~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 水酸アパタイト溶射皮膜の擬似体液中での耐久性評価 長岡技術科学大学 公開部門委員会 生体材料と表面改質 企 画 疲労部門委員会,生体・医療材料部門委員会合同 会 場 山形大学工学部講義棟(4 号館,5 号館) 日 時 平成 27 年 5 月 22 日(金) 趣 旨 昨今注目を集めている生体・医療材料において 13:00~17:00 もフレッティング疲労などの疲労に関わる材料特性が問 題となっています.これらの生体・医療材料に表面改質 を施すことにより,疲労特性を改善することが可能です. したがって,生体・医療材料の実用化において表面改質 は必要不可欠な重要な技術と考えられます.今回は,関 連研究の最前線をご紹介いただきます.多くの方々のご 参加をお待ちしております. プログラム 1. 13:00~13:30 ビジネスミーティング(疲労) 2. 13:30~16:15 講演および討論 (1) 大塚 雄市 氏 チタン表面に生体骨が直接結合するオッセオインテグ 13:30~14:20 レーション現象の発見以降,骨伝導性(元々生体骨のあ る箇所の周囲に生体骨を形成する) ,骨誘導性(元来生体 骨ではない部分に生体骨を誘導して形成する性質)につ いての研究が進められてきた.水酸アパタイトにより生 体骨との結合が強固となり,臨床上も有用であることは 合意が得られている.しかし最も早期に実用化された水 酸アパタイト溶射皮膜について,近年得られた長期臨床 成績では,その有効性に疑問符が付いている.そのため, 生体適合性を向上させた第 4 世代技術についても実用化 のめどは立っていない.短期成績と長期成績の差に寄与 する因子としてもっとも想定されるのは皮膜の耐久性で ある.本講演では,水酸アパタイト溶射皮膜の繰返し荷 重における疲労挙動の実験的検討や,合わせて生体骨と の接触を想定したフレッティング疲労時のはく離挙動に ついての取組を紹介する. 3. 16:15~16:30 総合討論 4. 16:30~17:00 ビジネスミーティング(生体・医療材料) 3D 造形チタン合金の疲労特性と表面改質の影響 上智大学 久森 紀之 氏 近年,患者自身の骨格形状に合ったインプラントを提 供することが重要とされ,必要とされている.そこで, 患者自身の CT 画像から, インプラントをニアネットシェ イプで 3D 製造する技術が注目されている.すなわち, レーザーや電子ビームを用いた粉末積層造形によるイン プラントの製造(造形)技術である.著者らは,チタン 粉末を原料とした電子ビーム溶融法でインプラントデバ イスを造形している.3D 造形チタン合金の基本的な特性 を評価し,従来のインプラントデバイスとの比較検討を 行っている.本講演では,これらの違いや,3D 造形イン プラントデバイスの課題,表面改質手法でそれらを改善 する試みについて紹介する. (2) 14:20~15:10 脊椎固定器具用チタン合金の開発とその実用化に向けて 東北大学 仲井 正昭 氏 近年の生体用チタン合金の開発では,無毒性・非アレ ルギー元素を構成元素とし,応力遮蔽の抑制の観点から 骨類似の低ヤング率化が目指されてきた.しかし,一般 的に,低ヤング率と高耐久性とはトレードオフの関係に あり,ヤング率の低下は耐久性を低下させることが多い. したがって,低ヤング率型チタン合金では,耐久性の改 善が重要な課題の一つとなっている.さらに,脊椎固定 器具では,破損がロッドとプラグあるいはスクリューと の連結部分で生じることが多いことから,連結部分の強 化が耐久性の向上に有効であると考えられる.本講演で は,当研究室における最近の脊椎固定器具用チタン合金 の開発状況とその実用化を目指して行ったキャビテー ションピーニングによる脊椎固定器具の耐久性の改善に 関する検討結果について紹介する. (3) 15:25~16:15 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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