7月13日 学校長朝礼講話 「苛める・虐める」(PDF:84KB)

H27.7.13
校長朝礼講話
「苛める・虐める」
おはようございます。
まず、今日のお話の題を書きます。普段なかなか見ない字ですが、これは何と読むでし
ょうか?正解はどちらも「イジめる」と読みます。この言葉が名詞化して「いじめ」にな
ったのだそうです。
さて、先週の5日(日)、岩手県矢巾町の中学2年生の男子生徒が、心身のいじめを苦
に午後7時半頃、JR東北線矢幅駅に進入してきた普通電車の前に飛び込んで亡くなると
いう事件がありました。皆さんもテレビ・新聞やネット等でこの記事を見た人も多いと思
います。また、本校では、4日の土曜授業の福祉講演会でいじめについて法務省人権擁護
委員の加藤明紀夫先生から「なぜ、いじめはいけないのか」「なぜ、いじめはなくならな
いの か」と いうこと につい て DVD「ひとみ輝くとき」を見ながら考えることができたそ
のすぐ後の出来事だったので、考えさせられた人も多かったのではないでしょうか?
いじめは、本人のいやがることをしたり言ったり、集団で暴行を加えたり、無視をした
り、LINEなどを使ったいじめなど、様々な形があります。また、今は「人をいじる」
ことが、テレビのお笑いのネタになっていたりしています。そのような行為を真似をして、
いじめにつながっていくこともあるようです。
今日は、ここにコップと水を用意しました。これは普段からいじめられている生徒の精
神状態だとします。我慢して我慢してコップいっぱいになった状態です。この後、ほんの
些細な言動が、すなわち、一滴の水でももう限界だと溢れさせてしまうのです。
いじめは、決して許されない行為であり、皆さんの人格形成や人権尊重の精神を育む上
で見逃すことができない重大な問題です。起きてしまった「いじめ」は、一人で悩んでい
ても決して解決しません。保護者はもちろんのこと、話しやすい先生や大人の人に相談し
てみてください。また、いじめを見かけたら、みんなで注意をしてあげてください。何も
言わないで見ているだけだと単なる傍観者になってしまい、いじめているいる人となんら
変わらないことになってしまいます。
墨田区では、区立学校における、いじめ防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進
することを目的として、昨年12月10日から「墨田区いじめ防止対策推進条例」を施行
しました。そして、毎月10日を「すみだいじめ防止の日」と位置づけ、常にいじめ防止
に努めるようにしています。また、本校でも区の条例を受け、今年度4月1日「桜堤中学
校いじめ防止基本計画方針」を作成しました。
これからも、明るく・楽しく・安心して通える「いじめのない桜堤中」を目指して、生
徒も先生も保護者も地域の大人もいっしょになって取り組んでいきましょう。
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<参考>
苛:(か)・・・・意味 1 きびしい。むごい。2 いらいらさせる。ちくちくする。
虐:(ぎゃく)・・意味 1 しいたげる。 2 むごい。わざわい。