月1 行( 毎 http://www.cb.zennoh.or.jp 発 日 15 年7月 回15日) 通巻第61号 成27 月刊アグリ情報“ちば” 平 Agri Information CHIBA 2015 7 JA全農ちば No.61 CONTENTS 米穀情報 ・米穀情勢 肥料・農薬情報 ・ねぎの肥料の使い方 園芸情報 ・販売経過および情勢 営農情報 ・水稲・当面の対策について 園芸資材情報 トピックス ・施設園芸における高温対策について ・県民の日に千葉県青果物フェアを開催 ・千葉県産野菜・果実「夏の陣」~消費宣伝強化~ ・新商品『メロンロール』発売‼ 米穀情報 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 米 米穀情報 穀 情 勢 1.26年産主食うるち米の契約・販売状況 千葉県本部の6月末現在の契約状況は、6万3,928トン(106万5千俵、前年比 137%)、販売実績は4万0,573トン(67万6千俵、前年比101%)となっています。 委託数量6万4,020トン(106万7千俵)に対する契約進度は99%、販売進度は63% となっています。 割安感のあるコシヒカリが家庭用向けや業務用向けに優先使用されて引取が進み、業 務用中心のふさおとめ、ふさこがねは後倒しの使用となっています。 実引取が遅れていることから、保管料など流通経費が増高し共同計算販売収支への影 響が懸念されます。 2.26年産米の状況 消費の動向 米穀機構調べによる全国の平均的な精米販売価格は6月下旬で1,683円/5kg(税込) と前月に引き続き同水準で低迷しています。 また、6月に総務省より公表された家計調査によれば、5月の一世帯(2人以上の世 帯)当たりの米購入数量は5.35㎏となり、前年比99%となっています。前月から続く、 過去最低水準の末端精米価格でも、米の消費量の回復は厳しい状況となっています。 3.27年産水稲の生育状況(千葉県) 6月26日に千葉県が公表した県内圃場の生育状況は、4月20日頃移植した「コシヒ カリ」は平年より10日程度早く幼穂形成期を迎え、5月1日頃移植は平年より3~5 日程度早く幼穂形成期を迎えると予測されます。 今後も平年並みに生育が進めば、収穫時期も早くなることが予想されます。 12 20 10 15 10 本年値 5 本年値 平年値 8 6 4 2 6半旬 4半旬 5半旬 2半旬 3半旬 1半旬 6半旬 4半旬 5月 5半旬 2半旬 1 3半旬 図1 日平均気温の推移(アメダス、佐倉) 1半旬 4月 6月 6半旬 4半旬 0 5半旬 6半旬 4半旬 5半旬 2半旬 3半旬 1半旬 6半旬 4半旬 5月 5半旬 2半旬 3半旬 1半旬 4月 6半旬 4半旬 5半旬 0 平年値 日照時間(時間/日) 気温( ℃) 25 6月 図2 日照時間の推移(アメダス、佐倉) 4.当面の対策 ■ 水管理 ○低温時には湛水 幼穂形成期以降に平均気温20℃以下の低温の持続が予想されるときは、冷害防 止のために深水で湛水(保温)しましょう。特に、冷害危険期は注意しましょう。 また、低温が予想される場合でも、穂肥は施用しましょう。 低温時湛水深の目安 ・幼穂形成期から冷害危険期まで(出穂25 ~ 16日前)湛水深10cm程度 ・冷害危険期(出穂15 ~ 10日前)湛水深20cm程度 乳白米防止とカドミウム吸収抑制のために水管理の徹底を! 乳白米は、天候や水稲の生育量、肥培管理など色々な要因により、発生します。特 に高温寡照が続くと乳白米が多く発生し、品質低下が大きな問題となりますので注意 しましょう。 また、自然由来のカドミウムの吸収を抑えるためにも出穂3週間前~出穂2週間後 までは湛水状態を保つようにし、収穫直前の出穂後25日頃まで間断かんがいを続け、 早期落水は出来るだけ避けましょう。 ■ 病害虫の防除 病害虫発生予報第3号(農林総合研究センター6月10日)によると、主な病害の 発生量は平年と比較して、いもち病(葉いもち)は「並」、紋枯病は「やや多」と予 想されています。圃場をよく見回り、適期に防除しましょう。 斑点米カメムシ類対策について コシヒカリがまもなく出穂を迎えます。出穂後はカメムシ類が周辺の雑草地などか ら圃場内に飛び込んできますので、特に注意しましょう。 