旬を味わう Recipe ゴボウとサツマイモの黒酢あん

ゴボウ
ゴボウはヨーロッパから中国北
部が原産国ですが、野菜として栽
培しているのは主に日本だけです。
旬は初冬で、きんぴらごぼうに豚
汁、柳川鍋などこれからの季節に
大活躍してくれます。ゴボウには
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維
が野菜の中でも際立って多く含ま
ゴボウといえば、切っているそ
たいものです。
ウの良いところを丸ごといただき
います。できることならば、ゴボ
んの予防に効果があるといわれて
ばから褐変していき、あくの強い
れ、整腸作用が期待できます。
野菜という印象ではないでしょう
褐変は加熱することでも防ぐこ
とができるので、調理する際、で
きる限り加熱の直前に切ると、浸
水しなくてもおいしく作ることが
合はさっと水にくぐらす程度でも
できます。どうしても気になる場
か。この変色は、多く含まれるク
そもそも「あく」とは、食品に
違ってくると思います。またクロ
含まれるえぐ味や苦味などの不味
ロゲン酸は皮の近くに多く含まれ
ことで酵素の働きが抑制されて褐
成分や悪臭成分などのうち、除去
ロロゲン酸という物質が酵素の力
変を防ぐことができます。しかし
可能な物のことです。ゴボウに含
で酸化されることで起きます。そ
水にさらすと、その他の水溶性の
まれる癖をおいしさとして生かせ
るので、泥はしっかりと落として
栄養素も同時に溶け出してしまい
るのなら、あくは含まれていない
のため、空気に触れないように水
ます。独自の香りやうま味も失っ
ともいえるのです。日本ならでは
も皮はむき過ぎない方が効果も大
てしまう可能性もあります。さら
のゴボウの香りと栄養を無駄なく
きくなります。
に、この褐変のもととなるクロロ
にさらす、レモン汁を掛ける、酢
ゲン酸は、抗酸化作用があること
おいしくいただきたいですね。
水にさらす、また食塩水にさらす
が分かっており、生活習慣病やが
11
に切ります。サツマイモは皮ごと7〜8
㎜厚さの斜め切りにして、1.5㎝幅に
切ります。
それぞれ水にさらし、水気を
切ります。
20分
作り方
(1人分390kcal)
材料(2人分)
1ゴボウは皮をこそげ、5㎝長さ3㎜厚さ
蜂蜜………………… 大さじ1
酒・
しょうゆ………… 各大さじ1
B かたくり粉…………… 小さじ2
中華スープのもと… 小さじ1/4
水………………… カップ1/2
黒酢……………… 大さじ1・1/2
いりごま
(黒)
… ………… 小さじ1
ゴボウ… …………………… 100g
サツマイモ… ……………… 100g
豚もも肉
(薄切り)
… ……… 150g
塩……………………… 少々
A
酒…………………… 小さじ1
かたくり粉… ……… 大さじ1・1/2
揚げ油……………………… 適量
調理時間
ゴボウとサツマイモの黒酢あん
e
Recip
2豚肉は4〜5㎝幅に切り、Aをまぶし
ます。
3揚げ油を中温
(170度)
に熱します。
ゴ
ボウとサツマイモを3〜4分揚げ、火が
通ったら、
取り出します。揚げ油を高温
(180度)
にし、豚肉にかたくり粉を薄
くまぶしてカリッと揚げます。
4鍋にBを合わせます。混ぜながらひと
煮立ちさせ、3を加えて混ぜ、全体に
絡めます。黒酢を加え、
ひと混ぜして
盛り付けます。いりごまを振ります。