2.区・全国調査結果の分析を踏まえた 「学力向上を図るための全体計画」 1.学校が,重点的に取り組む課題及び課題解決のために設定した目標 (1)基礎学力の定着を図るため,授業において、時間を設けて復習を中心の学習時間 を設ける。また,授業時間だけではなく放課後学習教室や家庭学習への支援を行 い,学習習慣づくりの構築と学力の定着に努める。 (2)学習意欲の向上を図るために,数学,英語では少人数による習熟度別指導,補充 的・発展的な学習など,個に応じたきめ細かな指導を行う。また,電子黒板やタ ブレットパソコンなどの情報機器を活用した教材や授業展開の工夫を図り、授業 の効率化や活性化を図る。 (3)表現力・発表力の育成のために,授業内でレポート作成や感想文作成等の時間を 意図的に設け、また、各教科の授業においてグループ討議や発表などの時間を計 画的に確保する。さらに、言語力の充実のために朝の読書活動の推進や,生徒会 行事や特別活動での生徒主体の発表活動などを充実させる。 2.自校の学力に関する特徴 (1)全国調査及び区学習状況調査結果においては,全学年,全教科において目標値や 全国平均値を上回る数値を示している。 ( 2 ) 区 調 査 で は 1 学 年 の 理 科 が 目 標 値 に 比 べ + 2 .1 ポ イ ン ト , 2 学 年 理 科 が + 2 .5 ポ イ ン ト ,2 学 年 社 会 科 が + 4 .1 ポ イ ン ト と ,目 標 値 は 上 回 っ て い る も の の , 大きく越えているわけではない。 ○観点別に見ても,1学年と2学年の理科ではどの観点も目標値から+5ポイント 以 内 に と ど ま っ て い る 。 ま た , 2 学 年 国 語 科 で は 読 む 力 が + 4 .7 ポ イ ン ト , 言 語 に つ い て の 知 識 ・ 理 解 ・ 技 能 が + 2 .2 ポ イ ン ト , 2 学 園 社 会 科 で は 資 料 活 用 の 技 能 が + 4 .9 , 社 会 的 事 象 に つ い て の 知 識 理 解 が + 3 .4 ポ イ ン ト と な っ て い る。 ○ 上 記 以 外 の 1 ・2 学 年 及 び , 3 学 年 に お い て は 全 教 科 全 領 域 に お い て 目 標 値 を 5 ポイント以上,特に数学科・英語科・理科においては目標値を10ポイント以上 上回る成績を示す。 (3)全国、区共に全体的に各学年,各教科において平均正答率は目標値を上回ってい るものが多いが,個人個人で見てみると各分野において目標値に届かない生徒も いる。個人学習プロフィールなども参考にし,学習の躓きがどこにあるのかを細 かく探り,学校全体の学力 の底上げが必要になってくる。 3 .意 識 調 査 の「 学 習 習 慣 」や「 生 活 習 慣 」の 質 問 に 対 す る 回 答 の 特 徴( 区 調 査 結 果 か ら ) ( 1 )「 学 習 習 慣 」 に 関 し て ○「家で週に何日くらい勉強しているか」に関しては肯定率が全国平均に比べ2学年 で - 1 5 ポ イ ン ト ,「 予 習 や 復 習 を し て い る か 」 に 関 し て は 2 学 年 が - 1 0 ポ イ ン トとなっている。しかし,塾も含めた平日の学習時間では2学年は全国平均よりも 「 2 時 間 く ら い 」,「 3 時 間 く ら い 」 と い う 回 答 が 高 く , 家 庭 学 習 の 習 慣 が で き て いる生徒とそうでない生徒の差が生まれてきている。 「宿題は週に何日出ているか」では,毎日出ているという回答が各学年とも極端に 低く,宿題と授業の予習復習の家庭学習の習慣との相関関係が見られる。 ○「ノートの取り方の工夫」や「好きな教科や授業があるか」という質問では各学年 とも肯定率が全国平均を上回っているので,授業などに対する学習意欲は高いこと がわかる。 ( 2 )「 生 活 習 慣 」 に 関 し て ○生活習慣に関しては,全国平均に比べ全体的に高い肯定率を挙げている。特に「朝 自 分 で 起 き て い る か 」 や 「 学 校 に 持 っ て い く も の は 前 日 に 準 備 し て い る か 」「 一 日 の遊び時間は決めているか」などの質問に対して肯定率が高くなり,一日の生活リ ズムを確立している生徒が多い。 ○「ケイタイでの話しやメール」に関しては各学年とも毎日,ときどきという回答が かなり多く,SNSの利用なども高いことが予想される。 4.2及び3の分析で明らかになった課題を克服するための具体的な取り組みと成果指標 (1)授業改善の推進のための取り組み ○落ち着いた環境の中で授業効率を上げるため,終始の挨拶を含めた授業規律を確立 すると同時に教室環境・学習環境の整備を行う。 ○授業改善のため,各教員,教科間での授業公開を計画的に行い,教員同士で授業を 公開しあう。9月・11月を授業改善月間として,全員が公開授業(研究授業)を 行う。 (2)学習意欲の向上や学習習慣確立のための取り組み ○家庭学習の習慣づけのため,各教科で毎時間最低15分程度の家庭学習用の学習課 題を提示する。 ○全生徒対象に英語検定を受検させる。併せて漢字検定も推奨し,事前強化学習や補 助教材を準備し、諸学習活動の意欲に結びつける。 ○ 定 期 考 査 前 の 放 課 後 学 習 や ,「 実 力 ア ッ プ 講 座 」, 長 期 休 業 中 の 補 充 学 習 教 室 を 設 定し,中位から下位の生徒の学習意欲向上につなげる。 ○小テスト,単元テストなどをこまめに実施し、基礎的・基本的事項の定着を図る。 ○漢字・計算・スペリングコンクールを全校体制で実施し,事前強化学習や事後補習 学習を行い、学力の定着と共に意欲の喚起を図る。 (3)個に応じた指導の推進のための取り組み ○個々の生徒の状況を把握するため,教科時間内における小テストによる学習状況の 確認を行う。 ○ 個 人 学 習 プ ロ フ ィ ー ル デ ー タ と 学 習 の 記 録 フ ァ イ ル( 定 期 テ ス ト 記 録 等 )と あ わ せ , 個々の生徒の躓きを分析する。 5.1で設定した目標の実現状況を測るための検証可能な指標 (1)次年度の区学習状況調査において全教科、観点の伸び率を前年度比以上にする。 (2)情報機器を活用した授業を全教員が年2単元以上実施する。 (3)家庭学習時間を毎日1時間以上と答える生徒数を50%以上にする。 (4)討議・発表活動を取り入れた授業を全教員が年3単元以上実施する。
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