2 米穀情報 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 米穀情報 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 飼料用米等の新規需要米の 取組計画書の提出期限が近付いています。 千葉県の調査による6月30日現在の進捗状況は、見込み面積3846.8ha(約2万トン)と、 26年産の336%となり、県の目標面積5,000haの77%まで積上がっています。 JAグループは今年、飼料用米の目標60万トンを掲げ、生産拡大を進めています。 米需給改善に向けては一定の成果を出しつつありますが、まだ足りません。 飼料用米の生産量の国への申告期限は7月末まで延長され、主食用品種の作付後でも、申 請段階で切り替えられます。米価回復のために、最後まで飼料用米への転換へと働きかけて いきます。 取 組 計 画 書 の 提 出 提出期限は「7月末日」までです! ①取組計画書の提出期限が6月末日から「7月末日」までに1か月間延長されました。今か らでも飼料用米に取組むことが出来ますので、最寄の市町村にお問い合わせください。 ②飼料用米等をJA等に出荷したい場合や、JA等と出荷契約した飼料用米等を増やしたい 場合は、期限までにJA等に申し出てください。 ③飼料用米を新たに取り組む場合、営農計画書の変更が必要になりますので、地域協議会に 営農計画書の修正を申し出てください。 ④なお、申請を行わなかったり、期限を過ぎて申請した場合、飼料用米等への交付金が受給 できなくなりますので、必ず期限までに申請を行ってください。 ※詳しい添付書類は、最寄の市町村等にお尋ねください。 手続きの流れ ②取組計画書 ①販売契約 ③認定通知 地域センター ④販 売 集荷業者等や農業者 3 需要者等 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 販売経過および情勢 園芸情報 6月の天候は梅雨前線が活発となり、九州南部を中心に西日本太平洋側では降水量が多く気温は低めで 日照時間は少なくなりました。東日本では日照時間は平年並みで、東北地方太平洋側では気温は平年より 高めとなりました。 野菜は全般に遅れ気味となっていた生育が回復してきたこともあり、入荷量は前年を3%上回りまし た。入荷量が前年を上回った品目は、キャベツ類、レタス類、だいこん、にんじん、はくさい、きゅうり等、 一方で減少した品目は、大雨の影響で九州産が少なかったばれいしょ類、玉ねぎ等となりました。 価格は前月から引き続き堅調で、前年を上回りました。前年を上回った品目はばれいしょ類、はくさい、 にんじん、トマト、ピーマン、ねぎ、たまねぎ等となりました。一方下回った品目は、前年が雪害で入荷 量が少なかったきゅうりとなりました。 果実類は5月の好天・気温高を受け夏果実の生育が順調となり、前年を6.6%上回りました。入荷量が 前年を上回った品目は、もも、すいか、おうとう、前年を下回った品目は、りんご類、ハウスみかん、ク インシーメロンが大幅減となったメロン類等となりました。 価格は全体ではほぼ前年並みとなりました。前年を上回った品目は、りんご類、おうとう、アールスメ ロン、クインシーメロン等、下回った品目は、すいか類、もも、貴味メロン、あまなつかん等となりました。 ※数値は何れも東京都中央卸売市場統計データによる 東京都中央卸売市場の野菜入荷量および単価(6月) 上 旬 数 量 (t) 前年比(%) 44,942 102.0 単 価 (円/㎏) 前年比(%) 252 114.2 中 旬 47,406 110.9 268 113.0 下 旬 39,160 94.4 266 108.0 月 計 131,509 102.5 262 111.7 ※上・中・下旬のデータは概算であり、月計と合わない場合があります。 