2015.秋 Vol.16 低金利下の投資

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2015.秋
Vol.16
TOPIC
目次
✏TOPIC
➣低金利下の投資
✏ちょっと一息
➣地産地消
✏プロダクト情報
➣TOPIXベータヘッジ戦略
➣低リスク日本株マーケット
ニュートラル戦略
低金利下の投資
去る2015年9月8日、当社のCIO チャールズ・ヤンがドイツで開催された欧州投資家向け
セミナーに参加し、”Low Interest Rate Environment ‒ My Japanese Experience”という題で
お話をさせて頂きました。ドイツの投資家は伝統的に債券投資比率が高いようですが、最近
の低金利下で運用が厳しくなってきています。
現地の投資家数社とお話をしましたが、ドイツ国債から利回りが高い周辺国国債へのシフ
ト、更に投資適格社債、ハイイールド社債と投資先を拡大していったというお話が多くありま
した。ユーロ建てで投資可能な幅広い債券市場があるのが日本とは違うところです。しかし、
最近のゼロ/マイナス金利の中、一部の投資家は低リスク高配当株式などへのアロケーショ
ンも検討しているようです。
以下、ヤンが講演いたしました要旨をご紹介させて頂きます。
日本の投資家の動向
1990年代中旬からの低金利下で、日本の投資家はヘッジ付外債への投資を積極化させ
てきました。日本の債券市場には事業債などのスプレッドを提供するものが少ないことも一
因かと思います。ヘッジ付外債投資においても、日本の投資家は先進国国債、投資適格社
債、ハイイールド社債、バンクローンと投資対象を拡大させてきたと思います。
ヘッジ付外債投資は長期で見ると円債を上回るリターンを提供してきたかと思いますが、
より高いボラティリティをもたらすこととなりました。
金利低下の中、日本の投資家がアロケーションを増やしてきたもう一つの資産はヘッジファ
ンドです。ヘッジファンドも長期的に見ると、円債を上回るリターンを提供してきました。しか
しながら、2007年、2011年には多くのヘッジファンドがマイナスのリターンを喫するなど、ヘッ
ジ付外債同様に高いボラティリティをもたらしています。
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T&Dアセットマネジメント(株)
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http://www.tdasset.co.jp/
・本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。
・本資料は、信頼できると判断される情報に基づいて作成されていますが、当社がその情報の正確性、 信頼性を保証するもの
ではありません。
・本資料のご利用に当たっては、3頁目の「ご留意事項」もご確認下さい。
T&Dアセットマネジメント株式会社
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日本の投資家が直面する潜在的リスク
ヘッジ付外債やヘッジファンドへの投資により、日本の投資家はボラティリティの高まりに加えていくつかの潜在的リスクを
負っていると思われます。
・流動性リスク
・クレジットリスク
・為替リスク、ヘッジコストリスク
・ガバナンスリスク(戦略の分かり易さ、透明性)
・報酬(一部のヘッジファンドは高いフィーを徴収)
【国債と低リスク株式運用のリスク(イメージ)】
20.0%
18.0%
16.0%
14.0%
リスク
株式ベータの活用
低金利下の債券投資代替としてリスクを抑制した株式投資も選択
肢になるのではと考えています。例えば当社が提供している「日本
株式/低リスク株式運用」は、TOPIXの70∼80%のリスクで運用を行っ
ています。また、「日本株式/低リスク株式運用」とTOPIX先物売りを
組み合わせたシミュレーションの場合、リスクは日本の超長期国債
程度に低減され、株式市場とは低相関の安定したリターンが期待
できるのではと考えています。また、大型株やインデックス先物を
利用した運用は流動性、透明度が高い運用が提供出来るのでは
ないかと思います。
12.0%
10.0%
8.0%
6.0%
4.0%
2.0%
低リスク日本株MN:低リスク日本株マーケットニュートラル戦略
TOPIXベータヘッジ: TOPIXベータヘッジ戦略
低リスク株式:日本株式/低リスク株式運用
0.0%
投資顧問営業部長 高田 国典
地産地消
