【巻頭言】 東急建設株式会社 常務執行役員 九州支店長 仁田 英夫 「コミュニケーションの大切さを実感」 私はこれまで、財務・経営企画など管理部門に長く携わり、この4月現業部門の長と して九州支店に赴任いたしました。現場巡視等において、当社社員と協力会社の方々が、 活発な意見を交わし作業を進めている姿や、元気な挨拶が返ってくるのを見聞きし、大 変頼もしく感じているところです。 建設業では未だに三大災害が多く発生していますが、原因を追究すると、殆どが作業 員の不安全行動(ヒューマンエラー)であると言われています。当社においても災害の 大小に関わらず、作業手順には無い「不安全行動」によるものが殆どです。人手不足や 技量の低下が底辺にはあるとは言うものの、 「人間はエラーをする動物」と言われてい る以上、その防止は大変困難なものだと思っています。不安全行動が全ての原因である とすれば、その不安全な行動をさせないために、場内で作業に関わる全ての人が安全に 対する意識の向上を持ち、作業手順と違う作業を「見たら」 「聞いたら」その場で止め させる勇気(注意の声掛け)を持つ事が唯一の手段と考えます。 しかしながらそれだけで良いのかと考えると、リスクアセスメントを自分のこととして 的確に行い、作業手順の周知を行ってはじめて注意の声掛けが活きてきます。又、何故 それが出来なかったかを原点に戻り考えることも必要です。 いずれにしても大切なことは、元請、協力会社の垣根を取り除いた「何でも言い合え る明るい職場創り」です。引続き皆さんと一緒に何でも言い合い切磋琢磨する職場を創 り上げていきましょう。 当面、堅調な建設投資が想定されるなか今後も協力会社の皆様と共に、忙しくも邁進 して行かなければいけません。それには現場の最前線で働かれている作業員の方々、そ れを束ねる職長、そして事業主の皆様と当社一丸となっての安全へ取組みが不可欠です。 掛け声だけでない、意思を持った「安全第一」で、いい物・高品質な製品を世に出して 行くべく今後もご協力をお願します。 「ご安全に!」 2
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