当県本部の販売状況(6月) 数 量 (t) 単 価 前年比(%) (円/㎏) 取 扱 額 前年比(%) (百万円) 前年比(%) 野 菜 計 38,378 108 153 112 5,868 121 果 実 計 8,712 104 203 87 1,773 91 だ いこ ん 2,108 99 45 99 95 97 にん じん 7,397 95 161 130 1,191 124 キ ャベ ツ 16,980 123 70 113 1,182 138 ほうれん草 46 99 433 107 20 106 ぎ 1,002 89 411 116 412 104 リ 72 99 759 114 55 113 き ゅう り 1,095 99 185 87 203 86 ト ト 2,533 91 263 128 665 118 とうもろこし 1,131 103 249 104 281 107 メ ロ ン 1,058 83 363 96 384 80 す い か 7,560 108 168 86 1,268 93 ね パ セ マ 4 園芸情報 6月の販売経過 青果物 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 7 月主要品目 作付動向・作柄状況 園芸情報 入荷量(t) 価格(円/㎏) 品 名 本年見通し 前年実績 本年見通し 前年実績 キ ャ ベ ツ だ い こ ん に ん じ ん ト マ ト き ゅ う り ね ぎ ほうれん草 パ セ リ とうもろこし 枝 メ ス 豆 ロ イ 見通し基準(前年対比) + 10%以上 多・高 +5%~ 10% やや多・やや高 ±5%以内 並 -5%~ 10% やや少・やや安 - 10%以上 少・安 ン カ 並 やや少 やや多 並 並 並 並 並 やや多 やや少 やや多 並 16,120 やや高 9,212 6,895 8,706 並 並 並 7,719 やや高 3,857 並 972 やや安 81 やや安 5,205 並 1,754 やや高 4,639 12,227 並 並 主産地 入荷量・価格は 東京都中央卸売 市場の集計です 作柄および概況 69 群 岩 馬 手 千葉は概ね終了。主力の群馬は小ぶり傾向で あったが梅雨期の降雨により回復基調でほぼ 前年並みの出荷が見込まれる。価格は基調安 であった前年をやや上回る見込み。 76 青 森 北海道 主力の北海道・青森は干ばつの影響が懸念さ れたが、6月に適度な降雨もあり生育は順調 に推移している。出荷量は青森は前年をやや 下回るが、北海道は前年並みの見込み。 114 青 森 千 葉 北海道 青森・北海道は融雪が早かったことで播種作 業が早まり、その後の天候にも恵まれ生育は 順調に推移。千葉はピークを過ぎ漸減傾向と なり、中旬以降は少ない出荷量を見込む。 300 青 森 北海道 福 島 夏秋産地の生育が前年よりも3~4日前進傾 向にあったが、6月下旬以降は曇天や気温の 低下により、遅れている。7月中旬以降に主 力産地の数量が出回る見込み。 210 福 岩 秋 島 手 田 関東産は上旬でほぼ出荷終了。替って東北産 の露地物が次第に出荷量が増え、下旬には最 盛期を迎える。生育は概ね順調で、前年同様 潤沢な入荷が見込まれる。 320 茨 千 城 葉 主力の茨城はトンネル物が終盤期のため上旬 の出荷は少ないが、中旬以降は露地物が盛期 を迎える。価格は数量増に伴い下押しとなり、 前年並みに落ち着く見込み。 617 群 茨 栃 岩 馬 城 木 手 7月上旬は各産地、干ばつによる作業遅れか ら、出荷量は少なめ。その後は天候次第であ るが増量出荷を見込む。価格は高値となった 前年をやや下回る見込み。 889 千 茨 長 葉 城 野 千葉、茨城、長野ともに平年通りの作付で安 定した供給が見込まれる。中旬以降長野産が 増量し数量は平年並みとなり価格は前年を若 干下回る見込み。 187 茨 千 群 城 葉 馬 近在産地は生育期間が高温干ばつであったた め前進しやや小ぶりとなったが、後続の東北 産地等の前進もあり入荷量は前年を上回る見 込み。価格は平年並みの見込み。 636 群 千 埼 馬 葉 玉 近在産地は前進出荷でピークが早まり入荷量 は前年を下回る見込み。販売は「海の日」需 要を中心とした週末特売により引き合いは強 くなり前年を上回る見込み。 353 千 山 茨 葉 形 城 各産地とも生育は前進化しており、山形は7 日から10日程度生育は前進している。価格 は贈答需要で荷動きは見られるが、単価安で の販売が続く見込み。 134 山 千 新 鳥 形 葉 潟 取 産地は次第に東北・長野産へと切り替わる。 