「自分の身は自分で守る」 名取市立愛島小学校6年 村 上 桃 香

「自分の身は自分で守る」
名取市立愛島小学校6年
村 上
桃 香
さん
私の小学校では、毎年不審者対策避難訓練が行われています。今年の避難訓練のときに、
十年ほど前に大阪の小学校に不審者が侵入して、子供が被害を受けた事件を知りました。そ
して私は、改めて防犯について考えました。
私は今まで、それほど防犯について考えたことがありませんでした。どこかで、
(私の地域
や学校には不審者は来ない。不審者による事件は、遠く離れた場所の出来事だ。)という思い
があったからです。でも改めて考えてみると、大きな事件こそ起こっていませんが、不審者
らしい人が近くに現れたという話は、何度も聞いたことがあります。また、毎日の生活を振
り返ってみても、多くの大人が、私たちの安全を守るためにたくさんのことを行ってくれて
いたのです。
毎日のように、パトロールをしているパトカーを見かけます。私たちの登下校の時間に合
わせて見回りをしてくれているのでしょう。地域の人は、登下校を見守ってくれます。毎月
決まった日には、先生方も通学路に立っています。担任の先生には、毎日のように防犯ブザ
ーを持っているかどうかを確認されます。鳴るかどうかの点検もときどき行われます。保健
の授業でも、犯罪に巻き込まれないためにはどうしたらよいかを学びました。家族は、毎日
「気を付けて行ってくるんだよ。
」と、声を掛けてくれます。
防犯について改めて考え、私は『自分の身は自分で守る』という気持ちが一番大切だと気
付きました。毎年不審者対策避難訓練のときに聞いている「いかのおすし」も、自分の身は
自分で守るためにあるのです。
「いか」はついていかない、
「の」は乗らない、
「お」は大声を
出す、
「すし」はすぐに知らせるです。これは自分で行うことです。いつも心に留めて、実行
できるようにしておきたいです。不審者対策避難訓練には、真剣に参加して、もしものとき
にはできるだけ落ち着いて行動できるようにしたいと思います。また、
『自分の命は自分で守
る』ためには、保健の授業で学習したように、犯罪に巻き込まれない、被害を受けないよう
に気を付けることが、何よりも大切なことだと思います。一人だけで遊んだり暗い道を歩い
たりしない、大人もよく来る明るく見通しのよい公園で遊ぶ、誰もいない家に帰るときも「た
だいま」と大きい声で言うなど、よく考えると、自分でできることはたくさんあります。
私たちは、いつも大人に守られ、つい『自分の身は自分で守る』ということを忘れがちに
なっていたと思います。今回考えたことをいつも心に留め、
『自分の身は自分で守らなければ
いけないのだ』という思いを強くもって、今後生活をしていきたいと強く思っています。