アンチバイオグラムを院内 HP にアップします

院内感染対策
瓦版
2012 年 10 月号
水島協同病院 院内感染防止対策委員会 ICT 発行
作成
新谷
アンチバイオグラムを院内 HP にアップします
何?これ?…今回の瓦版では、アンチバイオグラムについて簡単に説明をします。
アンチバイオグラム(antibaiogram)とは、主要病原菌の抗菌薬に対する感性(薬剤が効く)
あるいは耐性(薬剤が効かない)の割合を表示した一覧表のことをいいます。
抗菌薬が効くとか効かないということを調べる検査が薬剤感受性検査で、細菌検査室の中
で行っています。
薬剤感受性検査の手順は下図のように分けられます。当院では菌の種類に応じて拡散法と
液体希釈法で行っています。
薬剤感受性検査
拡散法
希釈法
液体希釈法
寒天平板希釈法
判定方法はSが感受性あり(薬剤の効果あり)Rが耐性(薬剤の効果なし)Iは中間です。
アンチバイオグラムの数字はその薬剤がSである割合がどれくらいあるかということを表
していますので、数字が大きい程、効果があるだろうと言えます。
この成績は地域、病院さらには外来・入院、臨床材料によって感受性の動きが異なります
ので、定期的に作成する必要があります。今回広報にアップしたのは外来・入院別201
1年1月~12月の間のものです。
薬剤や菌の種類によって判定基準が異なります。また、まとめる期間によっても異なりま
す。
アンチバイオグラムをHP上で公開している施設も多々あり、表示も様々です。当院は院
内ホームページの感染レポートの中にありますので一度ご覧になってみてください。次回
(2012年度版)は2013年2月を予定しています。
岡山県では引き続き
「腸管出血性大腸菌感染症警報」
発令中です。