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(第2時限:1
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0分)
2
0
1
5年度
!
数
学
(理
問
題
系)
(全4ページ)
注 意 事 項
1.試験開始の合図があるまで,この問題冊子の中を見てはいけません。
2.問題文の
にあてはまる適当なものを,解答用紙の所定の欄
に記入しなさい。
3.解答用紙1枚・下書用紙2枚は,この冊子の中に折り込んであります。
4.試験終了後,問題冊子・下書用紙は持ち帰りなさい。
!
(Mab )
数
学
! ",#,$の設問について問題文の
次の ,
にあてはまる適当なものを,
解答用紙の所定の欄に記入しなさい。
"
整式 A( x ) は次の条件を満たす。
(1) x2 +2x +1 で割った余りは 3x +8 である。
(2) x2 + x −6 で割った余りは − x +16 である。
〔1〕 A( −1) =
で割った余りは
ア
ウ
,A(2) =
で あ る か ら,A( x ) を x2 − x −2
イ
である。
〔2〕 A( x ) を B ( x ) = x3 +2x2 −5x −6 で割った余りは
エ
A( x ) を B ( x ) で割った商を,さらに x +1 で割った余りは
である。また,
オ
である。
〔3〕 条件(1)
,
(2)を満たす A( x ) のうち,次数が最も低い整式は
A( x ) =
カ
である。
― 1 ―
!
(Mab )
"
!
!
座標平面上に異なる2点 A ( a ),B ( b ) がある。2点 A,B を通る直線を l とす
!
る。l 上の点 P ( p ) は媒介変数 t( t は実数)の1次式を用いて
!p =#
%
$!a +#
& %
キ
$!b
&
ク
! !
! !
と表せる。ただし t =0 のとき p = a,t =1 のとき p = b であるものとする。
!
!
さらに,直線 l 上にない点 C ( c ) と点 P を通る直線 CP 上の点 Q ( q ) は,t と異な
る媒介変数 s( s は実数)の1次式を用いて
!q =#
%
$!p +#
& %
ケ
$!c
&
コ
! !
! !
と表せる。ただし s =0 のとき q = c,s =1 のとき q = p であるものとする。
!
したがって,q は s,t を用いて
!q =#
%
と表せる。
サ
!
$
& a +#
%
!
シ
$&!b +#%
!
ス
$&!c
!
以下においては,a = (0,1),b = (2,2),c = (0,−1) の場合を考える。
直線 CP と x 軸の交点が存在するとき,その交点を W と表す。交点 W は点 Q が x
軸上にあるときと考えられる。このとき s は t を用いて
s=
セ
(ただし t
!
ソ
)
と表せる。したがって,交点 W の x 座標 w は t を用いて
w=
タ
と表せる。このように,w は t の関数となるので w( t ) と表す。
この w( t ) において t →∞とすると,交点 W はある点に限りなく近づく。すなわ
ち
lim w( t ) =
t →∞
チ
!
である。また,正の定数 k を用いて kp で表される直線 lk を考える。lk 上の点を Rk
とし,直線 CRk と x 軸の交点を Zk とする。t →∞とすると,交点 Zk は交点 W と同
様に,ある点に限りなく近づく。すなわち交点 Zk の x 座標 zk( t ) について
lim zk( t ) =
t →∞
ツ
である。
― 2 ―
!
(Mab )
"
自然数 n に対して,関数 y = fn( x ) を
y = fn( x ) =
1
x
・
n +1 1+ n2 x2
とする。
〔1〕 y = fn( x ) の漸近線の方程式は
テ
(x)=
fn′
で,
ト
である。fn( x ) の最大値を Mn と表すと
Mn =
ナ
となる。このとき,
lim Mn =
ニ
n →∞
"
M =
!
!!! n
ヌ
となる。
〔2〕 曲線 y = fn( x ) と x 軸および直線 x =2 によって囲まれる図形の面積を Sn
とすると
Sn =
ネ
となる。
さらに,x 軸,y 軸および2直線 x =2,y = Mn によって囲まれる長方形
の面積を In とする。In を Mn を用いて表せば
In =
ノ
lim Sn =
ハ
であるから,
n →∞
となる。
― 3 ―
!
(Mab )
$
1個のさいころを投げて,出た目に応じて数直線上を動く点 A を考える。点 A
は原点から出発し,出た目が1,2,3のいずれかの場合(以下では事象 X )は
正の方向へ5,出た目が4,5のいずれかの場合(以下では事象 Y )は負の方向
へ1,出た目が6の場合(以下では事象 Z )は負の方向へ3移動するものとする。
さいころを続けて1
0回投げるとき,1
0回目の移動で点 A が原点に戻る確率 P を
次の手順で求める。
〔1〕 1
0回の試行のうち,事象 X が起こる回数を x,事象 Y が起こる回数を y,
事象 Z が起こる回数を z とすると
x + y + z =10 ……
!
が成り立つ。一方で,点 A の座標は x,y,z を用いて
ヒ
と表される。
この値が0となる場合を考えればよい。よって,
ヒ
=0 ……
"
が成り立つ。
! "
〔2〕 移動距離の一番大きい事象 X の起こりうる x の値の範囲を求める。 ,
よ り,z は x を 用 い て,z =
フ
と 表 さ れ,そ の と り う る 値 の 範 囲 は
0≦ z ≦1
0 である。同様に,y は x を用いて,y =
ヘ
と表され,その
とりうる値の範囲は0≦ y ≦10 である。これらより x のとりうる値の範囲は
ホ
≦x ≦
大きい順に
マ
ミ
となる。さらに,x は整数値であることより,x の値は
,
ム
となる。このとき,y,z の値は共に整数であ
る。
〔3〕 以上より,求める確率 P は
メ
である。
― 4 ―
#
(Mab )