社会福祉法人錦江会 特別養護老人ホーム 湯之里園

平成27年度
事業報告
社会福祉法人
錦江会
個室を主に建替えられた新棟では、入居中の利用者にとって安心を感じているのではないかと思われる。外
周の整備がまだ追いついておらず、不便性が感じられるが、対応を考慮中である。入居者や、デイサービスセ
ンター、ショートステイ等他の部門も含め安全・安心の施設つくりを続けており、よりよい福祉施設へとむけ、
職員全員で頑張っている。
経営に於いては昨年より病気加療中の園長に代わり、理事長が主になり経営の健全化に向け現在も調査中で
あり、適正化できるところから手をつけ、正常化の方向へ向け努力中である。
1.老人福祉施設湯之里園の運営方針については
1)市の包括支援センターのブランチとしての在宅介護支援センターを中心にヘルパーステーション・高齢者訪
問給食センター・デイサービスセンター・ショートステイなどの在宅事業と連携し、地域老人福祉の拠点とし
ての役割を果たした。
2)施設を一部リニューアルオープンし、入所者の居住環境を整えた。
3)園の行事などを通じ地域社会と家族会との活発な交流をはかった。
4)火災、事故、地震、風水害等に対する対策、訓練を行った。
5)利用者及び入所者の生き甲斐づくりのため、職員の英知を結集した。
6)個々のケアプランをしっかりと立て施設職員の介護技術その他の質的向上に努力しながら、サービスの各分
野の向上を目指した。
7)各プロジェクトチーム(※1)を活かし、組織を効率化、サービスの質の向上を目指した。
8)老施協主催等の各種研修会に参加させ、職員の質の向上を目指した。
2.重点施策として
1)事務管理
a.予算施行においては予算編成に沿って計画的に行った。
b.諸事業については諸会議(※2)を開き職員の意見も幅広く取り入れ実施した。
c.各職種間の連携を主任会議などを通じ科学的、効率的運営をした。
(※1)企画、広報、環境、食研究、ボランティア、業務省力、介護技術開発など
(*2)主任会議、安全衛生委員会、各部署職員会議、実行委員会、担当者会議、連絡調整会議、ケアカンファレンスなど
(2)入所者の処遇
(生活処遇)a.入所者、利用者及び家族の意思を尊重し、ニーズを的確に把握し、入所者、利用者が明るく安
全で楽しい生活が自律的におくれるように努めた。
b.ケアカンファレンス、担当者会議等を通じ適切なサービス提供を行った。
c.個々のケアプランに基づき音楽療法、リハビリ、作業療法、行事、レクリエーション、毎月の
誕生会などを活用し生き甲斐対策を実施した。
d.個々の入所者の処遇記録を充分に検討し処遇計画を常にチェック(モニタリング、アセスメント)
し入所者、利用者本意の処遇に徹した。
e.ADL調査を年最低二回実施し入所者QOL(生活の質)の改善と向上を目指した生活援助を
行なった。
f.食事、入浴(週2回以上の回数増、時間帯工夫)
、排泄(随時交換の徹底)の処遇改善をおし進
めた。
g.抑制、拘束ゼロ作戦へ取り組んだ。(拘束委員会の活性化)
h.福祉サービスの向上に努めた。
(リハビリテーション)
a.ケアプランに基づく訓練目標を達成できるよう援助を行った。
b.入所者、利用者の残存機能の維持向上をはかった。
c.生活リハビリを重視し、援助した。
(健康管理)a.入所時の状態把握を徹底した。
b.最低年2回の定期健康診断や体重測定に基づき、疾病の早期発見、処置に努めた。
c.協力病院との連携を密にし、入所者の健康保持に努めた。
d.職員連携のもと日常の健康管理の援助を行った。
e.褥瘡委員会を活性化して行った。
f.感染症対策を実施した。
(給食管理)a.嗜好調査や給食会議を通じ、入所者の意見を献立に反映させた。
b.入所者の心身状況を把握した給食管理を行った。
c.調理施設衛生管理マニュアルに基づき徹底した衛生的調理環境に努めた。
d.感染委員会を活性化して対策を研究、現場に生かした。
3)在宅福祉サービス
a.デイサービス事業、在宅介護支援センター事業、高齢者訪問給食事業、訪問介護事業等それぞれ連携、
協力し、市の在宅福祉に貢献した。
b.寝たきり老人短期入所事業を運営し、在宅福祉に貢献した。
4)地域との交流
a.施設の設備機能を地域老人に開放し、施設入所者とのコミュニケーションをはかった。
b.入所者とのコミュニケーションを増進する目的として、地域住民の方々に施設事業へ参加していただく
努力をした。
c.ボランティアの受け入れを積極的に行った。
d.積極的に老人福祉施設実習、研修、見学を受け入れる努力をした。
e.ホームページなどにより家族、地域と施設との密着化、施設の情報公開を推進した。
5)職員の資質の向上
a.施設内外の職員研修に積極的に参加させた。
b.介護技術向上の為、学習会と実技を伴う小学習を実施した。
c.職員は自ら自己啓発し、より高度化された処遇のための福祉技術修得に努めた。
d.サービス向上のため、プロジェクトチームを活用し、諸々の問題解決を図る努力をした。
6)防災
a.消防計画等により施設防災に努めた。
b.綿密な交流の下に地域防災システムの完成を目指す努力をした。
c.夜間非常招集訓練等を実施した。
d.消防設備及び機器の取扱いの周知徹底、点検を行った。
7)安全管理(チェック係を決め特に)
a.入所者、利用者及び職員の安全確保のための意識の高揚をはかった。
b.安全点検を励行した。
c.整理整頓の徹底をした。
d.安全衛生委員会の活性化を行った。
e.駐車場の後向き駐車を徹底指導した。