各産地4月後半以降の好天・気温高により生 育は順調で前進化しており、7月も潤沢な入 荷が見込まれる。 5 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 花 市場の販売 情勢 6月は、主要産地が暖地から高冷地へ変わる時期であることに加え、天候も不安定だった ことから、上旬からの入荷に波のある月となりました。トルコキキョウは暖地と高冷地の両 方からの出荷があり、価格は激しく変動しました。カーネーションは高冷地からの入荷が増 加し、菊類は沖縄などからの入荷が終盤となり入荷は減少しました。また梅雨入りをした地 域も多く、品質面に影響し、地域ごとに価格差がでました。 中旬には、各販売先とも父の日に向けた動きがあり、ヒマワリを中心に黄色系の花に需要 がありました。下旬は大きなイベント等もなく落ち着いた販売となりました。 ◆今後の見通し(8月)【切花】 8月は、高冷地からの出荷が本番となり、概ね潤沢な入荷となる予 定ですが、長期予報では平年よりも晴れの日が少なく、降水量は多い 予報のため、これからの生育状況に大きく影響してくる見込みです。 販売は盆需要向けの仏花が主力となります。また暑さの影響から花持 ち面で厳しい季節となります、品質の良いものが望まれますが、千日 紅など夏場でも花持ちのする花にも需要が高まる見込みです。 品 名 作 柄 お よ び 概 況 北海道、青森、長野からの出荷が主力。産地間での品質格差が大 ヒ マ ワ リ きくなる見込。暑さの影響もあり、市場入荷時に花が咲いてしまわ ないように、切り遅れ等に注意。 北海道、山形、福島、長野が主力。8月盆では、ピンク、紫など ト ル コ キ キョウ のパステルカラーに需要が高まる見込み。八重よりもすっきりした 一重の品種に動きがみられる見込み。 千 日 紅 千葉が主力。夏場にも日持ちをすることから、お盆を中心に各方 面から需要が高まる見込み。 愛知が主力。品種は、 白は「精の一世」が中心、 黄色は「精の光彩」 輪 菊 が増加傾向。上位等級が多く取引されるが、お盆需要では下位等級 の注文が増加傾向。 6 園芸情報 ◆6月の販売経過【切花】 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 営農情報 水稲・当面の対策について 1.はじめに 今年度は県内の多くの地域で平年よりも5~10日程度早く幼穂形成期を迎えています。 このため、出穂期も早まると予想されますので、穂肥や病害虫防除等の作業が遅れないよ う、水稲の生育を確認しながら27年産米の品質向上に努めましょう。 園 営芸 農情報 2.斑点米カメムシ類対策について 「ふさおとめ」や「ふさこがね」などの早生品種は、まもなく出穂期を迎えます。出穂 後に斑点米カメムシ類が周辺の雑草地などから圃場内に飛び込んできますので、特に注意 が必要です。 1)雑草防除 圃場周辺の畦畔や休耕田などの雑草地は、カメムシの発生源になります。出穂の2週 間前までには圃場周辺の雑草を防除しましょう。また、出穂前後の草刈りは斑点米の原 因であるカメムシ類を圃場内に追い込むことになりますので、絶対に避けてください。 2)薬剤防除 有人・無人ヘリコプターによる防除を行っている場合でも圃場をよく観察し、必要に 応じて追加防除を行ってください。 粉剤または粒剤を使用する場合、粒剤の方が農薬の飛散対策や使用者の労力負担軽減 の面で有効的です。散布に当たっては、風向き等の気象状況を十分考慮し、散布するよ うお願いします。 表-1 散布時期の目安 出 穂 期 1回目散布(出穂期~穂揃期) 【成虫対象】 2回目散布(乳熟期~糊熟期) 【幼虫対象】 7月15日 7月15日~18日 7月29日~8月 3日 7月20日 7月20日~23日 8月 3日~8月 8日 7月25日 7月25日~28日 8月 8日~8月13日 7月30日 7月30日~8月2日 8月13日~8月18日 8月 5日 8月 5日~8月8日 8月19日~8月24日 ※出穂期は、全体の40~50%が出穂した日 ※穂揃期は、全体の80~90%が出穂した日 7 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 表-2 カメムシ類の防除薬剤 使用回数 備考 7日前まで 3回以内 出穂期~穂揃期に湛 水状態で散布 3㎏ 14日前まで 2回以内 出穂10日前~出穂期 に湛水状態で散布 トレボン粉剤DL 3~4㎏ 7日前まで 3回以内 MR.