外科専攻医 乳腺外科カリキュラム 【初期研修】 ・研修1年目 乳腺専門

外科専攻医 乳腺外科カリキュラム
【初期研修】
・研修1年目
乳腺専門外来において、各種乳腺疾患の診察、画像診断、細胞診・組織診等を
専門医の指導の下に行う。
マンモグラフィ、超音波検査、細胞診、針生検、マンモトーム生検等の基本と理論
を学び、臨床経験を得る。
担当医として、専門医の指導の下、手術の術者,助手を務める。
化学療法についても修練する。
・研修2年目
1年目のカリキュラムについて更に症例を重ねると共に、外来化学療法、および
比較的稀な乳腺疾患の経験も積む。診断学としては、マンモトーム生検、乳管内視
鏡等も経験する。乳腺疾患についての学会発表も専門医の下に行う。また、臨床試
験については専門医の指導下に実施し、その臨床データの記載を行う。
【後期研修】
・研修3年目 (後期研修1年目)
乳腺疾患患者の問診および視触診を行う。
マンモグラフィの原理、画像評価、読影( カテゴリー判定 )を行う。
超音波検査を自ら行い、穿刺吸引細胞診を指導下にて施行できる。
外来での良性腫瘍の手術ができる。
入院での乳癌手術症例の主治医として 手術の術者,助手を務める。
化学内分泌療法 および 放射線治療の適応を判断できる。
・研修4年目(後期研修2年目)
外来での画像診断,細胞診,組織診を含めた総合診断ができるようになる。
乳癌の転移診断のため、他臓器の画像診断( CT,MRI,シンチグラム )の読影が
できるようになる。
手術においては、指導下に 乳癌手術の一部または全てを行うことができる。
化学内分泌療法の適応を判断し、入院および外来にて実際に行う。
・研修5年目(後期研修3年目)
乳腺疾患についての症例報告,学会発表,論文作成を行うようにする。
外来診療のなかで、マンモグラフィ、超音波検査の経験症例を重ねる。
講習会を受講する。
エコーガイド下の穿刺吸引細胞診および針生検、マンモトーム生検を指導下に行う。
外来化学療法,緩和ケア等に、チーム医療の一員として参加する。
手術ではセンチネルリンパ節生検を施行し、乳癌手術を術者として行う。
・研修6年目(後期研修4年目)
乳癌検診業務の遂行,乳腺症・乳腺炎等の診断・治療を一人で行う。
診療ガイドライン,各種 EBM を参考にして、乳癌患者に対する適切な治療方針を決
定する。
乳腺病理・細胞診の理解、取扱い規約による乳癌の分類を行い、当院のデータベー
スに入力できる。
乳管造影,乳管内視鏡等の特殊手技、乳腺腺葉区域切除術等の手技を行う。
・研修7年目(後期研修5年目)
インフォームド・コンセント,緩和医療,疫学的理解度を深める。
セカンドオピニオンを求めてきた患者に対して適切に対応できる。
臨床試験に共同研究者として参加し、( 指導下に )これを行う。
乳癌,乳腺症例をまとめ、専門医の取得申請ができるようにする。
経験症例のまとめと見直しを行う。