Vol.17「ESGセミナー」 - T&Dアセットマネジメント

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2016.冬
Vol.17
TOPIC
目次
✏TOPIC
➣ESGセミナー
✏ちょっと一息
➣故郷
✏プロダクト情報
➣日本株式ESG投資戦略
お問合せ先
T&Dアセットマネジメント(株)
03-6722-4801(代)
http://www.tdasset.co.jp/
ESGセミナー
去る11月30日∼12月2日に東京、名古屋、大阪にてESG投資をテーマにしたT&D投資セ
ミナーを開催しました。みなさまのESG投資に対するご興味は高いようで、沢山のお客様に
ご参加頂きました。
セミナーは、第一部は株式会社QUICK ESG研究所から講師をお招きし、取締役ESG研
究所長の広瀬悦哉氏から『責任投資の広がり−GPIFのPRI署名は何を意味するのか?−』、
また、部長兼チーフコンサルタントの中塚一徳氏から『ESG投資の特性』というテーマでお
話を頂きました。第二部では「ESG運用への取り組み」というテーマで、当社執行役員運用
統括部長の山中清が当社の日本株式ESG運用について、グローバル債券運用部の成田
恭子が当社アドバイザリー契約締結先Domini Social Investments LLC社(ドミニ社)のグロ
ーバルESG運用についてお話しさせて頂きました。以下で各テーマについて簡単に紹介さ
せて頂きます。
第一部 パート1 『責任投資の広がり−GPIFのPRI署名は何を意味するのか?−』
国連の責任投資原則(PRI)に署名している機関は1,396件で、これらの機関の運用資産
総額は約7,300兆円と世界の運用資産の約半分に達しています。一方、日本でPRIに署名
している機関は37件で、そのうちアセットオーナーは9件に留まります(2015年10月12日現在)。
昨年、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRIに署名しましたが、GPIFと国家
公務員共済組合連合会など三共済の運用資産を併せると約200兆円の運用資産がありま
す。このうち25%の50兆円が国内株式に投資されるとすると、東証時価総額(約600兆円)
の8%強となります。即ち企業にとっては少なくとも8%の株主が責任投資に関心がある投資
家であることになります。
2015年9月に国連環境計画・金融イニシアチブは「21世紀における受託者責任」を発表し
ました。この中で責任投資は①短期的なリターンのみならず持続可能な長期リターンを目
指していること、②経済や環境システム、社会の期待や価値観の発展など広範な要因に投
資家が留意する必要があると述べています。
責任投資は今後更拡大するものと思われ、企業や投資家に様々な影響を与えると考えて
います。
・本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。
・本資料は、信頼できると判断される情報に基づいて作成されていますが、当社がその情報の正確性、 信頼性を保証するもの
ではありません。
・本資料のご利用に当たっては、3頁目の「ご留意事項」もご確認下さい。
T&Dアセットマネジメント株式会社
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第一部 パート2 『ESG投資の特性』
ノルウェー政府年金基金−グローバル(GPFG)は、ESGを考慮した倫理規定に基づき投資先企業を選別しています。
QUICK ESG研究所が提携しているEIRIS社(本社ロンドン)は、世界の企業にA∼EのESGレーティングを付与しています(A
:絶対的リーダー、E:最下位)。GPFGの資金を運用するNorges Bank Investment Management(NBIM)が保有する1,974銘
柄を、EIRIS社のESGレーティングを使って分析すると、NBIM保有銘柄のうち、 ESGレーティングがAの企業の株式を発行済
株式総数の1.67%保有しているのに対して、ESGレーティングEの企業の株式については0.85%しか保有していないことが
