8.いざというときのために 会社と学校 どこが違うか 社会に出て働くということは、お金をもらって自分で生活するということです。社会 に出ると、会社は学校のように皆さんを守ってくれるわけではありません。会社はあな か い こ たを育ててくれると同時に、問題を起こせば解雇する場合もあります。 また、あなたが一生懸命に働いていても、会社が倒産したり、経営が悪化して解雇さ れたりすることもあります。あなたも会社も悪くなくても、仕事を失うということはあ ろうどうほう りうるのです。労働法は働く人を保護していますが、自動的にあなたを守ってくれるわ けではありません。 したがって、 「自分の身は自分で守る」と いう姿勢が必要です。万が一のときにそなえ 資格 て、一生懸命働き、仕事に必要な知識、技術・ 人脈 技能を学ぶことは当然として、日ごろから次 のようなことを心がけておくことが大切です。 このような心がけが、これからの職業生活に 情報 きっと役立つはずです。 技術 技能 知識 ○ 社内情報・業界情報などの情報収集につとめる。 たいしょく ○ 会社を退職しても役立つ技能、資格をとっておく。 ○ 電話一本で相談にのってくれるような人、人脈をつくっておく。 ○ 貯蓄にはげむ。無駄づかいをしない。カードローンは組まない。いざという ときお金がないと何もできない。ローコスト生活にたえうる生活力をつける。 (福沢恵子氏の著作を参考に作成) 15
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