にやめており、それでいて、一流の政治家
かエコノミストを夢見ていたという非現実性である。学歴
主義を正当化するつもりはないが、一流の政治家や
エコノミストになるためには、学ばなければいけないこ
と、読まなければいけない本が膨大にある。
この少年がネットカフェで、どんな情報を得ようとし
ていたのかはわからないが、本当に目指すなら
ば両親に要求することは、ネットカフェに行くお金で
はなく、学校へ通うお金や、奨学制度などの情
報である。希望に対するちぐはぐな行動こそが、
母親殺害という異常な行動の兆候と見るべきだ
ろう。
対策として、中国では2007年中のサイバーカフェ新
規開店を禁じており、オンラインゲームのプレイ時間を
制限する指令も発しているというが、そんなに
単純なものであるのか、効果に関しては半信半
疑である。