判明しました。ここから、NBIMが投資においてESG要因を考慮していると推定されます。
ESGレーティングと株価ボラティリティの関係を見てみると、前年末総合レーティングがAの企業はレーティングEの企業に
比べて翌年のボラティリティが5∼6%程度低いことがわかりました。この傾向は2011年∼2014年の各年で観測され、ESGレ
ーティングが高い企業の株価ボラティリティはレーティングが低い企業に比べて低いということが言えます。ESGレーティング
が高い企業の株価パフォーマンスが良好という実証は現時点ではあまりありませんが、最近ESG評価が高い企業の長期的
なパフォーマンスが良好であるという論文も出始めてきています。
第二部 パート1 『ESG運用への取り組み』−Domini Impact Portfolio
当社がアドバイザリー契約を締結している米国のドミニ社は、1997年に設立されました。以来、対ベンチマーク運用の
Social Equity Fundなどを運用していますが、2013年により責任投資の色彩が濃いDomini Impact Portfolioの運用を開始し
ました。
運用目標
Domini Impact Portfolioの運用目標は、責任ある経営を行い、社会の課題への解決を提供しながら競争力がある収益をあ
げられる企業に、バイアンドホールド戦略で投資家に長期的に高い収益を提供することです。
運用プロセス
「再生エネルギー」、「癌や免疫疾病等の医療ニーズに応える、医療への広範囲なアクセス提供」、「持続可能な農業、消費
者の健康サポート」などの6つのテーマを選び、そのテーマに解決を与える企業に投資します。また、銘柄選択にあたって
は伝統的な株式分析手法やベンチャーキャピタル投資で利用する財務分析を行います。
ポートフォリオ
運用目標に合致する、世界30社程度に投資しています。また、ポートフォリオの3/4が時価総額100億ドル未満の中小型株
です。
第二部 パート2 『ESG運用への取り組み』−日本株式ESG投資戦略
T&Dアセットマネジメントでは2011年以降、大学准教授や米国ドミニ社とのアドバイザリー契約を結びESG運用手法の開
発に取り組み、2015年度から「日本株式ESG投資戦略」の運用を開始しました。なお、この運用の説明は「プロダクト情報」
で紹介させて頂いておりますので省略させて頂きます。
当社ではESG投資へのお客様ニーズは今後ますます高まると考えており、お客様ニーズに合致するESG運用を提供させ
て頂きたいと考えております。
投資顧問営業部長 高田 国典
ちょっと一息
故郷
生まれ育った故郷を離れ早十数年。東京から電車でガタンゴトンと心地よく揺られること1時間半、
冬は冷たい北風(赤城おろし)が吹き、夏は名実ともに「日本一暑い町」として知られるようになった故郷“熊谷”に着き
ます。下車すると、土の匂いや風の香りがとても心地よく、一気に幼少の頃に気持ちが戻ります。真夏に剣道の防具を
つけて汗を垂らして頑張っていた幼少の頃は、故郷がまさかこんな暑い町として有名になるとは思いませんでしたが、
熊谷は暑い町だけではなく、自然豊かで四季折々のお祭りや名物(ソウルフード)があります。
夏は、6月に「ほたる祭り」。ゲンジボタルの幻想的な舞を見ることが出来ます。7月は、関東一の祇園祭と称される「う
ちわ祭り」。3日間、12台の山車が熊谷囃子とともに市街地を巡行し、曳合せ叩き合いはとても迫力満点で必見です。
そして、8月には「熊谷花火大会」。一万発の花火が夜空を彩り、目の前に大輪の花が咲く大迫力です。秋は、「えびす
大商業祭」、冬は「酉の市」「だるま市」、春は「熊谷さくら祭」。日本さくら名所100選に選定され、江戸時代から桜の名
所として熊谷桜堤はとても美しいです。
また、名物と言えば、熊谷の代表的銘菓「五家宝」。銘菓だけあり、小学校の社会科見学では、五家宝作りの工場へ
行きました。そして「フライ」。お好み焼きのようなものです。
幼少の頃は都会に憧れ、昔から守られてきた伝統あるお祭りや風土を当たり前のように過ごしてきた環境は、歳を重
ね、離れて暮らしている今、故郷に帰る度にそれはどんなに貴重で素晴らしいものであったかを感じます。
故郷はやはりいいですね!
