タケダ機械(6150)

2015 年 10 月 20 日
タケダ機械(6150)
担当 織田真由美
レーティング:NEUTRAL(2015/7/22)→
NEUTRAL
増収・営業増益ながら進捗率低く、税制支援の反動減も懸念材料。
売上高
(百万円)
伸び率
(%)
連 12/5
2,623
連 13/5
2,928
連 14/5
3,700
連 15/5
4,694
連 16/5(予)
4,800
第 1 四半期累計期間
連 14/6-14/8
983
連 15/6-15/8
1,153
株価(2015/10/20)
期末発行済み株式数(15/8 末)
期末自己株式数(15/8 末)
時価総額
企業価値(EV)
ROE(15/5 実績)
予想配当利回り
予想 PER
BPS(15/5 実績)
PBR
CFPS(15/5 実績)
PCFR
EV/EBITDA(15/5 実績)
営業利益
(百万円)
伸び率
(%)
経常利益
(百万円)
伸び率
(%)
当期利益
(百万円)
伸び率
(%)
EPS
(円)
1 株配
(円)
+29.7
+11.6
+26.4
+26.9
+2.2
25
89
356
567
614
+253.2
+297.3
+59.2
+8.4
-9
66
338
559
611
+407.4
+65.3
+9.2
30
54
310
446
360
+78.1
+474.1
+43.8
-19.3
3.12
5.56
31.89
45.83
36.98
0.00
0.00
0.00
3.00
5.00
+36.4
+17.2
81
83
272
10,200
460
2,774
4,404
24.2
1.8
7.4
213.59
1.3
65.5
4.2
7.9
+494.6
+2.5
円
千株
千株
百万円
百万円
%
%
倍
円
倍
円
倍
倍
79
85
+671.8
+8.1
64
41
+843.7
-34.7
6.58
4.30
-
株価チャート(週足)
出所:タケダ機械、ブルームバーグ、今村証券
鉄骨加工機大手。建設用資材加工機が主力で、自動車部品加工用の丸鋸加工機ではアマダの
子会社であるアマダマシンツールへの OEM も手がける。不況期を乗り越え、建設用資材加工の設
備更新需要の増加によって業績が回復した。
2016 年 5 月期第1四半期連結決算は増収増益。震災復興需要や国土強靭化基本計画などで鉄
骨加工業者の設備更新需要が増加したことが要因だ。加えて、生産性向上設備投資促進税制、も
資料1:部門別売上高推移(四半期)
資料2:売上高、売上高営業利益率推移(四半期)
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のづくり補助金といった企業設備投資の支援政策も追い風となった。四半期会計期間の売上高は
前期に比べてやや鈍化気味ではあるものの、堅調に推移している(資料1参照)
。一方、利益面
では人件費の増加等が重荷となり営業利益は小幅な増益にとどまった。通期予想に対する営業利
益の進捗率は 13.5%と、進捗率の低さが気にかかる。会社によれば、第 1 四半期会計期間の利益
率が他の四半期会計期間に比べ低くなる傾向があることから(資料2参照)、通期業績見通しは
期初予想が据え置かれている。
好調な業績の背景にあるのは国内企業の設
備投資の回復だ。同社の売上高の約 85%を国内
が占めるが(2015 年 5 月期実績)、2015 年 4-6
月期の法人企業統計では金融機関を除く全産
業の設備投資が前年同期比 5.6 %増と、9 四半
期連続で前年を上回った(資料3参照)
。先行
きについても 7-9 月期の法人企業景気予測調
査で全産業の今年度の設備投資が 6.1%の増加
見通しだ。殊に同社のユーザーである鉄骨加
工業者は、バブル崩壊以来の鉄骨需要低迷を
受けて設備投資を抑制してきた経緯があるだ
けに、震災復興需要や耐震化、国土強靭化基
資料3:設備投資
本計画による防災補強及び更新計画、東京オ
出所:法人企業統計調査 設備投資増加率
リンピックに向けたインフラ整備を背景に、
設備投資意欲が旺盛だ。会社によれば、更新
需要は昨年夏頃から出てきたところで、2018 年頃までは需要増加が見込まれるとしている。
国内が好調な一方、同社は海外にも注力している。海外については中国、韓国、ベトナム、
インドネシア、シンガポール、マレーシア、ミャンマーに代理店を設置している。中国や韓国の
メーカーとの競合があるものの、高品質、サポートの充実で優位にある。足元の為替水準であれ
ば十分に競争力を発揮できるとして、海外売上高比率を拡大する計画だ。
今期業績見通しは増収、営業・経常増益見通し。一方、純利益については、過去の赤字に対
する法人税控除がなくなることから減益見通しだ。
堅調な業績が予想されるものの、生産性向上設備投資促進税制、ものづくり補助金などの税
制支援策の反動には注意したい。生産性向上設備投資促進税制は、2016 年 3 月末日までであれ
ば即時償却が可能で、2017 年 3 月末日までであれば 50%の特別償却が可能だ。足元の需要増加が
この制度が追い風となっているだけに、下期には反動減が出てくる可能性がありそうだ。
株価は 7 月に急騰した後に調整局面となっているが、第 1 四半期の進捗率が低いことで通期
予想の達成には不透明感が強いこと、下期に税制での支援策の反動が懸念されることから、投資
判断をNEUTRALとする。
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---------------------------------------------------------------------------------------------------------アナリストによる証明
本資料に示された見解は、言及されている発行会社とその発行会社等の有価証券について、各アナリストの個人的見解
を正確に反映しており、さらに、アナリストは本資料に特定の推奨または見解を掲載したことに対して、いかなる報酬
も受け取っておらず、今後も受け取らないことを認めます。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------レーティングの定義
O U T P E R F O R M:今後 12 ヶ月間のトータルリターンが TOPIX の予想リターンを 10%超上回ると予想される。
N E U T R A L:今後 12 ヶ月間のトータルリターンが TOPIX の予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
U N D E R P E R F O R M:今後 12 ヶ月間のトータルリターンが TOPIX の予想リターンを 10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は 12 ヵ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------本資料に記載された意見及び予想は、記載された日付における今村証券の判断であり、これらは予告なく変更される場
合があります。今村証券は本資料の記載された日付以降に内容の変更・修正を行う義務を負いません。本資料はお客様
への情報提供のみを目的としたものであり、特定の有価証券売買に関する申込または勧誘を意図するものではなく、お
客様に対して投資の助言を提供するものでもありません。また、本資料に記載されている情報もしくは分析がお客様に
とって適切であると表明するものでもありません。投資に関する最終決定はあくまでもお客様ご自身の判断でなさいま
すようお願い申し上げます。
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しておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性があります。当社はその内容の正確性や妥当性、適時性ま
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