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第 二 回 「 プ ラ ン クト ン 」講 義 ポ イント
【講師】石丸 隆 ( 東 京 海 洋 大 学名誉 教 授)
13:00 ∼17:00 【 場 所 】東京海洋大学品川キャンパス
講義のねらい
●小学生に体験・理解してほしいこと
・海の中には、いろいろな形の「プランクトン」がたくさんある。
・プランクトンは、海の「食べる」「食べられる」の関係を考える中でとても重要。
・多くの海の生物が、子どもの時はプランクトン。
●小学生を指導するリーダーに理解してほしいこと
・プランクトンとは? ・幼生プランクトンと終生プランクトン ・海の食物連鎖
・プランクトンの採集方法 ・プランクトンの観察方法 ・東京湾で見られる代表的なプランクトン
座 学
プランクトンとは、生き方による分類である。
プランクトンネットについて
プランクトン:浮遊生物
ネットは販売されていて、
長い紐を持って投げ飛ばすタイプと、
手ですくうタイプがある。
または、自分で作ることもできる。
→水の動きに逆らって移動せずに水に浮いて生活している生物の総称。
例)ミジンコ、稚魚、2mのエチゼンクラゲ、など
ネクトン:遊泳生物
→水域の生物のうち、移動力のある生物の総称。 例)魚、イカ、など
ベントス:底生生物
→海底に依存している生物、他のものに付着している生物。
例)タコ、カニ、貝、海藻、など
重要なのは網目である。網目が大きいと
小型のプランクトンは採集できない。
できるだけ網目が小さく、破れにくいも
のを使う。
顕微鏡の選び方
※大きさや姿形の違いではなく、生活スタイルの違いによる。1つの生物
でも生活史の中で変化する。
例① 卵(付着卵=ベントス)⇒稚魚(プランクトン)⇒サケ・マス(ネクトン)
例② 卵(プランクトン)⇒稚魚(プランクトン)⇒サケ・マス(ネクトン)
用途によって使い分ける!
生物顕微鏡:高倍率での観察を目的とする。
実体顕微鏡:プランクトンの生態観察などの際に
使用。観察しながらの作業をしやすい。
実 習「海のプランクトン採集・観察」
」 ・
観察した(採集した)生きもの
【植物プランクトン】コシノディスカス・スケレトネマ
【動物プランクトン】ツボワムシ・オイトナ・アカルチア・アカルチアの幼生
※種類は少ないが数は多く、動きが活発なものが多かった。特に、普段は多く見られないツボワムシが多かったのが印象的であった。
***講義のねらい・座学・実習を通して、気づいたこと、自分の心が動いたことを共有した***
・フジツボの幼生は全然違う姿でおもしろい。 ・プランクトンが糞をした瞬間を見て生きているのを実感した。 ・全部で何種類だろう?いろんな水を見てみたい。
・植物プランクトンが幾何学的模様でキレイだった。 ・越前クラゲのプランクトンなことにビックリした。 ・採る作業が楽しかった。
・採る時、本当に採れているのか心配だったが、観察したら沢山いてビックリした。嬉しかった。 ・イワシ1匹は1日にどれだけのプランクトンを食べているのか? 参加者の心が動いたポイントを
ヒントに、
授業に活かせそうな
アイディアを出し合った。
・フジツボの成長を体操で表現 ・親と子の絵合わせカード ・イワシはプランクトン何匹分か?
・プランクトンの群体の模型作り ・オリジナルプランクトン作り ・紙芝居にする ・・・など