気をつけたい夏の病気… 「夏場に多い脳梗塞」

気をつけたい夏の病気…
「夏場に多い脳梗塞」
夏に多い病気といえば熱中症が思い浮かぶかと思いますが、脳梗塞も夏場に多い病
気で注意が必要です。夏場は汗をかいたりすることで体の水分が失われ血液が濃くな
ります。そのため血液が固まりやすくなり、それが脳の血管に詰まることによって脳
梗塞が起こります。
症状は脳梗塞の場所、大きさによって異なりますが
・呂律が回らない
・手足がしびれる(通常は片側に出ます)
・歩き方、動きがおかしい
・顔がゆがむ、よだれが出る などがあります。
このような症状がみられたら病院に連絡したり、救急車を要請するなどして受診を
してください。症状が出てどれだけ早く治療するかが大事なので様子を見るようなこ
とはしないでください。
予防としてはこまめに水分をとることが重要です。入浴後、外で
の作業の時などは汗をかくので水分を取るようにしてください。汗
をかくと塩分などミネラルも失われますのでスポーツ飲料や少し
塩分を一緒に取ることをお勧めします。
脳梗塞予防の薬を飲んでいる方はきちんと内服することも重要で
す。また、自分の脳の状態やその血管が詰まりかけていないか把握
するため脳ドックを受けておくこともお勧めします。
脳梗塞は、まずは予防、なってしまったら早期治療が大切になる
ので注意して下さい。
和みの医療センター
長野県立阿南病院
☎ 22-2121
内科部長
伊東一博医師