第 62 回界面科学部会秋季セミナー 化粧品、医薬品、食品製剤の最前線 主 催:日本油化学会 界面科学部会 化粧品・トイレタリー、医薬、食品などの分野においては界面を制御した各種製剤が用いられて います。これら製剤技術、物性評価、構造評価に関する最先端の研究に関して、各分野の権威の研 究者に基礎から応用まで講演していただきます。また、講演者、参加者同士で交流を深め、研究 者・技術者ネットワークをひろげてみませんか。 協 賛:日本薬学会・日本家政学会・色材協会・高分子学会・日本膜学会・日本農芸化学会・ 日本食品科学工学会・日本接着学会・日本材料学会・有機合成化学協会・ 日本化粧品技術者会・繊維学会・材料技術研究協会・日本レオロジー学会・ 日本香粧品学会 (申請中の学会を含む) 期 間:平成 27 年 11 月 5 日(木)~ 6 日(金) 会 場:IPC 生産性国際交流センター (神奈川県三浦郡葉山町湘南国際村) http://www.js-ipc.gr.jp/ 〔交通〕 JR 逗子駅東口(①番のりば)もしくは京浜急行新逗子駅南口より 京浜急行バス 逗 16・26 系統「湘南国際村センター」行 終点「湘南国際村センター前」下車 徒歩 3 分(所要時間 約 25 分・片道 350 円) (11:00 もしくは 12:02 出発のバスをご利用ください。 ) JR 逗子駅よりタクシーの利用で約 13 分 参 加 費: 日本油化学会個人正会員(会員番号をお持ちの方) 30,000 円 日本油化学会法人会員会社勤務者・協賛学協会個人会員 35,000 円 学 生 15,000 円 非 会 員 45,000 円 (参加費には テキスト代、宿泊費、食事代、消費税を含みます。なお、既納会費は返却で きませんのでご承知おき下さい。 ) 申込方法: 所要事項 〔氏名、性別、年齢、勤務先、連絡先(Tel、Fax、e-mail アドレス)、参加費〕を記 入した E-mail を下記へ送り、参加費をご送金ください。振込手数料はご負担願います。 領収書はセミナー当日受付にてお渡しします。宛名は「会社名+氏名」といたしますが、特 に御希望がございましたら、お知らせください。参加申込書を受け付けましたら折り返し参 加のご案内を E-mail でお送りいたしますのでご確認ください。 問い合わせ先(申込先) : 横浜国立大学大学院環境情報研究院 E-mail: [email protected] 荒牧賢治 電話 & FAX: 045-339-4300 送金先: 横浜銀行 和田町支店 普通 1440021 日本油化学会界面科学部会関東支部(ニホンユカガクカイカイメンカガクブカイカントウシブ) プログラム(演題と講師) 11月5日(木) 1.分光技術を活用した皮膚成分計測 13:10-13:55 株式会社資生堂 江川 麻里子 氏 近年の光による計測技術の著しい進歩により、皮膚の様々な特性を、非侵襲で計測する ことが可能となってきた。本講演では、我々が研究を進めてきた分光技術を活用した皮膚 の成分イメージングを中心に、ラマン分光法および近赤外分光法を用いた皮膚計測研究の 成果を紹介する。 2.イオン液体のソフト界面:分子レベル構造の研究とその機能応用 14:00-15:00 京都大学大学院 工学研究科 西 直哉 氏 イオン液体は分子性溶媒の代替材料としてさまざまな分野で期待されており、イオン液体界 面の構造解明および機能設計は重要である。また、基礎科学的な見地から、中性分子を含まな いこの新奇な液体は、特異な界面構造を形成することがわかってきている。本講演では、演者 らによるイオン液体のソフト界面における構造研究と、その機能応用例を紹介する。 3.O/W エマルション中の油脂結晶化と安定性の関係 -食品への応用を目指して15:20-16:20 広島大学大学院 生物圏科学研究科 上野 聡 氏 O/W エマルション中の油脂結晶化と安定性の関連について議論する。まず油脂結晶化が生じ ると部分合一が生じエマルションの安定性が損なわれることを説明する。次に実際の食品への 応用例として、マヨネーズのモデル系における冷凍後解凍における乳化破壊メカニズムと油脂 結晶化との関係について得られている知見を紹介する。また、時間が許せば生チョコレートの モデル系における油脂結晶化と品質との関わりについても議論する。 4.モンモリロナイトおよびその有機変性粘土の特徴と工業的利用について 16:25-17:10 株式会社ホージュン 皆瀬 慎 氏 粘土鉱物モンモリロナイトは、水と接触することにより膨潤する機能を有し、吸着能、イオ ン交換能等、無機物質としては特異な機能を有しており様々な工業分野で利用されている。ま た、その有機変性粘土は有機媒体中で膨潤・分散し増粘することから、粘性調整剤・沈降防止 剤といったレオロジーコントロール剤としても利用されている。本講演では、モンモリロナイ トおよびその有機変性粘土の特徴・工業的利用について紹介する。 11月 6 日(金) 5.ソフトマターのハンドリングと降伏挙動 9:00-10:00 長岡科学技術大学 技学研究院 機械創造工学専攻 高橋 勉 氏 多くのソフトマターはベタベタしてハンドリング困難なものが多い。搬送に際してもパ イプでは粘度が高くて流量を大きくすることは難しく、ベルトコンベアでは張り付いて分 離できない。その 1 つの解決策として開発した「スイットル」はソフトマターの付着力と 降伏特性を利用し、簡単な機構で試料の形を崩さずに床から引き剥がして、そのままの形 で別の場所に貼り付けることができる。実空間で Cut&Paste を実現するメカニズムと将来 展望について解説する。 6.身体洗浄剤の泡評価:泡レオロジーの時間依存測定からの考察 10:20-11:05 太陽化学株式会社 小山 匡子 氏 これまで泡の研究では、バルクの泡の性質をレオロジーで評価する試みはあったものの 時間とともに変化する泡の過渡的特性に着目した報告は少なかった。近年、消費者が直接 泡を手にとってそのまま使用する身体洗浄剤も多く見受けられるようになり、新しい泡評 価法の検討が必要と考えていた。我々は泡の寿命を動的粘弾性測定から時間変化によって 評価した。その評価方法を市販洗顔料の泡について考察した事例を交えて紹介する。 7.固形石けん製剤技術と脂肪酸カルシウム塩の応用に関する研究 11:10-11:55 花王株式会社 森川 利哉 氏 起源前から“石けん”は存在していたが、その処方技術と製造技術は時代と共に進化している。 本発表では、固形石鹸内部に球形気泡を含有させることで、ふやけやすい石鹸の物性をコントロー ルする技術を紹介するとともに、洗浄後の肌に残りさっぱりした感触を付与する脂肪酸カルシウム 塩の殺菌性についての検討を報告する。
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