人口推計の方法 【推計手法】 【変化率の設定方法】 【推計値の補正

■人口推計の方法
【推計手法】
推計に用いる手法は、
「コーホート変化率法」
と呼ばれる手法で、5 歳階級男女別に 2 時点の
変化率を算出し、それを基準年から伸ばして
いく手法です。
算出した変化率は不変であり、同じ変化率
を用いて、将来へ伸ばしていきます。この手
法により 1km メッシュ単位で推計しています。
算出方法のイメージ
n-5年(実績)
男
女
0~4歳
A
5~9歳
B
10~14歳 …
…
…
15~19歳 …
…
20~24歳 …
25~29歳
30~34歳 AA
35~39歳
40~44歳
45~49歳
…
…
…
n年(実績)
男
女
C
D
E
…
F
…
G
…
H
AB
I
AC
J
K
L
…
…
…
変化率
男
女
M
N
O
…
…
…
…
…
…
AD
n+5年(推計)
男
女
P
Q
R
…
S
…
T
…
U
V
AE
W
X
Y
…
…
…
【変化率の設定方法】
変化率は年齢別に以下のように設定しています。
・0~4 歳 :15~49 歳女性人口に対する男女別 0~4 歳人口の割合
・5 歳以上:5歳階級、男女別に H12→H17 の実績から変化率を設定
・単一メッシュで変化率を算
変化率の算出範囲
出した場合、大型開発など
当該メッシュ
により極端な変化率とな
る可能性があるため、周辺
当該メッシュの変化率の
算出に使用する範囲
1メッシュを加えた計9
メッシュで算出
【推計値の補正】
補正のイメージ
メッシュ単位で推計を行うため、コント
コントロール
トータルで補正
ロールトータルとして都市の総人口を国立
社会保障人口問題研究所のコーホート別推
H12・H17から算出
した変化率を固定
して伸ばしていく
計値にあわせて補正しています。
H12
H17
H22
H27
【推計年】
平成 17 年を基準年とし、平成 27 年、平成 37 年を推計します。
【留意点】
コーホート変化率法は固定した変化率を繰り返し使用するため、過小または過大に算出された
変化率で将来に伸ばした場合、大きな誤差を生む可能性があるため、メッシュ単位の推計の取扱
いには留意が必要です。
参考)メッシュ単位の将来人口推計手法を用いた都市構造の可視化に関する研究(中西賢也, 小坂知義, 赤星健太郎,
石井儀光, 岸井隆幸)日本都市計画学会都市計画論文集 46-3 号, pp.445-450, 2011
算式: M
N
O
P
Q
R
=B/
=D/
=E/
=M×
=C×
=D×
AD=AC
AE=AB