ジョーカー粉剤DL 3~4㎏ 7日前まで MR.ジョーカーEW 2,000倍 14日前まで エルサンバッサ粉剤20DL 3~4㎏ 7日前まで 使用量 スタークル粒剤 3㎏ スタークル豆つぶ 250g キラップ粒剤 営農情報 使用時期 (収穫前日数) 薬 剤 名 2回以内 2回以内 3.いもち病防除について いもち病の感染に好適な条件は、平均気温20~25℃で曇雨天が続き、 湿潤時間が長い(し としと雨で葉の表面がうっすら濡れているような状態が続く)場合です。圃場をよく観察 し発生に注意してください。 表-3 主ないもち病防除農薬 薬 剤 名 イモチエース粒剤 ダブルカット粉剤3DL カスミン液剤 使用量 使用時期 (収穫前日数) 使用回数 特 性 3kg 35日 1回 予防・治療 3~4kg 予防・治療 1000倍に希釈 散布量目安 120~150ℓ 穂揃期まで 8 2回 治療 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 ネギの肥料の使い方 肥料・農薬 情報 ①ネギは根域が広いため、深耕により土壌を柔らかくする。 ②高品質なネギを栽培するため、堆肥と土壌改良材を十分に施用する。 ③ネギは湿害に弱いため、水が溜まりやすい畑では、排水対策を行う。 ☆ねぎの春どり栽培歴 月 旬 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下 収穫 春どり 収穫 基肥 追肥 肥料 園・ 芸 農情 薬報 情報 施肥 作業 栽培・施肥 管理 追肥 追肥 土寄せ 土寄せ 土寄せ 追肥 追肥 基肥 追肥 土寄せ 土寄せ 土寄せ 1)土寄せは、4~5回に分けて少しずつ行います。1回の土寄せ量が多いと曲がりや太らない 原因になりますので注意が必要です。 2)暑い時期の追肥は、病気の発生の要因になりますので、施用を控えます。 △:播種時期 ◎定植時期 ☆JA推奨銘柄 区 分 土壌改良材 石灰資材 区 分 銘 柄 苦土 15% 微量要素入り 総合微量要素材 セルカ(粉・粒) アルカリ分 粉46% 粒47% カキガラ原料の動物質石灰 粒状貝化石 アルカリ分 40~50% 有機性カルシウム 微量要素含有 畑のカルシウム(粒) カルシウム28.5% pH変化させず、溶解性良好 銘 柄 成 分 窒素 リン酸 加里 その他 特 長 10 14 7 苦土1% 被覆肥料入り追肥省力型 12 9 8 苦土1% 有機・被覆尿素入りの低コスト型 10 13 10 FTE入り 微量要素入り有機ペレットと被覆 肥料の配合 エコレット055 10 5 5 粒状ねぎ丸 10 12 6 ジシアン555 15 15 15 20kg袋 ジシアン入りの緩効性高度化成 野菜の達人 15 14 10 15kg袋 すばやく溶け、追肥に適する 追肥化成NN330 13 3 10 速効性肥料に有機を加えました 0 20 15 1kgポリビン 亜リン酸入り液肥、葉面散布可 基 肥 畑楽くん (被覆入り) ツインパワー 追 肥 特 長 マルチサポート1号 SCねぎ専用047 基 肥 主 要 成 分 PKタフ 9 堆肥50%入り、追肥にも使用可 マンガン0.1% 低コストねぎ専用肥料 追肥も可 ホーソ0.1% 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 園芸資材 情報 施設園芸における高温対策について 近年、地球温暖化に伴う夏季の平均気温の上昇により、施設園芸生産にも深刻な影響がみ られるようになってきております。そこで近年注目されているのが、遮光資材をはじめとし た高温対策資材です。これらの資材・機器の導入は収量、品質の向上や生産者にとっても作 業環境の改善など、多くのメリットがあります。 1.白色系遮光ネット 寒冷紗や遮光ネット等を利用し、ハウスの中に入る全光線量を抑制します。遮光率は 30~90%とバリエーションが豊富です。地域・作物・時期などによって最適な遮光率は 変わるため、生産者が経験にもとづき選択しているのが現状です。