Golf 如水グループ・児玉 邦康 統括代表

 30 代の頃はあまり熱心ではなくて、年に1、2 回プレー
する程度だった。それが 40 代になり、グループの統括
代表となったことで、コミュニケーションツールとして、
Golf
「継続してわかった面白さ」
これまでよりも多くプレーするようになった。
ただ、本格的に始めて感じるのは、ゴルフをプレーす
ることによる人脈の広がりだ。会合などで出会っても名
刺を交換するだけで終わる。しかし、ゴルフコンペなど
で一緒にプレーすると、ぐっと人との距離が縮まる。プ
レーを通して、人となりもわかり、今度また会おうとい
う雰囲気になる。先日も一緒の組でプレーした人がたま
たま同じ大分県出身で、その後、宴会に誘われる仲になっ
た。私は大学も東京なので、福岡に知り合いが多いわけ
ではない。しかし、ゴルフを通じて多くの人と知り合う
ことができている。人との距離を縮めるツールとして、
如水グループ 統括代表
児玉 邦康
ゴルフが本当に役立っている。
社外だけではない。最近は社内でもゴルフを始める人
が多くなって、ゴルフを通じたコミュニケーションが増
えた。今度は社内コンペでも企画しようという話もあり、
職場の潤滑油にもなっている。
正直言って、
若い頃は好きではなかった。下手だったし、
夏の暑い日や冬の寒い日にわざわざラウンドして、何が
面白いのだろうと思っていた。しかし、本格的に始めて、
スコアもそれなりに整い、面白さがわかってきた。面白
くなると、人との話にも花が咲く。何事も継続しないと
本当の面白さや奥深さはわからない。ゴルフはそれをあ
らためて教えてくれた気がする。
今月の映画
「唐山大地震」
3 月 14 日(土)全国公開
1
976 年 7 月 28 日、中国河北省の工業都市、唐山市付近を、M7 を超える直下型地
震が襲った。約 25 万人が死亡する「20 世紀最大の地震災害」となった唐山地震
だ。この未曾有の自然災害を題材に、被災者の心に残る傷跡の深さが描かれる。当初、
2011 年 3 月の公開予定だったが、
東日本大震災の発生に鑑みて、
公開延期になっていた。
阪神・淡路大震災から 20 年の節目となった今年、ようやく日の目の見ることになった。 Ⓒ松竹
わずか 23 秒の震動で街はめちゃくちゃになり、母は夫を失い、幼い娘と息子ががれきの下敷きになっていることを知る。
ところが、救助の男たちに助けられるのはどちらか一方と迫られ、激しい葛藤の末に息子を選ぶ。その声は、残酷なこと
に娘の耳に届いていた。物語のテーマは、奇跡的に助かり養父母に引き取られる娘と、震災で夫と娘を失ったことへの償
いだけのために一生を送ろうとする母の〝心の回復〟
。それぞれにつらい時期を過ごし、32 年の時を経て再会するふたり
の涙が、真実の家族愛を伝えてくれる。原作はチャン・リンの「唐山大地震」
(角川文庫刊)
。監督はフォン・シャオガン。
2010 年中国。2 時間 15 分。松竹メディア事業部配給。
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Zaikai Kyushu / MAR.2015