2012 年 6 月号 水島協同病院 院内感染防止対策委員会・ICT 発行 作成:松岡 6/4 血液培養検査手順を改訂しました。 血液培養検査は、菌血症と真菌血症の検出に使用できる最も一般的な診断ツールであり、血 流感染/敗血症が疑われる患者の診断と治療に大きく影響する重要な検査です。 感染予防のための標準予防策を講じ、厳密な無菌的操作により採血手技を実施し、汚染菌 (コンタミネーション)の混入していない適切な検体を採取することが重要となります。 ①血液培養ボトルに「添付書」をつけました。 記入例 ケアバンド ル(推奨手 順のチェッ クリスト) 採取部 位・採取 者の明 確化 ②皮膚消毒の回数を増やしました。 穿刺部を確認し、いったん 駆血帯を外す アルコール綿でごしごし 汚れを落とし 新しいアルコール綿で くるくる消毒する ③血液は好気ボトル(青)から分注します。 菌血症の多くは好気ボトルから分離されます。特に採血量が少ない場合は 好気を優先させ検出率を上げることが重要です。 好気ボトル(青)から 10cc づつ 手元に注意し 針刺し防止 アルコールが乾いたら、イソジン でくるくる消毒する もちろん、乾燥するまで待って から無菌的に採血します ④2セット目は、1セット目の直後に採取。(15分後に2セット目を採取することにこだわらない) 時間よりも採取回数を増やし、菌の検出率の向上, コンタミネーションか否かの鑑別を行います。
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