平成27年6月発行 第89 号 毎年5月は消費者月間です。本年は、全国 初の消費生活センターである、生活科学総 合センター等の開設50周年記念の年に当 たります。 丹波消費生活センターでは5月23日 (土)、「消費生活センター開設50周年記 念」と冠して、武庫川女子大学生活環境学 部教授の松浦寿喜先生をお招きして消費者 月間講演会を開催しました。先生の「正し く知ろうよ!健康食品~かしこい消費者に なるために~」と題したお話に、参加者は 熱心に耳を傾け楽しく学習することができ ました。 今年度、新たに県から委嘱を受けた「く らしの安全・安心推進員」が、市内大型 店舗前にて悪質商法防止を呼びかけ啓 発グッズを配布しました。 丹波地域では、28名の「くらしの安全・ 安心推進員」が委嘱期間の2年間、消費 生活におけるリーダー的存在として、地 域の見守り、身近な相談・アドバイス、消 費生活センターの紹介や被害未然防止 の啓発活動などを行います。 悪質商法に気を 付けましょう! 平成26年度、丹波消費生活センターで受け付けた消費生活相談状況についてとりまとめ ました。主な内容は以下のとおりです。 相談の傾向 (1)相談件数が前年度より18件(3.8%)増加 新たな手口の相談(プロバイダ勧誘トラブル)があったことに加え、出前講座等でト ラブルになる前に相談をするよう啓発した効果もあり、問い合わせ件数が増加した。 (2)インターネット情報サービスをめぐるトラブルがトップ インターネット利用の機会の増加、ネット関連機器の多様化から、相談が前年度から 15件増加。高齢者からの苦情が増加傾向にある。 (3)パソコン遠隔操作によるプロバイダ勧誘トラブルが上位に インターネット通信サービスの苦情が 8 月期に急増。パソコンを遠隔操作することで プロバイダの契約を結ばせるという、電話勧誘の手口であった。 (4)訪問販売が減少し、通信販売が増加 勧誘・契約形態については、訪問販売が前年度から24件減少し、通信販売が10件 増加した。 主な品目別苦情件数 順位 商品・役務内容 内容 26 年度 前年度 増減 1 イ ン タ ー ネ ッ ト 情 報 アダルトサイトなどをめぐる不当 サービス 請求トラブル 75 60 15 2 インターネット通信 遠隔操作によるプロバイダ契約 24 8 16 3 工事・建築・加工 外壁塗装、リフォームなど 20 6 14 4 健康食品 頼んでいない商品の送り付け 14 17 △3 4 リース・貸借 リース、賃貸借契約トラブル 14 6 8 4 融資サービス 多重債務相談 14 14 - 7 商品一般 不審な請求 10 20 △10 8 役務その他 個人情報削除サービス 9 14 △5 特筆すべき相談・・・パソコンの遠隔操作によるプロバイダトラブル 気をつけよう 電話で「今より料金が安くなる」等と勧誘を受け、よくわ からないままパソコンの「遠隔操作」を任せたら、新たな プロバイダに接続先を変更されてしまった・・・といった トラブルがありました。
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