1 研究主題 「読む力を高め、学び合う授業の創造」 ~国語科を通して

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研究主題
「読む力を高め、学び合う授業の創造」
~国語科を通して~
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研究の目標
読む力を高め、学び合う児童を育てるための学習指導のあり方を「国語科」を窓口にして、実践、
考察して明らかにしていく。
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主題設定にあたって
昨年度まで「自分の考えを持ち、主体的に行動できる子どもの育成」~道徳、学級活動を通して~
をテーマに研究を深めてきた。4年前の研究開始時は、自信を持って自分の考えを述べたり、自分達
の考えをもとにして進んで取り組もうとしたりする力が弱かった。しかし、現在では、自分の考えを
しっかりと持ち、いろいろな場面で進んで取り組む児童が多くなってきた。
また、本校の児童の特徴として、学校や家庭での学習にしっかり取り組み、提出物などの忘れも少
ないことがあげられる。さらに「物事にまじめに取り組む」や「本に親しんでいる」、
「元気な挨拶や
思いやりの心が育ちつつある」等も良いところである。一方で、全国学力・学習状況調査やNRT学
力テストの結果や普段の学習の様子から、「読解力があまり高くない」
、
「思考面が弱い」、「進んで学
習に取り組もうとする意欲があまり高くない」という課題が明らかになった。
昨年度は、本校児童の良さを土台にして、課題である読み取りの力を伸ばす家庭学習(『新聞大魔
王』と名づけた)に取り組んだ。今年度の研究は、その方法をさらに授業に活用するとともに、子ど
も達が互いに学び合う深まりのある学習を行うことで、さらなる思考力や判断力の向上につながるも
のと考える。
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研究の基本的な考え
授業づくりの視点
視点1 予習課題(教師の自作による予習プリント『国語大魔王』)の有効性
《研究の日常化。週1回プリントをつくり実践。
》
◇あらすじ等の事前理解や、自分の思い、考えを持ち授業に臨めたか。
(授業を仕組む上で、有効な予習課題であったか。
)
◇予習に取り組むことが授業対する意欲につながっているか。
◇単元でつけたい力を見通した予習課題になっていたか。
視点2 子どもたちの学び合いの場→学び合いをつくる指導過程、交流の方法
「学び合い」の捉え方
◇「私のよさ」
「あなたのよさ」が、学び合う活動を通して「わたしたちのよさ」
として共有されていくこと。
そのためには、
① 教材や課題と向き合い、自分の考えや思いをしっかり持つこと。
↓
② 友達の考えを聴き合い、その考えと自分の考えを照合し、考えや思いを深める。
↓
③ 自分の考えや意見、知っている事実を出し合い、影響しあっていく中でお互い
のよさ考え・思いなどが共有化されていくこと。
◇予習課題をもとに、思いや考え、理解を深めるような学び合いになっているか。
◇目的意識を持って、活発な意見の交換等の交流が行われていたか。
◇交流の方法が適切であったか。
この2つの視点に焦点をあて取り組むこととした。
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研究の全体構想図
本校児童の課題
・友達とのかかわり合い、共に学
えおび合い、高めあう態度の育成
・相手・場面・目的意識を持った
対応力の育成
学校教育目標
望みあり
力あり
光あり
・運動能力の向上
学習指導要領
第6次山形県教育新興計画
・基礎基本を身につけ、いかに社
会が変化しようと、自ら課題を
見つけ、主体的に行動し、より
よく問題を解決する資質や能
力。
・子供同士の学び合い、つながり。
研究主題
「読む力を高め、学び合う授業の創造」~国語科を通して~
めざす子ども像
・進んで学び合う子ども
・学習したことを、日常の生活や他教科に活用しようとする子ども
授業づくりの視点
視点1 予習課題(教師の自作による予習プリント:国語大魔王)の有効性
視点2 学び合いをつくる指導過程、交流の方法
学ぶ力育成部
豊かな心と体育成部
・確かな学力を育成するための授業改善
・心が通い合い、高め合う集団作り
・読書活動の充実
・体験活動の充実
・家庭学習を見据えた生活リズムの確立
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平成27年度 学校研究推進計画
月
4
7
日
曜
27 月
5
8 金
6
22 金
7
1 水
9
16 水
内
容
授業者
第1回推進委員会
今年度の研究の方向性と重点
第1回重点研究全体会
今年度の研究の方向性と重点
授業づくりの視点・指導案の書き方
事前研
第1回校内授業研究会
指導主事要請訪問
(下学年:3年)木村佳名子
(上学年:6年)堀 健一
事前研
第2回校内授業研究会
(下学年:1年)小田原裕
(上学年:4年)髙橋智一
たんぽぽ学級
事前研
第3回校内授業研究会
(下学年:2年)新舘明子
(上学年:5年)朝岡浩子
たんぽぽ学級
第2回推進委員会
校内授業研究会の成果と課題
来年度の方向性
10
7 水
11
11 水
11
20 金
1
29 金
2
第2回重点研究全体会
10 水 (今年度研究の反省
・来年度の方向性)
2
末
3
中旬
司会
記録
写真
阿部
阿部
木村
堀
阿部
遠田
小田原
髙橋
新舘
朝岡
小田原
髙橋
阿部
新舘
朝岡
木村
堀
新舘
朝岡
阿部
木村
堀
小田原
髙橋
阿部
阿部
信夫
研究紀要の原稿提出
原稿提出・研究紀要完成
・関係機関への送付
授業研究への姿勢
・子ども達に力をつけるために、教師の授業力向上が必要であり、ともに学び合う姿勢に立つ。
・教師や子どもの特性を生かし、共に学び合う質の高い授業を目指す。
・一人ひとりの子どもの見取りを大切にし、「子どもの内面の質的変容」を中心に参観し、成果や課
題を明確にしていく。
・年度の終わりに、校内授業研究会で行った授業の中から実践報告をまとめる。