とう明な水よりにごった水の池に生物が多いのは、なぜなの

5年
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魚の卵の成長/理解シート
とう明な水よりにごった水の池に生物が多いのは、なぜなの
にごった池の水をけんび鏡でのぞくと、いろいろな形の生
き物が見えるはずだよ。何もいなければ、水はとう明さ。
■とう明な湖は、生物がすめないわけがある
さんせい
日本一とう明で有名な田沢湖は、1940 年に発電所ができたとき、強い酸性の水が
流れる玉川の水を入れるようになったため、生き物はすめなくなってしまいました。
生き物がすめなければ、ふんや死がいで水がよごれることもなく、それらを食べ
えいよう
あらわ
たり栄養にするバクテリアや、小さな生き物も 現 れません。だから、水はいつま
でもきれいでとう明なわけです。最近、強い酸性を中和して中性に近づける作業が
行われるようになって、魚も少しすめるようになっています。
■にごった水の中は、小さな生き物でいっぱい
にごった池の水をけんび鏡でのぞくと、いろいろな形の小さな生き物(プランク
しょくぶつせい
トン)がたくさん見えます。緑色のものは、植物のなかまに入る 植物性 プランク
に さ ん か た ん そ
えいよう
さ ん そ
トンなどです。これらは、日光の助けをかりて水と二酸化炭素から栄養や酸素を作
り、ふえていきます。
よく動く小さな生き物は、動物のなかまの
動物性
プランクトン
動物性プランクトンで、ミジンコ、カニやエ
酸素
ビ、貝などの子どもも、この中に入ります。
二酸化炭素
植物性プランクトンは動物性プランクトン
のえさになり、動物性プランクトンは、魚な
どのえさになります。小さい魚は大型の魚や
動物のえさになり、これらの動物のふんや死
ぶん
がい、かれ葉などは、バクテリアが食べ(分
かい
解し)て水中の栄養分にします。
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植物性
プランクトン
栄養
魚・ヤゴ
死がい
かれ葉
食べ残し
ふん
バクテリア
池の中の生き物の関係
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