校 報 鼈 鼈 報 報 奥出雲町立亀嵩小学校 3月号 平成 21 年3月19日 春風の訪れとともに、平成20年度も終わりを告げようとしています。幸い、子どもたちに大きな事故 等もなく、無事、修了式を迎えることができそうです。これもひとえに、保護者・地域の皆様のご理解 ご協力の賜物と深く感謝いたしております。 さて、今年度は、 ○健康で瞳輝く子 ○友だちを大事にする子 ○どんなことにも向かっていく子 ○考えをもち表現する子 を目指す児童像として教育活動に取り組んできました。 その評価については、保護者の方、教育活動にご協力いただいた一部の地域の方にアンケートをお願 いし、別紙のようにまとめました。おおむね好評価をいただいていますが、まだまだ十分な成果が上が ったとは思っておりません。いただいたご意見や評価を参考とし、来年度の教育計画を立てていきたい と思います。 とはいえ、子どもたちは様々な場面で精一杯の姿を見せてくれました。また、学校評価の中にも子ど もたちの頑張りを認めてくださる記述が多くありました。亀嵩小学校には、不登校の子はいませんし、 深刻ないじめもありません。明るく元気な歌声をいつも聞かせてくれますし、公の場でも堂々と発表で きます。 来年度は、校舎・体育館建築も着工になると予想されます。厳しい教育環境になるとは思いますが、 このような子どもたちの力をさらに伸ばしていけるよう、教育委員会と連携しながら、職員一同さらに 努力してまいります。どうか、今後ともよろしくお願いいたします。 一年間、お世話になりました。 6年生を 年生を送る会~優しい心 しい心が集まりました・・・ まりました・・・ 先月号でお伝えしていました「6年生を送る会」を実施しました。5年生が中心となって、本当にす ばらしい会になりました。 1年生から4年生までの出し物は、劇 あり、英語劇あり、歌ありと、実に個性的で、見る者を唸らせる出来映えでした。 また、6年生への感謝の気持ちがふんだんに盛り込まれ、その思いの強さを感じました。掃除や委員 会活動や行事などで6年生がいかに後輩たちの面倒を見たり気遣っていたのかがよくわかりました。ま た、その心を後輩たちがしっかりと受け止めていたからこそ、このような出し物につながったのだと思 います。 このような後輩たちの思いに応えて、6年生は、「さすが6年生!」と思わせる見事な合奏と感動的 な歌を贈ってくれました。また、プレゼントを渡されたときには照れながらも本当にうれしそうな表情 でした。 入学時からの写真で振り返った6年間の足跡、確かな成長がそこにはありました。 当日は、多くの保護者の方にも見ていただきました。特に、6年生の保護者の方にとっては、感慨も ひとしおだったことでしょう。 この会を契機として、6年生が残した足跡は在校生たちがしっかり引き継ぎました。 3月19日、6年生は、卒業生としてこの日の感動を胸に校門を後にします。 教育コラム 教育コラム「 コラム「菜大根のように 菜大根のように~」 のように~」 ある校長先生から教わった話です。 江戸時代の学者に「細井平州」という人がいたそうです。(米沢藩の藩政改革で知られる上杉鷹山の 師)そして、次のように述べています。 「総じて人を取り育て申す気持ちは、菊好きの菊を作り候様にはいたすまじき儀にて、早 く小の 菜大根を作り候様にいたすべき事に御座候。」 これは、 「子どもを教育するときに「菊好きの菊作り」のようにしてはだめで、 「百姓の菜大根を作る」 ようにしなければならない、という意味です。一体どういうことでしょう? 「菊好きの菊を作り候は、花形見事に揃い候菊ばかりを咲かせ申したく、多く枝をもぎ取 つぼみ つ み す り多数 て の 蕾 を摘み捨て、伸びたる勢いを縮め、わが好み通りに咲くまじき花は、花壇 の中に一本も立た せ申さず候。 百姓の菜大根を作り候は、一本一株も大切に致し、大小不揃いでも総じて食用にたて申 すこと に御座候。」 「菊好きの菊作り」は、作り手の思い通りにしようと手を加える。蕾を捨てたり、伸びようとする勢 いを縮めたり・・・。一方、「百姓の菜大根作り」は、大小不揃いでも一本一株を大切に育てる、とい うものです。 しか 「社会はいろんな人間がいるからおもしろい。ドラマも生まれる。学校もまた然り。」だと思ってい ます。 来年度もまた、この「百姓の菜大根作り」のように、一人ひとりの子どものよさや特性を見つ めながら、その子にあった生き方を支援してやりたいと考えています。 しんげん 次の箴言もまた、味わい深いですね。 『鋭きも鈍きも共に捨てがたし 錐(きり)と槌(つち)とに使い分けなば』 (広瀬 淡窓) 編集後記 赴任して 1 年が終わろうとしています。新米校長としては、この鼈報も、毎回、手探りで発行してい る状態でした。したがって、地域の皆様には、読みづらい点も多々あったこと、紙面を借りてお詫び申 しあげます。学校評価に「学校の様子が地域に伝わってこない」というご批判いただきました。その責 の一端は、この鼈報にもあると反省しております。 来年度は、もう少しシンプルで読みやすい紙面にしたいと決意を新たにしております。 1年間、お読みいただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
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