老齢厚生年金の報酬比例部分(2 級テキスト 66~67 ページ)について

うかる!FP シリーズ 2015-2016 年版 法改正情報
日本経済新聞出版社 C Financial Bank Institute, 2015
作成日:2015 年 6 月 30 日
老齢厚生年金の報酬比例部分(2 級テキスト 66~67 ページ)について、本文内の計算式に誤り
がありました。以下に、計算式の正誤を掲載いたします。学習に際し、ご不便とご迷惑をおかけし
ました。申し訳ございません。
誤
(A)報酬比例部分
報酬比例部分は報酬額(平均標準報酬月額と平均標準報酬額)に応じて計算され、65 歳以後
の老齢厚生年金と同じ額になります。
●報酬比例部分
=(X+Y)×改定率
X = 平成 15 年 3 月までの期間における平均標準報酬月額
9.5
7.125
~
)
×生年月日に応じた乗率(
1000
1000
×平成 15 年 3 月以前の加入月数
Y = 平成 15 年 4 月以後の期間における平均標準報酬額
7.308
5.481
~
)
×生年月日に応じた乗率(
1000
1000
×平成 15 年 4 月以後の加入月数
うかる!FP シリーズ 2015-2016 年版 法改正情報
日本経済新聞出版社 C Financial Bank Institute, 2015
作成日:2015 年 6 月 30 日
正
(A)報酬比例部分
報酬比例部分は報酬額(平均標準報酬月額と平均標準報酬額)に応じて計算され、65 歳以後
の老齢厚生年金と同じ額になります。
報酬比例部分は、本来水準の金額と従前額保障の金額を比較して、高い方の金額が支給され
ます。
[本来水準の報酬比例部分の計算式]
●報酬比例部分=X+Y
X = 平成 15 年 3 月までの期間における平均標準報酬月額 ×
7.125
× 平成 15 年
1000
3 月以前の加入月数
Y = 平成 15 年 4 月以後の期間における平均標準報酬額 ×
5.481
× 平成 15 年
1000
4 月以後の加入月数
[従前額保障の報酬比例部分の計算式]
●報酬比例部分=(X+Y)×0.998(従前額の改定率)
※昭和 13 年 4 月 1 日以前生まれの者の「従前額の改定率」は 1.0
X = 平成 15 年 3 月までの期間における平均標準報酬月額 ×
7.5
× 平成 15 年
1000
3 月以前の加入月数
Y = 平成 15 年 4 月以後の期間における平均標準報酬額 ×
5.769
× 平成 15 年
1000
4 月以後の加入月数
なお、平均標準報酬月額及び平均標準報酬額については以下のものを用います。
・ 本来水準の報酬比例部分を計算する場合、平成 27 年の再評価額
・ 従前額保障の報酬比例部分を計算する場合、平成 6 年の再評価額
本試験では上記の計算式及び平均標準報酬月額、平均標準報酬額はすべて与えられます
うかる!FP シリーズ 2015-2016 年版 法改正情報
日本経済新聞出版社 C Financial Bank Institute, 2015
作成日:2015 年 6 月 30 日
<計算例>
Aさん(1955 年 6 月 25 日生まれ)の厚生年金の報酬比例部分の金額はいくらか?
○厚生年金の加入期間
平成 15 年 3 月以前:310 月
平成 15 年 4 月以後:130 月
○平均標準報酬月額及び平均標準報酬額の再評価額
<平成 27 年の再評価額>
・ 平均標準報酬月額:40 万円
・ 平均標準報酬額:60 万円
<平成 6 年の再評価額>
・ 平均標準報酬月額:35 万円
・ 平均標準報酬額:55 万円
[本来水準の報酬比例部分]
40 万円 ×
7.125
5.481
× 310 月 + 60 万円 ×
× 130 月
1000
1000
= 131 万 1,000 円(50 円未満切り捨て)
[従前額保障の報酬比例部分]
(35 万円 ×
7.5
5.769
× 310 月 + 55 万円 ×
× 130 月)× 0.998
1000
1000
= 122 万 3,800 円(50 円以上切り上げ)
Aさんの場合、本来水準の方が高いので、131 万 1,000 円が支給される。
※昭和 21 年 4 月 1 日以前生まれの人を計算対象にする場合、計算式中の乗率が一定の範囲で変動します