ちょっと一息
「横浜に住んでいます。」と言うと大半の方から「よい所にお住まいですね。」と仰って頂けます。
おそらくは「都会的な港街」を思い描いていらっしゃるのだなと思います。
確かにご想像通りの所ではありますが、意外にも多くの地産の食材が手に入る街でもあるのです。
例えば野菜に果物。実は横浜市には農家が多く、農家件数、神奈川県内1位です(市域面積の約7.5%)。JAの直売
所には、農家直筆で「当日、朝5時に収穫しました!」という用紙が貼られた旬の野菜が毎日多数並びます。中には勉強
熱心な農家もあり、一風変わった西洋野菜(サボイキャベツ、ロマネスコ、ルバーブ、スイスチャードなど)もお手頃価格で
並びます。また果物も市内産のバナナや苺、ブルーベリー、夏の終わり頃には「浜ぶどう」に「浜なし」など。「浜なし」は
熟すギリギリまで枝につけておくため、大変糖度が高く、地産でなければ味わい難い一品です。(発送はしてもらえます
が日持ちしません。)
次にメインディッシュとなる肉と魚。肉は「はまぽーく」や「横濱ビーフ」なるものがあり、煮てよし焼いてよしで、柔らかく
て脂が大変甘く美味です。 個人的には「はまぽーく」が好きで、平凡な腕前の私が料理しても、まず褒めてもらえるとい
う素敵な肉です。最後に魚。横浜は港の街。乗合船で金沢区や鶴見区より東京湾へ釣りに行けます。なんと、女性の
乗船料金は嬉しいことに大抵半額か割引。海釣りは道具を揃えるのが大変かと思いきや、船宿で貸出をしてくれます。
魚種は、鯵、鯖、穴子、鱚、石持等。釣れた魚の下処理に困ることがあるかもしれませんが、大抵、スーパーの魚売り場で
さばいてくれます。我が家では、干物にも加工します。魚を開きにし、塩水に漬け込む。その後、食品用脱水シートで包
み冷蔵庫で一晩寝かす。これでふっくら干物の完成です。天高く私肥ゆる秋。地産地消万歳。
投資顧問営業部 高村 洋美
・本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。
・本資料は、信頼できると判断される情報に基づいて作成されていますが、当社がその情報の正確性、 信頼性を保証するもの
ではありません。
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プロダクト情報
「TOPIXベータヘッジ戦略」
「低リスク日本株マーケットニュートラル戦略」
当社が「低リスク株式運用戦略」として日本株の運用を開始したのが2011年10月で、運用開始からちょうど4年経過し
ました。運用を開始した当時は「低ボラティリティ」という言葉も今ほどまだ普及していませんでしたが、今では「スマート
ベータ」の普及とともに運用業界で当たり前のように使われるようになりました。どこまでスマートベータに含めるかは人
によって定義が違いますが、特に「低ボラティリティ」に関しては運用効率の高さは認識しつつ、ポートフォリオにおい
てどう位置付けるかまだ議論が続いています。
低金利先進国である我が国では、90年代のバブル崩壊後の金融危機以降、長らく金利水準が低位で推移しており、
投資家は年限・クレジットといった許容できるリスクの範囲内でより高い金利水準を求めて利回りを追求してきました。
日本の投資家にとって、金利水準が低いことから純粋な株式市場のβリスクの許容幅も限られており、結果的に絶対
収益追求戦略は低水準のインカムを補う為に必要な選択肢となっています。一方でリーマンショックの経験から、収益の
源泉・リスクの所在が明確である必要があり、投資するファンドに対してはルックスルーが求められています。
当社ではその解決策の一つが「絶対収益化した低リスク株式運用戦略」ではないかと考えています。
6%
【概念図】
絶対収益化
(①−③)
5%
リターン
TOPIXベータヘッジ戦略
ロングオンリーの低リスク株式運用戦略のポートフォリオ・
リスク分(β)だけベンチマークを参照する先物をヘッジ売
り(リスク調整)することで、市場のβリスクを中立化し、低リ
スク株式運用戦略のαを絶対収益化することが出来ます
(概念図ご参照)。
絶対収益化することで、ポートフォリオの位置付けを気に
する必要も無くなり、αの源泉が他の絶対収益追求戦略と
異なることから戦略の分散にも寄与する事になります。
具体的には4年の運用実績のあるロングオンリーの「日本
株式/低リスク株式運用」と、ポートフォリオのβ分だけTOPIX
先物ヘッジ売りを組み合わせた運用戦略であり、リスクアノ
マリーのα部分だけを効率的に獲得することを目指した運
用戦略です。
4%
3%
①低リスク株式運用戦略
②ベンチマーク
2%
