農 業 技 術 情 報

十勝農業改良普及センター十勝東部支所
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農 業 技 術 情 報
平成27年10月15日
池田町農業構造政策推進協議会
作物の生育状況(10月15日現在)
生育・作業
作物名
)内は平年値、直播てんさいは昨年値
生 育 状 況
遅速
秋まき小麦
(
草丈 9.3(10.3)㎝
+3
生育期節・作業状況
葉数 2.0(1.8)枚
は種終 10/6(10/6)
茎数 178(205)本/㎡
出芽期 10/2(10/5)
収穫始 10/18(10/17)
てん菜
+3
根周 40.1(39.3)㎝
てん菜(直)
-
根周 35.8(36.7)㎝
大豆
-
主茎節数 11.7(11.5)節
成熟期 10/ 3(10/6)
収穫始 10/15(10/18)
小豆
収穫期 10/5(10/5)
手亡
収穫終 10/6(10/4)
牧草
収穫終 9/29(10/1)
サイレージ用
生収量 5,130(5,781)kg/10a
とうもろこし
収穫終 10/2(10/7)
TDN 収量 1,033(1,040)kg/10a
畑
作
1 秋まき小麦
秋まき小麦のは種作業は順調に進み、出芽期は平年よりやや早く経過しています。
生育はほぼ平年並み状況です。
(1) 雪腐病防除
雪腐病防除は根雪前の 11 月中~下旬をめどに防除を実施しましょう。
雪腐病防除は根雪直前の散布が最も効果的ですが、多量の降雨や根雪までの期間が長
い場合は、再散布が必要です。
表1 雪腐病の防除例
雪腐病
使 用
薬剤名
時 期
紅色雪腐病
黒色小粒菌核病
大粒菌核病
◎
◎
○
×
×
◎
フロンサイド水和剤
○
◎
◎~○
シルバキュアフロアブル
×
◎
×
バシタックベフラン水和剤
モンカットベフランフロアブル
根雪前
トップジン M 水和剤
注)◎:効果高い
○:効果あり
×:効果なし
次の場合、再散布が必要です
① 薬剤散布後、積算雨量が 30mm 以上となった場合
② 薬剤散布から 20~30 日以上経っても根雪にならなかった場合
-1-
【参 考】過去の根雪初日(帯広測候所調べ、平均は 8 ヵ年平均)
年
次
H20
H21
H22
根雪初日 12/11 12/3 12/13
H23
H24
H25
H26
H27
12/3
12/3
12/4
12/3 12/17
平均
12/7
2 てんさい収穫後の処理
てんさい収穫後の茎葉はすみやかに土中にすき込み、腐熟を促進します。収穫した根部は
シートで覆い、降雨後の滞水による腐敗を防ぐため、周囲に溝を掘るなど対策を講じてくださ
い。
3 緑肥の処理
(1) 後作緑肥のすき込み時期と方法
後作緑肥のすき込み時期が遅れると、緑肥の雑草化とすき込み後の分解が遅れます。
気温、地温が確保できるうちに、すき込んでください。
生育量が少なく分解しやすい緑肥は、次表のすき込み方法①で十分対応できます。生
育量が大きく分解しづらい緑肥は②または③のすき込み方法で分解を促進します。
主な後作緑肥のすき込み時期とすき込み方法
緑肥作物(品種)
すき込
判断の目安
み時期
えん麦(スワン)
【生育量が小さく分解しやすい場
えん麦野生種
出穂後 7~10 日
(ヘイオーツ、サイヤー)
シロカラシ
(キカラシ、サーベル)
ひまわり(りん蔵、ソフィア)
すき込み方法
合】
① プラウで直接すき込む
10 月中
下旬
【生育量が大きく分解しづらい場
開花後 7~10 日
合】
②ストローチョッパーで細断後、
プラウですき込む
③ロータリーやディスクハローで
混和した後にプラウですき込む
4 次年度作物の準備
(1) てんさい育苗土の pH 矯正と施肥
秋のうちに pH 矯正、施肥をすませましょう。育苗土の目標 pH は 6.0~6.5 です。石灰資
材を十分混和し、混和ムラによる苗枯病の発生に注意してください。
(2)土壌診断の実施
計画的で適正な施肥のために、3~4年に一度、土壌診断を実施しましょう。リン酸・カリ
の蓄積が進んでいるほ場では、土壌診断に基づく肥料銘柄・施肥量を見直しで肥料費の
削減が可能です。
-2-
日没が早まってきています。
「あせり」や不注意に十分注意!!
平成24年の度農作業事故は、統計が残る平成5年度以降最多でしたが、
その後は減少しつつあります。
農作業事故に一層努めましょう。
十勝管内で発生した農作業事故件数(農作業事故報告書)
区分
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
死亡
7
3
7
2
2
4
4
3
4
4
2
7
負傷
581
550
475
534
529
533
593
574
545
663
523
494
計
588
553
482
536
531
537
597
577
549
667
525
501
・公道を通行する場合は、早めにライトつけ夜光反射板や低速車マークを装着しましょう。
・薄暗がりでは機械の周辺で作業する人が見えにくくなります。クラクションを鳴らし周
囲に合図してから、ゆっくり発進するように心がけてください。
・収穫機の調整や詰まりもの除去のときは、必ずエンジンを止めましょう。
・衣服の袖口やすそはボタン・ファスナー止めをして、身体に密着させましょう。
・靴やステップが泥の付着により滑りやすくなっています。機械ステップの昇降時は、十
分注意しましょう。
※収穫残さ物のほ場焼却は止めて、堆肥化に努めましょう。
-3-
-4-