金融機関の不正送金増加

■金融機関の不正送金増加
最近、金融機関の不正送金に関わる情報をまとめてみました。
弊社、JPLinks では、先日、不正送金データの検知・排除をシステムで標準化したことを
お知らせしましたが、日々、不正送金等を抑制するためにシステムにて制御ができる開発に
着手しております。
また、万一の場合は、賠償責任保険でのサポート体制も図っておりますので、ご利用される
お客様は安心してご利用いただくことができます。
さて、金融機関の不正送金実態を見てみましょう。
インターネットバンキングの預金残が別口座へ不正送金される被害が、今年上半期(1 月
~6月)で 547 銀行(平成 25 年 9 月末現在)のうち、144 銀行(26%)
、41 都道府県で確
認されています。
警視庁の報告では、昨年 1 年間で 102 銀行だったものが、今年上半期で大幅に被害銀行が
41%増加となっています。
多くの地方銀行は、昨年 4 月以降、被害の多発を受けて対策を強化しています。
いかえれば、地方のリスクが高いとも言えます。
被害額は、昨年 1 年間で約 26 億円だったが、今年上半期は既に 16 億円弱を計上しており、
このままの推移をみれば、昨年を大幅に上回る結果になると思います。
警視庁ならびに各金融機関は、パソコンのウイルス対策ソフトの更新を呼びかけている。
■国内の金融機関数
15 年 9 月 30 日 現在
都市銀行
5
信託銀行
3
地方銀行
64
第二地銀
41
その他銀行
13
信用金庫
267
信用組合
154
合
計
547
1.インターネットバンキング不正送金の手口
① フィッシング詐欺
存在する銀行やクレジットカード会社、ショッピングサイトなどを装い「偽メール」
を送付し、本物のログイン画面を精巧に模倣した偽ログインページに誘導し、アカ
ウント情報が悪意のある第三者に盗まれる。
② 不正送金ウイルス
Banking Trojan、MITB(Man In The Browser)などの方法により、アカウント
情報を盗み不正送金を行う。
不正送金ウイルスは、
「不正なポップアップを表示」
「Web ページ改竄」「トランザ
クション処理を書換える」
また、電子証明書を盗むもの、ウイルスソフトを停止させるものなどもある。
(出典元:マルウエア情報局、時事ドットコム)
以上