最近では、同じ遮光率 でもハウス内が明るく、遮熱効果を持った白色の遮光資材に注目が集まっています。 いずれも、ハトメ加工やロープ加工も可能です。 ⑴ クールホワイト カラミ織で強度に優れた白色遮光ネットで、内張りカーテンに最適です。白色のため ハウス内が明るく、温度上昇防止剤入りのため、遮熱効果も高いです。 ⑵ ダイオカルクール 非常に軽量な熱融着平織りネット。軽いため、外部被覆にも適しています。白色のた めハウス内が明るいです。遮光率はそれぞれ3タイプ(30%~70%)あります。 ⑶ らーくらくスーパーホワイト 白色の熱融着遮光ネットにス リットした白色POフィルムを 合わせた商品。ハウスの外張り、 内張りカーテンに使用できます。 遮光率は4タイプ(30%~ 65%)がラインナップされて います。 (ダイオカルクールを外部被覆) 10 園芸資材情報 遮光率の異なる6タイプ(25%~75%)がラインナップされています。 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 2.吹き付け遮光塗料 外張りフィルムに白色の塗料を動力噴霧器で吹き付けることで遮光塗膜を作ります。主 成分は炭酸カルシウム(石灰)であり、フィルムや環境にも悪影響を与えることはありま せん。通常、水で10倍程度に希釈して使用しますが、希釈率や吹き付け回数によって遮 光率を調整できます。遮光塗膜は風雨で次第に落ちていきますが2~4ヶ月維持されます。 塗膜の保持性により、農ビ用、PO用で分かれているものもあります。 代表的商品名:レディソルエキストラ、クールコート、ハウスクール 規格(塗布面積の目安) ◦レディソル :20kg/缶(1,000㎡) ◦ファインシェード:12.5kg/缶(1,000㎡) ◦クールコート :18kg/缶(1,000㎡) 吹き付け前 動噴による吹き付け作業の様子 吹き付け後 園芸資材情報 3.循環扇、換気扇 一般的にハウス天井やサイドの換気窓を開閉することによる自然換気が利用されていま すが、高温期はこれだけでは十分ではありません。特に大型ハウスでは場所によって空気 の流れが悪くなり、温度ムラが発生します。そこで、ハウス内に循環扇を設置することで、 ①温度ムラを抑制、②植物体の葉面境界層を破 壊し、光合成を促進、③作業環境の改善など効 果があります。循環扇は加温時期においても温 度ムラ抑制による省エネ効果や植物体表面の湿 度が低下することによる灰カビ病などの病害の 抑制にも効果があるなど、通年で利用できます。 換気扇はハウス妻面に設置し、強制的に換気す ることで、ハウス内の温度を外気と同等まで下 げることができます。 フルタ電機㈱循環扇 「エアビーム」 11 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 S TOPIC 県民の日に千葉県青果物フェアを開催 J A 全 農 ち ば は、 6月15日(県民の日)にあわせ、 千葉県・千葉県園芸協会・卸売 市場と協賛して、旬の夏青果物 中心の販売促進を目的に「千葉 県青果物フェア」を首都圏及び 県内量販店211店舗で開催しま した。 6月13日(土)にはイトー ヨーカドー幕張店で開催し、千 産千消に取り組み、青果物と県 産米のPRをしました。店内に は朝どりとうもろこし・朝どり インゲン・西瓜等が並び、売り 場を彩りました。試食では“ち ばの野菜伝道師”が提案「とう もろこしごはん」を提供し、お 客さんからは「甘くておいし い!作り方を知りたい!」など驚きの声が聞こえました。また、同店舗ではダーツ大会を行い、 参加者に県産青果物の詰め合わせをプレゼントしました。イベント後はチーバくんとの写真撮影 会も開催し、子供たちや家族連れの来場者からは大好評でした。 6月27日(土) ・28日(日)にはマックスバリュおゆみ野店にて農産物フェアを開催。試食の とうもろこし・西瓜・枝豆はどれも新鮮でおいしく、来場者からは好評でした。ミニイベントに 6月6日(土)~7日(日) 、6月27日 (土)~28日(日)の2回に分けて、JA 山武郡市・JA千葉みらい(八街) ・JA富 里市の西瓜単品で西瓜3農協合同販促を首 都圏量販店10店舗で開催しました。 引き続き、県産農産物の販路拡大と固定 客確保に向けた宣伝活動を展開していきま すのでご協力をお願いいたします。 