投資顧問営業部 波頭 道代
・本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。
・本資料は、信頼できると判断される情報に基づいて作成されていますが、当社がその情報の正確性、 信頼性を保証するもの
ではありません。
・本資料のご利用に当たっては、3頁目の「ご留意事項」もご確認下さい。
T&Dアセットマネジメント株式会社
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プロダクト情報
日本株式ESG投資戦略
ある事象が瞬時に世界に伝播する情報化社会の広がり、人類の生存を脅かす環境破壊の進展、新興国の国際社会
における発言力向上に伴う多極化の到来等、自然や社会環境への適切な対応が企業経営のパフォーマンスに重大
な影響を及ぼす時代になっています。今やESG要因を考慮しない企業経営は成り立ちません。
このような環境下での株式投資において、投資先企業のESG対応力を考慮するのは当然のことです。今までのとこ
ろ、ESG要因が運用パフォーマンスに貢献したことが明確には実証されていません。これからの投資において、その
点が明らかになっていくことを我々は確信しています。
当社は2015年4月より「日本株式ESG投資戦略」の運用を開始しました。国内運用機関におけるESGへの取り組み
は広がりを見せつつありますが、その多くがESG要因を評価の過程に統合するような手法の採用に留まっています。
当戦略はESG要因をαの源泉とし積極活用しています。すなわち投資対象企業をESGの視点から個別リサーチし厳
選のうえ、長期投資する運用手法です。
《投資プロセス》
①財務品質評価
定量評価モデルで収益性や株主還元実績の観点からスクリーニング
し、更に過去10年間の財務諸表に基づいて財務品質をチェックします。
高いESG評価を維持するには、財務面でのリソースが欠かせないと考
えます。
②事業品質評価
産業構造や事業構造を定性面から調査し事業品質調査を実施し、ス
クリーニングします。
③ESG品質評価
専任アナリストが公開情報の収集や企業に対する取材活動を実施し、
ESGの観点から非財務情報を中心に調査分析、評価します。
④投資
アナリストが投資推奨した企業で均等ウエイトのポートフォリオを構築、運営します。
《運用の特徴》
ポートフォリオは下図のような領域の銘柄群で構成されます。財務品質、事業品質、ESG品質の観点から厳選し、アナ
リストが深く理解し納得できる企業に投資します。長期保有、集中投資、中小型株中心のポートフォリオです。
執行役員
チーフ・インベストメント・オフィサー 運用統括部長
山中 清
【ご留意事項】
本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した参考資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。したがいまし
て、個別銘柄に言及した場合でも、関連する銘柄の当社ファンドへの組入れを約束するものでも、売買を推奨するものでもありません。本資料
は、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。本資料は、当社が信頼性が高いと判断した情報等により作成したものですが、その正
確性・完全性を保証するものではありません。本資料中の数値・グラフ等の内容は、過去の状況であり、将来の市場環境等を示唆・保証するも
のではありません。
・本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。
・本資料は、信頼できると判断される情報に基づいて作成されていますが、当社がその情報の正確性、 信頼性を保証するもの
ではありません。
・本資料のご利用に当たっては、3頁目の「ご留意事項」もご確認下さい。
T&Dアセットマネジメント株式会社
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リスク情報
(1)国内株式
発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、株価が変動して、投資元本を割込むことがあります。流動性の低
い銘柄においては、流動性の高い銘柄に比べて株価の変動率が大きく、売買に支障をきたす可能性があります。発行者が民事再生手続や破
産等になった場合、投資元本を大幅に下回り、全額を回収できなくなることがあります。
(2)外国株式
前述した国内株式に関するリスクに加えて、外国為替市場の変動により、投資元本を割込むことがあります。
発行者が主に外国で企業活動を行っており、外国の証券取引所(または店頭市場)に上場されていることから、各国における政治・経済・社
会情勢の変動等により、企業業績の悪化、株式の売買が制限される等、売買や受渡等が不能になる場合があります。また、通貨不安の発生によ
り、大幅な為替変動が起こり、円への交換が制限される、あるいはできなくなる場合があります。そのほか外貨建株式の取扱いは、それぞれの外
国の売買制度や課税制度等に準じますが、これら制度等の変更が行われる場合があります。
(3)国内債券
債券の価格は金利の変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には、投資元本を割込むことがあります。また発行者の経営・財務状
況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割込むことがあります。
(4)外貨建債券
前述した国内債券に関するリスクに加えて、外国為替市場の変動により投資元本を日本円で受取る場合、投資元本を割込むことがあります。外
