「受けとめ、練り合い、高め合う」授業!

金井中学校だより
平成 27 年9月 24 日発行
文責 校長:大江昌信
「受けとめ、練り合い、高め合う」授業!
金井中は、平成 25 年度から 27 年度までの 3 年間、山形市教育委員会より、「確かな学力を育む学習指導
法の工夫」の委嘱を受け、研究実践に取り組んできました。10 月 14 日(水)にこれまでの研究について、
公開研究発表会を開催します。山形県内や市内の中学校の先生方約 500 名が来校する予定です。金井中の研
究主題は、
「 主体的に考え判断し、豊かに表現出来る生徒の育成 ~受けとめ、錬り合い、高め合うため
の指導方法の工夫~ 」です。
本校は「一つ心 いのち輝く金井中」という教育目標のもと、「自ら創造し、ともに生きる生徒 ~明る
いあいさつが交わされ、美しいことばを用い、常に凛とした姿勢で、瞳がきらりと輝く金井中生~」をめざ
して、日々の教育に取り組んでいます。とくに今年度は、「①礼儀正しく、人の気持ちを大切にする生徒、
②自ら学び、すすんで発表する生徒、③粘り強く、集中してやり抜く生徒」を金井中の目指す生徒像としま
した。そのうち、「自ら学ぶ」とは、与えられた課題をこなすことで満足するのではなく、より高いレベル
の課題を見つけ取り組む姿と考えています。そのためには「受けとめ、練り合い、高め合う」ための指導方
法を工夫し、それを何度も回数を重ねることが大切です。その繰り返しが各教科の知識・技能の確実な定着
に結びつき、主体的に考え、判断し、豊かに表現できるようになると考えています。キーワードは「受けと
め、練り合い、高め合う」です。
*「受けとめる」姿とは、「仲間や相手が表現したものをみる、読む、きく」「自分に取り入れるためにそ
の表現をみる、読む、きく」姿、即ち「受信」している姿!
*「練り合う」姿とは、「他者の意見や作品と自分のそれを比較し、より良いものを知るために話したり書
いたりきいたり読んだりして考える姿」、即ち「思考」している姿!
*「高め合う」姿とは、「他者の良さを自分に取り入れ、より良いものを創り出そうとするために話したり
書いたりする」姿、即ち「発信」している姿!
多くの知識や技術を身につけるだけでなく、自分の良さや可能性を発揮し、進んで学習に参加し、友だち
とコミュニケーションしながら感じたり考えたりして、分かる喜びを実感してほしいと思います。
言語活動で交流し、表現力をつけるのがゴールではありません。自律的な学習者を育てるのがゴールであると
考えています。生徒たちが主体的に学び「思考力・判断力・表現力等」を身につけるために、言語活動を通した
交流が必要になるような課題を設定し、自ら課題解決ができるようにしたいと考えています。
各教科で考える「目指す生徒像」を紹介します
【国語】他との関わりの中で考えを深め、総合的に判断し、より良い語彙・表現
等を選択して、適切に豊かに表現できる生徒
【社会】社会的事象に対して高い関心を持ち、自ら課題を探求した上で成果を他
者と交流することができる生徒
【数学】根拠を明らかにし筋道を立てて考え、より目的に合わせた的確な数学的
表現を用いて、分かりやすく説明し合う生徒
【理科】観察・実験の結果等を文・表・モデルなどを適切に用いて整理し、客観
性のある根拠に基づいた考えを表現することができる生徒
【音楽】より豊かな音楽表現を求めて、互いの思いや考えを尊重し、高め合う生
徒
【美術】より豊かな表現を求めて、互いの思いや考えを尊重し、高め合う生徒
【保体】互いに声をかけ合い意欲的に課題に取り組みながら、技能を高め合おう
とする生徒
【技家】生活の課題に気付き、学んだ知識や技能を主体的に活用できる生徒
【英語】より豊かな表現を求めて他と関わりあい、自分の思いを堂々と相手に英
語で伝えることができ、互いの思いを受けとめることができる生徒
公開研究会リーフレットの表紙と研究全体構想図です!