③リスク調整
1%
0%
0%
5%
10%
リスク
15%
20%
25%
低リスク日本株マーケットニュートラル戦略
流動性の高い日経平均225構成銘柄を投資ユニバースとし、リスクアノマリーのαを収益の源泉としながら、一般的
な絶対収益追求型プロダクトより大きくリスク水準を抑制したプロダクトが出来ないかというリサーチの集大成として、2
年前に実運用を開始した運用戦略です。
リスクアノマリーのαだけでなく、行動ファイナンスファクターにより買われ過ぎの低リスク株式を排除しつつ、日経225
インデックスに対してアクティブリスクが小さいポートフォリオを構築します。日経平均先物のヘッジ売りを通じマーケッ
トリスクを精緻に中立化することで、リスク水準を通常の債券運用と同等程度に抑制しながら、絶対収益の獲得を目指
した運用戦略です。
グローバル株式運用部長 中埜 真二
【ご留意事項】
本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した参考資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。したがいまし
て、個別銘柄に言及した場合でも、関連する銘柄の当社ファンドへの組入れを約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。本資料
は、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。本資料は、当社が信頼性が高いと判断した情報等により作成したものですが、その正
確性・完全性を保証するものではありません。本資料中の数値・グラフ等の内容は、過去の状況であり、将来の市場環境等を示唆・保証するも
のではありません。
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リスク情報
(1)国内株式
発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、株価が変動して、投資元本を割込むことがあります。流動性の低
い銘柄においては、流動性の高い銘柄に比べて株価の変動率が大きく、売買に支障をきたす可能性があります。発行者が民事再生手続や破
産等になった場合、投資元本を大幅に下回り、全額を回収できなくなることがあります。
(2)外国株式
前述した国内株式に関するリスクに加えて、外国為替市場の変動により、投資元本を割込むことがあります。
発行者が主に外国で企業活動を行っており、外国の証券取引所(または店頭市場)に上場されていることから、各国における政治・経済・社
会情勢の変動等により、企業業績の悪化、株式の売買が制限される等、売買や受渡等が不能になる場合があります。また、通貨不安の発生によ
り、大幅な為替変動が起こり、円への交換が制限される、あるいはできなくなる場合があります。そのほか外貨建株式の取扱いは、それぞれの外
国の売買制度や課税制度等に準じますが、これら制度等の変更が行われる場合があります。
(3)国内債券
債券の価格は金利の変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には、投資元本を割込むことがあります。また発行者の経営・財務状
況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割込むことがあります。
(4)外貨建債券
前述した国内債券に関するリスクに加えて、外国為替市場の変動により投資元本を日本円で受取る場合、投資元本を割込むことがあります。外
国の政府や企業が発行者となる場合、国内債券と同様に信用リスクがあります。外国における政治・経済・社会情勢の変動等により、売買が制限
される等、売買や受渡等が不能になる場合があります。また通貨不安が発生して、大幅な為替変動が起こり、円への交換が制限される、あるいは
できなくなる場合があります。そのほか外貨建債券の取扱いは、それぞれの外国の売買制度や課税制度等に準じますが、これら制度等の変更
が行われる場合があります。
(5)国内新株予約権付社債
国内新株予約権付社債の価格は、発行会社等の株式の価格変動や金利変動の影響、あるいは発行会社等の経営・財務状況の変化及びそれ
らに関する外部評価の変化等により上下しますので、投資元本を割込むことがあります。流動性の低い銘柄においては、流動性の高い銘柄に比
べて価格の変動率が大きく、売買に支障をきたす可能性があります。
発行会社等が民事再生手続や破産、あるいは債務不履行等になった場合、利払いが行われなくなる・全額が償還されないことがあります。また、