国の政府や企業が発行者となる場合、国内債券と同様に信用リスクがあります。外国における政治・経済・社会情勢の変動等により、売買が制限
される等、売買や受渡等が不能になる場合があります。また通貨不安が発生して、大幅な為替変動が起こり、円への交換が制限される、あるいは
できなくなる場合があります。そのほか外貨建債券の取扱いは、それぞれの外国の売買制度や課税制度等に準じますが、これら制度等の変更
が行われる場合があります。
(5)国内新株予約権付社債
国内新株予約権付社債の価格は、発行会社等の株式の価格変動や金利変動の影響、あるいは発行会社等の経営・財務状況の変化及びそれ
らに関する外部評価の変化等により上下しますので、投資元本を割込むことがあります。流動性の低い銘柄においては、流動性の高い銘柄に比
べて価格の変動率が大きく、売買に支障をきたす可能性があります。
発行会社等が民事再生手続や破産、あるいは債務不履行等になった場合、利払いが行われなくなる・全額が償還されないことがあります。また、
投資元本を大幅に下回り、全額を回収できなくなることがあります。新株予約権の行使期間には制限があります。
(6)投資信託
組入れた有価証券の価格変動により基準価額が変化し、投資元本を割込むことがあります。また組入れた有価証券の発行者の経営・財務状況
の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により投資元本を割込むことがあります。外貨建の有価証券を組入れる場合には、これらのリスク
に加え外国為替市場の変動により、投資元本を割込むことがあります。なおクローズド期間中は換金ができないよう設定されています。
(7)先物・オプション取引
対象とする原資産等の変動により価格が上下しますので、これにより差損が生じることがあります。またオプション取引の場合、オプションを行使
できる期間が限定されています。
お客様にご負担いただく費用等について
投資信託に係る費用等について
 投資者が直接的に負担する費用: 購入時手数料・・・上限 4.32%(税込)
信託財産留保額・・・上限 2.75%
◆ 投資者が信託財産で間接的に負担する費用: 運用管理費用(信託報酬)・・・上限 年1.998%(税込)
◆ その他費用・手数料: 上記以外に保有期間に応じてご負担いただく費用があります。
投資信託証券を組み入れる場合には、間接的にご負担いただく費用として、当該投資信託の資産から支払われる運用報酬、投資資産の取引費用等が発生しま
す。これらの間接的な費用のご負担額に関しましては、その時々の各投資信託証券の組入比率や取引内容等により金額が変動しますので、予めその料率、上限
額等を具体的に示すことができません。
※ 当該手数料等の合計額については、投資者がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
※ 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、T&Dアセットマネジメ
ントが運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、
それぞれの投資信託により異なります。詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)でご確認ください。
投資一任契約、投資顧問契約に係る報酬等について
(1)投資一任契約、投資顧問契約に係る報酬額は、下記①または①と②の組合せにより、お客様との協議に基づいて決定させていただきます。
①定額報酬型
お客様の契約資産額に、一定の料率を乗じて算出します。料率は2.0%(年率、税抜)を上限とし、契約資産額や運用手法、サービス内容等の事情
に鑑み、個別協議により報酬額を決定させていただきます。
②成功報酬型
成功報酬の割合については、予め取り決めたベンチマーク等を超過した収益部分の20%(年率、税抜)を上限とし、お客様の契約資産額や運用手
法、サービス内容等の事情に鑑み、個別協議により決定させていただきます。
(2)その他証券取引に伴う手数料、有価証券売買時に売買委託手数料、外貨建資産の保管等に要する費用、等。(その他の費用については、運用
状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。)
(3)報酬額には消費税相当額が上乗せされます。
(4)その他契約資産において株式等を保有している場合には、配当金等に対して、源泉税等がかかります。
※ 投資一任契約締結後、運用資産に投資信託受益証券等を組入れる場合には、当該投資信託受益証券等の購入・保持にかかる信託報酬・手数
料・管理費用・税金等はお客様のご負担となります。
※ 上記で組入れた受益証券等に係る財産が他の投資信託受益権等に出資され、または拠出される場合にかかる費用については、投資対象が多
岐にわたり、条件等も異なること、また随時投資対象が変更されることから、購入・保持にかかる信託報酬・手数料・管理費用・税金等については、
予め明示できません。
商
号:T&Dアセットマネジメント株式会社
登録番号:金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第357号
加入協会:一般社団法人日本投資顧問業協会、 一般社団法人投資信託協会
・本資料は、T&Dアセットマネジメントが情報提供を目的として作成した資料であり、投資勧誘を目的としたものではありません。
・本資料は、信頼できると判断される情報に基づいて作成されていますが、当社がその情報の正確性、 信頼性を保証するもの
ではありません。
・本資料のご利用に当たっては、3頁目の「ご留意事項」もご確認下さい。
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