2015年度日本人会会長インタビュー

日本人会会長のインタビューを
日本人会会長のインタビューを 2015 年 7 月 17 日に行いました。
いました。会長ご
会長ご自身が
自身が感じるイン
ドと日本
ドと日本との
日本との縁
との縁、どのような想
どのような想いを持
いを持ってインドでお仕事
ってインドでお仕事をされているのか
仕事をされているのか?
をされているのか?
笑顔からも
笑顔からも伝
からも伝わる会長
わる会長の
会長の人物像にせまります
人物像にせまります!
にせまります!
●会長プロフィール
浦井研二(
浦井研二(1954 年生まれ
年生まれ)
まれ)
Toshiba India Private Limited
Managing Director
入社後、火力発電など発電事業に携わり、
1996 年に初めてインドへ出張。
その後、7-8 回インドを訪れる。2009 年 8
月より駐在でグルガオンに赴任し、火力発
電のエンジニアリング会社を設立。海外赴
任経験はオーストラリアのシドニーに 2 年
10 ヶ月ほど。
海外出張が多く訪れた海外は旅行も含める
と 50 ヶ国以上。2010 年 4 月より、Toshiba
India Private Limited の Managing
Director に就任。
———6
———6 年前から
年前からインドに
からインドに駐在
インドに駐在をなさっているとのことですが
駐在をなさっているとのことですが、
をなさっているとのことですが、インドはその間
インドはその間にどう変
にどう変
わりましたか?
わりましたか?
かなりインドも変わってきたなと思います。日本から見るとハードシップが高いと言
われていますけれども、近年日本食を食べられるところもずいぶん増えてきましたし、
ハードシップの高さもある部分では変わってきたなと感じています。
———
———出張も
出張も含めるとかなり前
めるとかなり前からインドと関
からインドと関わってらっしゃいますが、
わってらっしゃいますが、インドはどんな国
インドはどんな国だ
と思いますか?
いますか?
インドは多様性の国と言われている通り、風習や文化の地域差だけではなく、同じ地域に
様々な生活レベルの人たちがいて、他の国とはちょっと違った三次元的な広さを持っている
国だと思います。インドの人たちはそういう立体ピラミッドの中で生きていてバランスを保
っているんですよね。生活レベルの差があまりない日本とは違って“生活レベルの多様さ”
という、考えなければいけない軸がもうひとつあるので、そういう意味では難しくもあり、
非常におもしろい国だと思います。他の国に比べると、かなりインパクトがある国の一つで
あると感じています。
それに、インドの人たちは、日本に対して好印象で、真面目に親身になって議論に参加し
てくれる面があり、とても仕事がやりやすいです。
———
———難しくもあり、
しくもあり、おもしろくもある、
おもしろくもある、そのインドという国
そのインドという国で働き生活をする
生活をする中
をする中で、心がけ
てらっしゃることはありますか?
てらっしゃることはありますか?
私はどんな物事にしろ、あまり難しいとは考えたりはしないんですよね…(笑)日本と違う
色々な難しさがあると思いますが、仕方がないものは仕方がないと割り切ることが必要だと
思っています。
インドで働くなかで、ルールや制度について変えて欲しいと伝えることは必要だと思いま
すが、インドの社会には長年培われたインドのルールがありますから、日本側の視点だけで
みて判断してはいけないと思っています。
———デリー
———デリー日本人会
デリー日本人会のあり
日本人会のあり方
のあり方についてどう思
についてどう思われますか?
われますか?
インド駐在経験者から話を聞くと、インドを嫌いだと思ったり、嫌だと思ったところはあ
るけれど、日本帰国後振り返ってみると、とても良い経験だったとみなさんおっしゃる事が
多いですね。そういう駐在期間を過ごしてもらうには、やはり怪我や病気、大きなトラブル
がなく無事に暮らせるかどうかが大事です。そのためのバックアップをすることが日本人会
の重要な役割だと思っています。
みなさんが日本に帰ったときに、インドの良い面を他の日本人の方々に伝えられるような
サポートのあり方を考えていきたいと思います。インドにいても日本と同じように生活がで
き、楽しめるようにお手伝いをするのも日本人会の役目だと考えています。
今インドで暮らしてらっしゃる日本人会のみなさんも、ぜひインドのいいところを見つけ
て、日本に帰っていただきたいと思います。
———
———とてもお忙
とてもお忙しい毎日
しい毎日だと
毎日だと思
だと思いますが、
いますが、ご趣味などありましたらお
趣味などありましたらお聞
などありましたらお聞かせください。
かせください。
趣味は色々ありますが、特に読書、ゴルフ、競馬などが好きですね。余談ですけれど、イ
ンドの高速鉄道に関わっているんですが、昔、日本から寄贈されたハクチカラというダービ
ー馬の子孫が「トウカイドウエクスプレス」と名付けられ、既にインドのレースを勝ってい
たんですよ。日本製の高速鉄道ができる前に日本のエクスプレスが走っていたんだなぁなん
て思って(笑)
こういうところにも日本とインドとの深い縁を感じますね。
本を読むのもとても好きで、特に科学書なんかも読むのが好きです。歴史書ですと、その
地域に行かないと想像しがたい面もでてくると思うんですが、科学書はどの国で書かれてい
る本でも基準が同じ。その普遍的なところにとても魅力を感じます。
おすすめは、パンジャーブ出身の両親を持つインド系イギリス人、サイモン・シン著の「ビ
ッグバン宇宙論」という本。翻訳者の訳もとてもわかりやすくておもしろいです。興味のあ
る方はぜひ読んでみてください。
本と言えば、事務局にある図書室を眺めてみると、結構いい本が数多くあるんですよ。あ
の図書室はぜひみなさんに活用していただきたいですね。
【図書室の開室時間】
月曜日~土曜日 午前 9 時~午後 5 時まで。
※業務の都合により閉室する場合もありますので、ご利用の際は予め電話でご確認下さい。
(011-6472-4448)
———それでは
———それでは最後
それでは最後に
最後に、これからインドに来
これからインドに来る方へのメッセージをお願
へのメッセージをお願いします。
いします。
これから来られる方は、ぜひデリー日本人会のホームページを見ていただき、事前情報を
読んでいただきたいですね。事前知識を持って来るのと来ないのでは大きく違いますから。
そのためにも日本人会も努力をして広報活動や情報の充実をさせる必要があると思ってい
ます。
浦井会長(中央)と秘書の Ms.Renu(左)、及び加来主事
~取材後記~
インドのお話はもちろん、科学書、料理、競馬のお話まで沢山のお話を伺うことが出来まし
た。全てのエピソードを載せられないのは残念です。休日にはなんとご自身でお料理もなさ
るそうです!当日同席してくださった主事の加来さんはトンカツをごちそうになったとか。
チキンカツじゃなくてトンカツが食べたい!っていうとき、ありますよね…おいしそうで
す!!(さくら会広報部)