投資元本を大幅に下回り、全額を回収できなくなることがあります。新株予約権の行使期間には制限があります。
(6)投資信託
組入れた有価証券の価格変動により基準価額が変化し、投資元本を割込むことがあります。また組入れた有価証券の発行者の経営・財務状況
の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により投資元本を割込むことがあります。外貨建の有価証券を組入れる場合には、これらのリスク
に加え外国為替市場の変動により、投資元本を割込むことがあります。なおクローズド期間中は換金ができないよう設定されています。
(7)先物・オプション取引
対象とする原資産等の変動により価格が上下しますので、これにより差損が生じることがあります。またオプション取引の場合、オプションを行使
できる期間が限定されています。
お客様にご負担いただく費用等について
投資信託に係る費用等について
 投資者が直接的に負担する費用: 購入時手数料・・・上限 4.32%(税込)
信託財産留保額・・・上限 2.75%
◆ 投資者が信託財産で間接的に負担する費用: 運用管理費用(信託報酬)・・・上限 年1.998%(税込)
◆ その他費用・手数料: 上記以外に保有期間に応じてご負担いただく費用があります。
投資信託証券を組み入れる場合には、間接的にご負担いただく費用として、当該投資信託の資産から支払われる運用報酬、投資資産の取引費用等が発生しま
す。これらの間接的な費用のご負担額に関しましては、その時々の各投資信託証券の組入比率や取引内容等により金額が変動しますので、予めその料率、上限
額等を具体的に示すことができません。
※ 当該手数料等の合計額については、投資者がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
※ 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、T&Dアセットマネジメ
ントが運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、
それぞれの投資信託により異なります。詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)でご確認ください。
投資一任契約、投資顧問契約に係る報酬等について
(1)投資一任契約、投資顧問契約に係る報酬額は、下記①または①と②の組合せにより、お客様との協議に基づいて決定させていただきます。
①定額報酬型
お客様の契約資産額に、一定の料率を乗じて算出します。料率は2.0%(年率、税抜)を上限とし、契約資産額や運用手法、サービス内容等の事情
に鑑み、個別協議により報酬額を決定させていただきます。
②成功報酬型
成功報酬の割合については、予め取り決めたベンチマーク等を超過した収益部分の20%(年率、税抜)を上限とし、お客様の契約資産額や運用手
法、サービス内容等の事情に鑑み、個別協議により決定させていただきます。
(2)その他証券取引に伴う手数料、有価証券売買時に売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、等。(その他の費用については、運用
状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。)
(3)報酬額には消費税相当額が上乗せされます。
(4)その他契約資産において株式等を保有している場合には、配当金等に対して、源泉税等がかかります。
※ 投資一任契約締結後、運用資産に投資信託受益証券等を組入れる場合には、当該投資信託受益証券等の購入・保持にかかる信託報酬・手数
料・管理費用・税金等はお客様のご負担となります。
※ 上記で組入れた受益証券等に係る財産が他の投資信託受益権等に出資され、または拠出される場合にかかる費用については、投資対象が多
岐にわたり、条件等も異なること、また随時投資対象が変更されることから、購入・保持にかかる信託報酬・手数料・管理費用・税金等については、
予め明示できません。
商
号:T&Dアセットマネジメント株式会社
登録番号:金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第357号
加入協会:一般社団法人日本投資顧問業協会、 一般社団法人投資信託協会
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