学校歯科医 滝沢 仁先生のお話

2015.6.8
江別高校 保健室
「歯と口の健康週間」
6/4~6/10
2015 標語
みなさん、自分の歯、口の中の状態がどうなっているかお分かり
ですか?こんな人はいませんか?
■治療しなければならないむし歯がある。
■歯肉がプクッと腫れて炎症を起こしている。
急いで歯医者さんに行って治療を開始しなければ大変なことに
なってしまいます!
また、次のような気になる症状はありませんか?
「歯肉炎」は正しい歯磨きで改善しますが、
「歯周病」になっ
てしまったら治療が必要です。15歳~19歳の3人に2人以
上(69.1%)に「歯肉の所見」があり、歯周病の目安となる「歯
周ポケット 4mm 以上 6mm 未満」の人も4.5%という実態もあ
ります。
(平成23年歯科疾患実態調査 厚労省)
歯周病の主な原因もむし歯と同じ「歯垢」です。歯ブラシ、
フロス、歯間ブラシ(サイズは歯科医で処方してもらう)等を
駆使して、歯垢を落とすことが大切です。夜寝る前の歯磨きは、
15 分以上かけて、しっかり1本1本ていねいに磨きましょう。
歯に残った歯垢は、放置していると「歯石」になってしまい
ます。歯石は硬くて、歯医者さんで専用の器具を使って取って
もらわないと取れません。ていねいに歯磨きするのとあわせて、
年に1~2回、歯医者さんで歯垢・歯石を取ってもらい、歯周
病予防に努めましょう!
学校歯科医
滝沢
仁先生のお話
奥歯がむし歯になっている生徒さんがけっこういました。また、
上下前歯の裏側にびっしり歯垢がついている生徒さん、上の前歯
(歯ぐきとの境目)に歯石がついている生徒さん、歯肉が赤く腫
れている生徒さんが多いことも気になりました。
手鏡で自分の口の中をじっくり隅々まで見てチェックしてくだ
さい。そして、1 本でもむし歯のある人、気になる症状のある人は
一刻も早く受診して治療を開始
してください。
むし歯のない人も、歯科医院
での定期検診とクリーニング、
ブラッシング指導を受けること
をお勧めします。
「歯垢」の正体は?
歯垢は食べ物のカス、単な
る汚れではありません。虫歯
菌や歯周病菌などの細菌のか
たまりです。
口の中の細菌の様子を顕微
鏡画像で見せてくれるクリニ
ックもありますよ。また、抗
生剤内服で、歯周病菌、原虫
(歯肉アメーバなど)を除去
する治療も行われています。
裏面あります
3.タバコは将来も吸わない
熱中症は、最高気温が30℃以上の日や、最低気温が
25℃以下にならない日が続くときに発生しやすく、7
月下旬~8月上旬にかけて急増します。
6月は、それほど気温は高くないのですが、体が暑さ
に慣れていないことなどから、熱中症が発生する危険が
あります。
中間考査の間活動休止していた部活動の皆さん、テス
ト勉強で睡眠不足が続いたことと思います。体調をチェ
ックし、決して無理をしないで、徐々に暑さに慣らして
いってください。
6月だけど油断大敵