12 TOPICS はチーバくんも登場し、会場は盛り上がりました。 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 S TOPIC 千葉県産野菜・果実「夏の陣」in 大田市場 千葉県・千葉県園芸協会・全農千葉県本部園 芸部による「千葉県野菜・果実 夏の陣」を6月 23日早朝開催し、これから出荷最盛期を迎える 千葉県産野菜・果実の新鮮さをアピールしました。 会場にはメロン類、とうもろこし、枝豆、葉しょ うが等を中心に22品目を展示しました。併せて メロンと葉しょうがの試食宣伝を行いました。メ ロン(アムスメロン、タカミメロン、タカミレッ ド)は「甘くておいしい‼もう一つ頂戴!」 、 “あ じさいねぎの肉みそ”をつけた葉しょうがは「ピ リッと辛くておいしい!」とお客さんからは好評 でした。 千葉県園芸協会の大木部長からは「千葉県は都 心から近く、夏野菜と果実の種類が豊富で、産出 額も多い産地です。葉しょうがは鮮度良く、メロ ンは長生アールスメロン、飯岡タカミメロン・タ カミレッド、銚子アムスメロンとどれも高品質で す。千葉県産の夏野菜・果実をよろしくお願いし ます」と挨拶しました。JA東葛ふたばの木村課 長は葉しょうがを、JAとうかつ中央の鈴木係長 はあじさいねぎの肉みそをそれぞれPRし、積極 的な取扱いを呼びかけました。 TOPICS 13 月刊アグリ情報“ちば”平成27年7月15日発行(毎月1回15日)通巻第61号 S TOPIC 新商品『メロンロ~ル』発売‼ ~山崎製パン株式会社 千葉工場、 JAちばみどり、JA全農ちばのコラボ企画~ 全農千葉県本部は、JA、企業・団 体、関係機関等と「JAグループ千葉 商品開発・流通研究会」 (以下:研究 会)を組織して、千葉県産農畜産物を 使用した商品開発に取組んでいます。 この度は、JAちばみどりと山崎 製パン㈱千葉工場との連携により、新 商品『メロンロ~ル』を開発しました。 7月1日(水)~9月中旬まで、関東 ならびに東北地方の一部の量販店・コ 「メロンロ~ル」包材写真 ンビニエンスにて販売しています。 「貴味メロン」の産地である旭市飯 岡地区は九十九里浜の東端に位置し、 一年を通じて温暖な気候であるため、 風味豊かな「貴味メロン」を育むこと が出来ます。この恵まれた環境を活用 してJAちばみどり飯岡メロン部会で は日本で初めて「貴味メロン」の産地 化がなされました。 毎年6月中旬頃~7月にかけて収穫 され、メロンひとつひとつの顔を見て 品質管理条件をクリアしたものだけが、 食卓に届けられます。 このようにこだわりの飯岡産「貴味メロン」を原料にしたピューレをジャムに使用して 風味豊かなスイスロールに仕上げました。そして、黄緑色の包材は売り場で目を引く商品に なっています。 全農千葉県本部ではこれまで、山崎製パン㈱と連携をし「房州びわホイップを使用したラ ンチパック」 、 「長生産トマトを使用したランチパック」等の様々な商品を企画・開発してい ます。今後も研究会をプラットホームとして、こだわりの県産農畜産物を活用した商品開発 を行い、販路拡大・PRに努めます。 14 TOPICS JAちばみどり直売所 「みどりの大地」販売の様子 生産者が手作業で選別を行い、厳しい 月15 27年7 成 平 ” 月刊アグリ情報“ちば (毎 日 発行 月 1 回 15 日 ) 通巻第61号 お知らせ JA全農ちばでは、この「アグリ情報“ちば”」が生産者の皆さんとの情報交換となれば、と考えております。 身近な話題、ご意見、ご要望などございましたら、下記連絡先までお寄せください。 JA全農ちば 管理部 企画管理課 TEL 043-245-7360 FAX 043-247-9715 アグリ情報“ちば”に係る個人情報の取り扱いについて 組合員の皆さまからご提供いただきました個人情報は、 「アグリ情報“ちば” 」送付の 目的にのみ使用いたします。 発行/全国農業協同組合連合会千葉県本部 平成27年7月15日発行(毎月1回15日発行) 通巻第61号 編集・発行部署/管理部 企画管理課 〒260-0031 千葉市中央区新千葉3-2-6 電話043-245-7360
© Copyright 2025 ExpyDoc