従業員を笑顔に 重 点テーマ1 安 全で働きやすい 職 場 環 境 の 整 備 従業員が心身ともに健やかに働けるよう、 健康・安全に配慮し、風通しの良い職場づくりに取り組んでいます。 定期検診の有所見率改善に向けた取組み。 労働安全衛生法に基づく定期健康診断の有所見率 定期健康診断の有所見率(スズケングループ11社) 改善に向け、保健師などの専門スタッフによる受診 を促す体制の強化・長時間労働者との面談や日常の 69.6% 自己管理の意識醸成を目指し、生活習慣病予防啓発 65.3% ポスターの掲示など、健康啓発活動を行っています。 その結果、スズケングループ11社の有所見率は前 年度比4.3ポイント改善しましたが、厚労省発表の全 国平均(53.2%) とはまだギャップがあります。 これか らも、グループ各社の連携をさらに強化し、健康管 理に取り組んでいきます。 スズケンの生活習慣病予防月間ポスター 2013年度 2014年度 交通事故を削減するグループを挙げた対策。 交通事故発生率(スズケングループ11社) 社用車を約7,000台保有する企業グループとして、交通事故削減を グループ全体のテーマとして掲げています。 20.3% 特に医薬品卸売・物流事業会社では、テレマティクスサービス*を活用 18.3% 16.8% した安全運転指導や事故惹起者へのドライブレコーダーの設置など、 対策の共有やその進捗管理を行っています。 これらの取組みの結果、スズケングループ11社の事故発生率は前年 度に比較して1.5ポイント低下しました。 *テレマティクスサービスとは、専用の車載器を装着して、車両1台ごとに走行データを集積し、 ドライバー個々の運行・特性を把握するシステムで、事故削減等を目的として、 システム会社 2012年度 2013年度 2014年度 から提供されるサービスなどを指します。 ハラスメント撲滅を目指す開かれた社風づくり。 セクハラやパワハラの撲滅もグループ全体のテーマで、グループ各社が従業員への研修を実施するなど、風通しの良い職場 づくりを行っています。 また、ハラスメントに関する従業員の相談窓口も設置しています。 *各グラフの 「スズケングループ11社」 とは、スズケングループの卸売・物流業を担っている、㈱スズケン、㈱スズケン岩手、ナカノ薬品㈱、㈱サンキ、㈱アスティス、 ㈱翔薬、㈱スズケン沖縄薬品、神宮薬品㈱、㈱エス・ディ・ロジ、㈲サンキ・メディハート、中央運輸㈱の11社を指しています。 27 従業員を笑顔に 働 き が い の あ る 職 場 づくり 重点テーマ2 異なる価値観や視点をもった多様な従業員が能力を 最大限発揮できる風土を醸成するため、ダイバーシティの推進を行っています。 特に「女性の活躍」が企業成長のカギを握ると考え、 重点を置いて活動しています。 女性リーダーを継続的に輩出する仕組みづくり。 スズケンでは会社の方向性を決める階層に多様な考え方や価値観を取り入れる スズケンの男女職位者数の推移 ことを目的に、 「女性リーダーを継続的に輩出する仕組みづくり」 を行っています。 女性職位者 スキルを学び、日々の業務のなかで実践しています。 1017 また、女性社員の上長には、女性職位者育成に積極的に関わってもらうため 「上長 1022 向けセミナー」 を実施。セミナー受講後のアンケートでは、 「マネジメントは男性の 仕事」 という意識から、 「マネジメントは性別に関係ない」 という意識に変化しつつ あることがうかがえます。 15 (1.4%) 10 (1.0%) ここ数年、女性職位者数の比率は約1%で推移していますが、2016年度末までに 25名の女性職位者登用を目標に、引き続きこれらの仕組みづくりに取り組みます。 2012年度 1045 1042 男性職位者 「女性リーダー育成支援プログラム」 では、職位者の役割理解やリーダーに必要な 18 (1.7%) 11 (1.1%) 2013年度 2014年度 2015年 4月1日時点 医薬品卸売事業における女性営業担当者の両立支援活動。 仕事と育児の両立が特に難しいとされている女性営業担当者 行いました。 の今後のキャリアプランを考えることを目的に、2013年度から また、スズケンでは、2014年12月、仕事と育児の両立支援制度 グループの医薬品卸売会社が一体となったセミナーを実施。 に対する上長の理解を深めるため、職場体制と運用ルールを 2014年度は6社の女性営業職が参加しました。セミナーでは、 まとめた 「仕事と育児の両立支援ガイドブック」 を発刊・配布しま 別所会長をはじめとする各社の経営層と参加者の意見交換会も した。 明 日 に 活 か す! 従業員の声 医薬品卸売事業の女性営業担当者を対象に、「グループ合同女性営業担当者セミナー」開催。 先輩社員の働き方や仕事への価値観を聴き、参加者同士で意見交換することで、新たな気付きを得ることができました。 仕事で、男女の営業スキルの差を感 私はこの仕事にとてもやりがいを感じてい じたことはありません。このセミナー るので、できるだけ長く働きたいと思って では、全国の仲間と本音で話し合い、 います。 しかし女性はライフイベントごと 刺激を受け励みになりました。 に働き方を左右されがちです。 男 性 の 多 い 職 場ですが 、 男 女 関 係 私たちの培った経験を長く活かすため、引 なく協力やサポートし合える職場に き続き女 性 の 働き方にグ ル ープとして していきたいです。 向き合っていただけると幸いです。 サンキ岡山支店 上田 楓子さん アスティス徳島支店 岡部 沙也加さん 28 従業員を笑顔に 重 点テーマ2 働 き が い の あ る 職 場 づくり 障がい者の活躍支援を通して、 多様な人材が能力を発揮できる環境を整えています。 障がい者の雇用を促進する㈱スズケンジョイナス。 2013年12月、障がい者の雇用促進を目的として設立された 特例子会社*の認定を受けました。 スズケンジョイナス。現在は、主にスズケン本社内の事務作業 今回の認定を受け、今まで以上により多くの障がい者が活躍 の補助を行っています。2015年4月10日、名古屋東公共職 できる環境を整え、多様な人材が能力を最大限に発揮、誰もが 業安定所より「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく 働きやすい職場づくりに貢献できるものと考えます。 *特例子会社:障がい者の雇用に特別な配慮をし、一定の要件を満たしたうえで厚生労働大臣の認定を受け、 「障害者雇用率」 を算定する際、親会社と同一法人とみなす ことができる子会社のことです。 仕事と生活を調和させ、豊かな生活を創り出す 「ワーク・ライフ・バランス」 を推進しています。 年次有給休暇の意識を向上させ、 取得しやすい環境を整備。 年次有給休暇取得率(スズケングループ11社) 業務の効率化による労働時間の適正化や、年次有給休暇の取得促進などに取り 組んでいます。スズケンでは、年次有給休暇について、 「チャレンジ連続1週間夏休み」 34.5% 35.9% 「計画年休取得宣言」などの活動を通して、従業員への啓発や職位者の理解を 深めるなど、取得を促進する取組みや環境づくりに努めています。 スズケングループ11社の年次有給休暇取得率は、前年度と比較して1.4ポイント 上昇しましたが、厚労省の調査結果(48.8%) と比較するとまだ大きなギャップが あります。 今後もグループが一体となって、余暇時間の創出を応援していきます。 29 2013年度 2014年度
© Copyright 2024 ExpyDoc