みずほ銀行香港資金部

みずほ銀行香港資金部
29-Feb-16
＜為替＞ G20会議を控え、オフショア人民元は小動き
＜金利＞為替介入見送りで、オフショア人民元流動性は潤沢
＜株式＞オンショア人民元流動性懸念で、上海総合指数は2800レベルに割り込んだ。
HK Open
High
Low
HK Close
前週末比（※）
USD/CNH
6.5245
6.5482
6.5210
6.5462
+218
USD/CNY
6.5165
6.5404
6.5165
6.5404
+180
人民銀行基準仲値
上海総合指数
6.5165
2,889
6.5338
2,934
6.5165
2,716
6.5338
2,767
+152
-93
今週の動向
※USD/CNY,USD/CNHについては pips表示
※USD/CNY,USD/CNHについてはpips表示
今週の動向
CNHフォワード (1yr)
CNH通貨スワップ (3yr)
HK Close
前週末比
今週の動向
HK Close
前週末比
2,255
4.0800%
-290
-0.24%
CNH Hibor (3mth)
CNH金利スワップ (3yr)
5.1260%
4.7000%
-1.411%
-0.38%
【直近相場動向及び見通し】
上海でのG20財務相・中央銀行総裁会議を控え、オフショア人民元は6.5256－6.5482で推移した。中国人民銀行より人民元
基準値を人民元安方向に設定した。為替介入が見送られたため、短期人民元先物は安定。一方、1年オフショア人民元先物は300ポイント
下落し、2300ポイントを割り込んだ。中国人民銀行は海外の機関投資家による債券購入の制限を緩和すると発表した。また、
公式ウェブサイトで、適格投資家に銀行間市場での中国債購入促進を発表した。人民銀行の周総裁はG20会議で金融政策
について、かなりの余地が残されていると指摘し、人民元が一段安になるという根拠がないことも改めて強調した。外貨準備高減少
についての要因も周総裁は見解を表明。しかし、海外市場に向ける影響は限定的。
先週のオフショア人民元市場の流動性は改善し、オフショア人民元HIBOR翌日物は9.265%から2.0%まで急落した。一方、
中国人民銀行は引き続きリバースレポを通じて春節(旧正月)前の過剰な流動性を吸収。翌日物のオンショアレポレートは
一時2.0%から2.11%まで上昇したが、その後また下落した。
今週のオフショア人民元予想レンジは6.53-6.58と想定。上海で開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議により決定した国際政策
協調が好材料となり、人民元市場を支えるであろう。3月に全国人民代表大会が開かれる予定で、議題となる新年度の成長率目標
は注目を集めている。中国製造業PMI（購買担当者景気指数）が節目となる50を割り込み、製造業活動の縮小が継続すると予
想している。
【経済動向】
中国の新築住宅価格は回復が続いている。前年比で価格が上昇したのは２５都市で、１２月の２１都市から増加した。前月比で
上昇したのは３８都市で、12月の３９都市と横ばいであった。2015年下半期から中国の不動産市場では、住宅価格が軒並み
上昇した。
＜中国不動産市場は回復している＞
＜人民元為替レート推移：ローソク足、人民銀行仲値；実線＞
6.80
6.70
6.60
USD/CNY
USD/CNH
CNY f ixing
6.50
6.40
6.30
6.20
6.10
Jul-15
Aug-15 Sep-15 Oct-15
（出所）Bloombergより
Nov-15 Dec-15
Jan-16
Feb-16
（出所）Bloombergより
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