実践事例について 今回の相談面接技術基礎セミナーでは、みなさんの

対人援助の基本姿勢・相談面接技術基礎セミナー
受講決定の皆様へ
実践事例について
今回の相談面接技術基礎セミナーでは、みなさんの日常業務の中での相談面接技術を振
り返るために、事前学習としての事例の提出をお願いします。みなさんの過去の実践、また
は現在も進行中の実践を文章に記述することで、ご自分の実践を基本から点検してみよう
というねらいからです。また、グループでの事例研究では、いくつかの実践事例を取り上げ
て、みんなで協議することにします。
とはいえ、
「事例の提出をお願いします」といわれても、なかなかすんなりと書けるもの
ではありません。あなたと利用者(入所者)の間にあった出来事(あるいは職場で起こった
出来事も可)を綴ってみるということから始めて下さい。
今回は、自分が関わったことで「うまくいったと思われている実践事例」を一つ、また自
分が関わってみたが「気にかかっている実践事例」(なにかひっかかる、こだわっている、
うまくできなかった)を一つ、記述して下さい。
講義を聴き、演習に参加することで、そしてグループでの事例研究の中で、あなたの(同
じグループの方の)なにげない日常業務の中の事例から、相談面接技術についての新しい発
見や洞察が可能になると思います。
様々な場面を思い出して、
「提出事例の書き方」を参考にしながら実践事例の記述を試み
て下さい。率直な言葉で書いてみて下さい。なお、事例の中の登場人物が特定できるような
記述は避けて下さい。たとえば「名前」
「地名」「職員名」などです。
なお、当日配布の実践事例の資料には提出者の氏名は掲載しません。また研修終了時には
この資料は回収させていただきます。
「提出事例の書き方」
1
表題(タイトル)
事例の特性から、あるいは事例を検討してもらいたい内容等から表題を書いてみ
て下さい。事例内容を書き終えてから表題をつけるか、書く前に思い浮かぶ表題をつ
ける場合があります。もちろん副題をつけてもかまいません。
2
提出理由
提出する意図、検討してもらいたい内容、強調しておきたい内容が明らかになるよ
うに記述してみて下さい。うまくいったと思われる理由、あるいは問題意識、ひっか
かり、こだわりをもつ内容なども理由になるかと思います。
3
事例内容
1) 概要(おおまかなあらすじ)
2) 利用者(入所者)の氏名(仮名)、年齢・性別
3) 利用者(入所者)の簡単なプロフィール、
家族構成・家族関係、生活歴・学歴・結婚歴など
経済状況、利用(入所)開始した年月日
4) 現在の状況・様子(日常生活動作、身体的、精神的な状態など)
4
事例(相談面接実施)内容
援助・支援経過、関係した諸機関等、
※ある特徴的・印象的な相談面接場面、やりとり等を詳しく記述してみてください。
5
考察
この事例を自分なりにまとめた結果を記述してください。提出理由との関係、検討
課題や方針などからもまとめたり、あるいは、グループのみんなに検討してほしい点
を書き出すこともできます。