プレスリリース 小学館 2015年7月31日 小学館広報室 速報 からの お知らせ 1/3 第22回 「小学館ノンフィクション大賞」 最終選考結果のお知らせ 大賞 『小倉昌男 祈りと経営』 森健(もり・けん) 優秀賞 該当作品なし 小学館は本日、 『週刊ポスト』 『 女性セブン』 『 SAPIO』3誌主催による「第22回小学館ノンフィクショ ン大賞」 の最終選考会(午後5時から、ホテルオークラ東京)を行い、 受賞作を決定いたしました。 今回は大賞に森健『小倉昌男 祈りと経営』を選考しました。優秀賞に該当する作品はありません でした。 大賞受賞者には賞金として500万円が贈られます。 プレスリリース 小学館 2015年7月31日 小学館広報室 からの お知らせ 2/3 第22回 「小学館ノンフィクション大賞」 最終選考結果のお知らせ 主催 (株)小学館 週刊ポスト/女性セブン/SAPIO 大賞 『小倉昌男 祈りと経営』 森健(もり・けん)47歳 現住所:東京都世田谷区 職業:ジャーナリスト 【プロフィール】 1968年1月29日東京都生まれ。 早稲田大学法学部卒業。 著書に『「つなみ」 の子どもたち』 (文藝春 秋)、 『就活って何だ』 (文春新書)、 『ビッグデータ社会の希望と憂鬱』 (河出文庫)、 『グーグルアマゾン化 する社会』 (光文社新書)ほか。 第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 【梗概】 2005年6月、ヤマト運輸(現ヤマトホールディングス)の元社長、小倉昌男は米国で80歳の生涯を閉じた。 「宅急便」を構築し、運輸省らの不条理な規制と闘争。引退後は私財44億円を投じて「ヤマト福祉財団」 を創設し、障害者に対する福祉に捧げた。清廉な戦略家にして優しい紳士。そんな小倉を慕う声はいまも少 なくない。 だが、小倉には謎があった。なぜ障害者福祉に関わったのか、語っていなかったのだ。宅急便の開発過 程は自著でも丁寧に明かしているが、後年の障害者福祉については、私財すべてを投じたにもかかわらず、 「な んとなく」 「お気の毒だと思って」という曖昧な言葉に終始していた。経営者時代、小倉は福祉に関わったこと も寄付をしたこともなかった。その小倉が障害者福祉に莫大な私財を投じたのはなぜだったのか。取材を始 めてみると、1991年に突然小倉は高額の寄付をしていた。北海道幕別町の修道院に約4000万円、静岡県 旧蒲原町に1億円。どちらも妻・玲子に縁のある場所で、その妻は同年春に亡くなっていた。取材を進めると、 二人は長年深い悩みを抱えていたことがわかった。長女の存在だった。わがままで横暴な振る舞いをする長 女は、周囲から「アキレス腱」と呼ばれていた。さらに幼い時からの足取りを追っていくと、小倉はつねに家 族の問題に悩まされていたこともわかってきた。そして、そんな家族との関係の中に、障害者福祉に対する目 覚めがあるようだった。 稀代の経営者が後年財産と人生を投じた障害者福祉。その取り組みには、誰にも明かさなかった小倉の 家族への思いがあり、小倉は多くの現代の家族が抱える問題にいち早く取り組んでいた。本書は小倉が遺し た400の俳句とともに、その半生を追った。 プレスリリース 小学館 2015年7月31日 小学館広報室 からの 3/3 お知らせ 【第22回「小学館ノンフィクション大賞」について】 22回目を数える今回は、本年4月末日に募集を締め切り、200作品に迫る力作が寄せられました。こ の中から次の5作が、本日午後5時からホテルオークラ東京で開かれた最終選考にかけられ、椎名 誠、 関川夏央、髙山文彦、二宮清純、平松洋子の各選考委員により受賞作が決定いたしました。 【最終候補作】 ▪『イスラム国の花嫁 ─ジハード戦士からのプロポーズ 鈴木美優 ▪『牛を飼う球団 』 ─独立リーグ・高知はなぜ黒字化できたのか 喜瀬雅則 』 ▪『小倉昌男 祈りと経営』 森健 ▪『将軍様のミュージシャン』 西岡省二 ▪『神話は、奪う ─星野道夫伝 中村計 』 ●賞金:大賞=500万円(複数受賞の場合は分割) 優秀賞=100万円 ●発表:受賞作は8月中旬発売の『週刊ポスト』 『女性セブン』、 9月4日発売の『SAPIO』誌上、およ び小社ホームページで発表いたします。 受賞作は単行本として刊行予定です。 ●選考委員:椎名 誠(作家)、 関川夏央(作家)、 髙山文彦(作家)、 二宮清純(ジャーナリスト)、 平松洋子(エッセイスト) ●受賞を祝う会は、 単行本の刊行に合わせて執り行う予定です。 【小学館ノンフィクション大賞】 「小学館ノンフィクション大賞」は、1993年、創刊25周年を迎えた『週刊ポスト』が『SAPIO』とともに、21 世紀へ向け新しい感覚で時代を切り拓いていく新進気鋭のライターの登龍門となるべく、「21世紀国際ノンフィ クション大賞」として新設、第7回より「小学館ノンフィクション大賞」と改称したものです。受賞作は『狂気の 左サイドバック』 (第1回)、 『乳房再建』 (第2回)、 『絶対音感』 (第4回)、 『まぐろ土佐船』 (第7回)、 『ネグレクト』 (第11回)など、このジャンルでは異例のベストセラーとなっていることからも、 当賞がノンフィクションの新 しい地平を拓き、 新しい才能を発掘するものであることを示していると自負しております。 募集作品は未発表作 品に限り、 海外冒険旅行や、 博物誌、 観察記、 歴史発掘、ビジネスドキュメント、スポーツドキュメント、 科学 ドキュメントなど、さまざまな視点から「時代」を捉えたものを、国内外を問わず広く世界から求めます。原稿枚 数は、400字詰め原稿用紙200~300枚程度で、応募資格は、プロ、アマ、性別、国籍、年齢を問いません。
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