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第 1 号
平成27年8月26日
NO,1
「道徳の時間」ってどんな時間?
楽しかった夏休みも終わり、また学校生活がスタートしました。夏休み、お子さんはど
のような経験をされたでしょうか。道徳は「心を耕す時間」です。夏休みの様々な経験で、
もし心を耕すことができていたら、それは立派な道徳の学習です。今回は算数や国語と違い、
点数には表すことができない、「道徳」とはどんな学習なのか、学校ではどんな授業を行っ
ているのかをお伝えします。
道徳の時間とは・・・
彩の国の道徳(家庭用)より
・自分が人間としてどのように生きるべきかを考える時間です。
・道徳の資料には、
「相手のことを思いやり、親切にしよう」
「約束や社会の決まりを守
ろう」などのねらいがあり、資料を読み、登場人物の気持ちを考え、話し合うことを
通して、自分はどのように生きればよいのかを学んでいきます。
・道徳の時間では自由に語ることから話し合いが始まります。(例えば「ルールを破る
のはよくないから絶対しない」という意見と「少しぐらいはルールを破ってもいいの
ではないか」「友達もやっているからいいのではないか」という意見どちらもOKで
す。)素直な気持ちを出し合うことから自分の考えを深め、これからの生き方にいか
していくのです。
NO,2
このような授業をしています
1、道徳の時間の基本的な流れ
資料を知る
読み物を読んだり、映像
を観たり、教師の範読
を聞いたりして本時の資
料を知ります。
話し合う
話合いの柱に沿って、
主人公の気持ちを中
心に話し合います。ここ
での話合いで様々な考え
を出し合います。
振り返る
授業の終わりには、そ
の時間の学習を振り返
り、これまでの自分はど
うだったか考え、ワーク
シートなどに書きます。
2,4年生の授業から
こんな授業をしました。
〈資料名〉 百点を十回取れば(みんなのどうとく4年)
〈ねらい〉 正直に明るく生活しようとする態度を育てる。
〈あらすじ〉ひろしは、漢字テストで10回続けて100点
をとったらお母さんにサッカーシューズを買っ
てもらうと約束した。9回100点をとり、
10回目も100点だったが、「電池」が「電
地」で○になっているのに気づき、先生に言お
うか、そのままにしようか悩む。
〈話合いの様子〉「先生に正直に言わなくちゃだめ」と考える児童が
多かったが、中には「だまっていればサッカーシューズ
がもらえる」「9回も頑張ったんだからいいじゃないか」
と考える児童もおり、活発な話し合いになった。
「正直に」と考える児童も「黙
っていようかな」と思う気持ちに共感し、
「黙っていよう」と考える児童も「正
直に言った方がいい」ことは理解し、話し合いが深まった。「自分の気持ちが
すっきりするから正直に言いたい」と発言する児童が出て、共感を得ていた。
〈振り返りカードより〉
「ボールが庭に入ってしまい、黙っていようか迷ったけど正直に言ったらボー
ルがもどってきました。正直に言ってよかったと思いました。」
「ぼくもテストで間違えて丸になっていることがありました。100点ではな
くなるけど、正直に言って気持ちがすっきりしました。これからも正直に話し
たいです。」
「おもちゃを壊してしまったとき、そのままにしようかすごく迷ったけど、正
直に話したらほっとしました。」
保護者の方へ
道徳の時間の後、御家庭でも「どうしてそう考えたの?」など、お子さんに一声かけ、
一緒に考えていただけたらと思います。