コナギ 小菜葱 Monochoria ミズアオイ科 アメリカコナギ ミズアオイ属 亜米利加小菜葱 Ducksalad ミズアオイ科 アメリカコナギ属 Heteranthera limosa (Sw.) Willd. Monochoria vaginalis (Burm. f.) C. Presl ex Kunth 北海道南部以南 生活史 一年生(夏生) 5〜8月 繁殖器官 種子(120mg) 花 期 8〜10月 種子散布 水 草 丈 足首〜膝 [北アメリカ] [在来] 分 布 出 芽 もっとも代表的な水田広葉雑草で,ため池や河川にもときに 生育する。北海道にはまれで本州以南に多い。多発し,密生 すると競合によりイネに著しい雑草害を及ぼす。スルホニル ウレア系(ALS阻害)除草剤に抵抗性タイプあり。 分 布 関東以西 生活史 一年生(夏生) 出 芽 5〜7月 繁殖器官 種子(56mg) 花 期 7〜9月 種子散布 水 草 丈 足首〜膝 水田などに生育する。1970 年代後半に岡山県で確認され, その後,西日本の水田に散発的に出現し,各地に広がってい る。 アメリカコナギ2葉期。 子葉鞘は線形。第 1,2 葉は淡緑色で広線形〜 線状披針形。 コナギ。上:1 葉期。子葉鞘は線形 で先に種皮をかぶり,逆 U 字形に 曲がる。右:2 葉期。第 1,2 葉は 線状披針形。 上:3 葉期。葉身は多肉質で無毛。先端は 尖る。右:3 葉期のコナギ地下部。根はし ばしば青紫色を帯びる。 密生したコナギ。窒素吸収能が高く,密生すると水稲の減収を招く。 第 5,6 葉まで 線状披針形〜 広線形で先は 尖り,淡緑色。 第 7 葉以降,葉 身と葉柄が明 瞭となり,葉身 は 先 の 尖 っ た 左:葉齢が進むとともに葉身は幅広く,水上の葉身はササの葉のような 披 針 形 〜 狭 卵 狭卵形〜卵形となる。右:典型的な心形の成葉。成葉の形態は倒披針形, 卵形,卵心形などさまざま。 形。 上:はじめ数枚の葉は広線形。その後葉身 は卵状披針形〜卵形。葉柄は長く,斜上す る。右:コナギと異なり,葉身の先端は尖ら ず,基部はくさび形。 上:葉柄の基部に青紫色の 花を数個つける。花茎は短 く,花序葉より低い。左:花 は径約 2 cm。花弁は 6 枚。 雄ずい 6 本のうち,1 本は長 い。しばしば閉鎖花をつけ る。 上:開花期。葉柄基部から伸びた花茎の 先に 6 弁花を 1 つつける。左:花は径約 2 . 5 mm,花弁は淡青色から白色まで変 異がある。開花は午前中。 根元から数本の茎を出し,各茎に 1 枚の葉をつける。根生葉の葉柄 水面を覆ったコナギ。有機栽培水田など,湛水条件で撹拌される立地で特 は長く斜上する。植物体は柔らかく,全体無毛。 に高密度になる傾向がある。 46 果実。花後に花茎は下向きになり,楕円 種 子。長 楕 円 形 で 長 さ 約 形で長さ 7〜10 mm の蒴果をつける。 1 mm。灰褐色で先が尖り, 1 果実に多数の種子を入れる。 縦に数本の条がある。 上:蒴果は長さ3〜4cmの苞に包まれる。右: 種子は楕円形で黒褐色,長さ約 0.7mm。 47
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