12-A1 部材 AB および BC に作用する軸力を QAB,QBC とする。 荷重点 B における力のつり合いより, 水平方向: QAB cos 30 QBC cos 30 0 垂直方向: QAB sin 30 QBC sin 30 P 0 Q AB 30 B 30 QBC 上式より, QAB P, QBC P トラス全体のひずみエネルギーは,部材に作用する軸力から, U U AB U BC 2 2 P 2 QBC Q AB 2 EA 2 EA EA ここで,部材 AB および BC の長さは である。 荷重点 B の垂直方向(荷重方向)変位 δB は,カスティリアノの定理より, B U 2 P EA P 1 P 12-A2 P0 w A C x カスティリアノの定理を利用するために,両端支持はりの中央に仮想荷重 P0 を考える。 支持反力は対称性より R とすれば, R P0 w ・・・(a) 2 支持端 A から x の位置に生じる曲げモーメント M は, M Rx w 2 x 2 ひずみエネルギーは,対称性より / 2 までの積分を 2 倍して求める。 U 2 1 EI /2 0 1 M2 dx 2 EI EI 2 / 2 0 1 w 2 Rx x dx 2 EI /2 2 x3 x 4 w2 x 5 R Rw 3 4 4 5 0 1 EI w2 4 R 2 x 2 Rwx3 x dx 4 / 2 0 2 3 4 w25 R Rw 64 640 24 上式に式(a)を代入して,カスティリアノの定理を適用する。 vc U 1 2 P0 2w 3 1 w 4 P0 EI 4 24 2 64 仮想荷重 P0=0 とすれば,はりの中央のたわみ vC は, vc 5 w 4 384 EI 2 12-A3 a A B o P Q B 点の垂直方向の垂直方向変位 vB を求めるため,仮想荷重 Q を作用させ る。 角度 φ の位置に生じる曲げモーメントは, M Pa sin Qa(1 cos ) Pa sin Qa(cos 1) M a (cos 1) Q カスティリアノ定理を適用して, M M U U M ad 0 EI Q Q M Q 1 {Pa sin Qa(cos 1)}a(cos 1)ad EI 0 vB 仮想荷重 Q=0 であるので, vB Pa 3 EI 3 a EI 0 sin (cos 1)d a3 EI 0 (sin cos sin )d 2 Pa 1 4 cos 2 cos EI 0 3 3 a3 EI 0 1 ( sin 2 sin )d 2 12-A4 図のように B 点で切断して,AB 間,BC 間でひずみエネルギーを考える。 (AB 間の引張荷重 P によるひずみエネルギーは小さいので無視する) B A A a B a M B Pb b P C B 図 1 L 字型はり xC P C 図 2 自由体図 BC 間のひずみエネルギーは,自由端 C からの距離を xC として, U BC b 0 1 M2 dx 2 EI 2 EI b 0 PxC 2 dx P 2 3 b 6 EI AB 間のひずみエネルギーは,モーメント MB=Pb は一定であるので, U AB a 0 2 2 M a P 2 ab 2 MB dx B 2 EI 2 EI 2 EI したがって,フレーム全体のひずみエネルギーU は, U U BC U AB P 2b3 P 2 ab 2 P 2b 2 (3a b) 6 EI 2 EI 6 EI C 点の水平方向変位 uC は,カスティリアノの定理より, uC U Pb 2 (3a b) P 3EI 4 b 12-A5 図のように A 点に反力 R,C 点に荷重 P が作用する片持ちはりとみな し,A 点のたわみがゼロになる荷重 R を求める問題として考える。 P a b A C x R B 図の A 点のたわみ vA は,カスティリアノの定理により次のようになる。 vA U (U AC U BC ) 0 R R ここで,UAC および UBC は,それぞれ AC 間および BC 間のひずみエネル ギーである。 計算が容易なように,ひずみエネルギーそのものではなく,R で偏微分し た値をそれぞれの区間で求める。 AC 間については,自由端 A からの距離を x とすれば,曲げモーメント M=Rx であるので, U AC R a 0 M M 1 dx EI R EI a 0 Rx 2 dx Ra 3 3EI BC 間については,曲げモーメント M=Rx-P(x-a)であるので, 5 U BC R a b a 1 M M dx EI R EI 1 a b {Rx P( x a)}xdx EI a a b ( Rx 2 Px 2 Pax )}dx a a b x3 x2 a3 a3 1 1 ( a b) 3 ( a b) 2 Pa ( R P ) P ) ( R P) Pa ) ( R P ) EI EI 3 2 a 3 2 3 2 1 [2{(a b)3 a 3}R (3a 2b)b 2 P] 6 EI 上記の結果より,A 点のたわみはゼロであるので, U AC U BC Ra 3 1 [2{(a b)3 a 3}R (3a 2b)b 2 P] R R 3EI 6 EI 1 [2(a b)3 R (3a 2b)b 2 P] 0 6 EI したがって,支点反力 R は, R (3a 2b)b 2 P 2(a b) 3 6 12-A6 図のように A 点に反力 R,C 点に荷重 P が作用する片持ちはりとみな し,A 点のたわみがゼロになる荷重 R を求める問題として考える。 P a b vA vC A B A R C B C a vA (a) b (b) 図(b)より,A 点および C 点のたわみは,式 7-21 より, vC Rb 2 R ( a b) 3 (3a 2b), vA 6 EI 3EI 図(a),(b)から相反定理より, PvC Rv A 解くべき問題の A 点は支持端であるのでたわみはゼロであるから,図(a) および(b)の A 点の変位の条件は, v A vA である。 したがって,反力 R は, R (3a 2b)b 2 vC v P P C P vA vA 2( a b ) 3 これは,前問の結果と一致している。 7
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