フィデリティ・インターナショナルが考える ■ 21 世紀の投資テーマ お客さま用資料 PERSPECTIVES 2015 年 12 月 2016 年の見通し 先進国主導の 成長が続く 2016 年の世界経済は先進国の消費によってけん引され、新 興国は引き続き強い逆風にさらされる見通しです。インフ レ圧力がそれほど強くないことから、利上げは極めてゆっ くりとしたペースで実施され、主要国の金融政策の乖離に よる影響は限られるでしょう。 フィデリティ・インターナショナル グローバル・エコノミスト アンナ・ストプニツカ 世界の経済成長率は低水準が続く 2016 年の世界経済はやや抑制される見通しですが、先進国 上げられ、世界の経済成長を引き続きけん引すると思われま の経済成長が持ちこたえることで、景気後退に陥るリスクは す。米国と英国は 2015 年と同様、いずれも成長トレンドを 低いでしょう。世界全体で見ると需要は停滞し、2016 年も やや上回るペースで成長するでしょう。一方欧州と日本の経 貿易と製造業が苦戦を強いられる一方で、先進国では労働市 済成長はやや加速する可能性があります。 場の改善と低インフレ率の相乗効果で消費や購買力が押し 金融政策の乖離 2016 年も、欧州と日本では 1 年を通じて金融緩和政策が続 の政策サイクルで最も重要なポイントは、2016 年を通じて きそうですが、これとは対照的に、米国と英国では引き締め 利上げのペースが緩やかで、金利経路に与える影響は極めて サイクルが始まるため、主要国の金融政策が乖離することに 低いと予想されることです。その結果、各国経済は当面成長 なります。世界経済は金融引き締めに耐えられるのかという を続けながらインフレを抑制することができるはずです。イ 懸念から、2015 年には米国がいつ最初の利上げを実施する ンフレ率については来年いっぱい低水準が続くと私は予想 のかを市場は固唾を呑んで見守っていました。しかし、今回 しています。 ※記載は当レポート作成月時点の投資環境の見方です。今後の相場を保証または示唆するものではありません。 また予告なく変更されることがあります。最終ページを必ずお読みください。 1 PERSPECTIVES フィデリティ・インターナショナルが考える ■ 21 世紀の投資テーマ 2015 年 12 月 お客さま用資料 新興国投資には選別を 新興国は、2015 年に各国の成長を阻害した要因が残り、来年 世界的な債務削減の流れと全般的な金融環境のタイト化は、 も厳しい環境が続くとみています。中国の需要減退を背景に とりわけ新興国には不利に働くこととなるでしょう。実際 対中輸出依存度の高い、とりわけこの国の「オールド・エコノ 2015 年には新興国の対外資金調達コストは上昇しています。 ミー」産業に財やサービスを提供している新興国には厳しい このような投資環境では、逆風に最も影響を受ける国を把握 環境が続くでしょう。コモディティ価格の構造的な下落がコ し、経済と金融のファンダメンタルズの強い国とを選別する モディティ輸出国の対外収支と財政収支の悪化を招き、通貨 ことが極めて重要です。 安がそれに拍車を掛けることも少なくないからです。また、 主なリスクは成長率、インフレ、中国 2016 年には注意すべきリスクがいくつかあります。米国の で利上げが進む可能性があります。また、新興国で何らかの 経済成長が急速に鈍化したとすると金利見通しが低下し、市 危機が起きた場合も、世界経済は予想されている成長軌道を 場センチメントは悪化するでしょう。また中国経済のハー さらに下回ることになるでしょう。一方、コモディティ価格 ド・ランディングが起きた場合、新興国のみならず世界中の が持ち直すか、中国の経済成長が予想以上に長く安定(ある 経済に影響を及ぼすでしょう。逆に世界、とりわけ米国でイ いは回復)した場合には、新興国の経済ファンダメンタルズ ンフレが予想以上に加速した場合、現在の金融政策の見直し が改善し、新興国全体に長く続いた暗い時代が終わりを告げ が不可避となり、市場が織り込んでいる以上の速いスピード るかもしれません。 ※記載は当レポート作成月時点の投資環境の見方です。今後の相場を保証または示唆するものではありません。 また予告なく変更されることがあります。最終ページを必ずお読みください。 2 PERSPECTIVES フィデリティ・インターナショナルが考える ■ 21 世紀の投資テーマ 2015 年 12 月 お客さま用資料 フィデリティ・インターナショナルは、アジア太平洋、欧州、ラテンアメリカの 24 か国において投資家向けに資産運用サービスを展開 しています。運用資産 31 兆円※、従業員数約 7,000 名を有し、世界有数の資産運用会社としてさまざまなアセットクラスを網羅する投 資商品や、リタイアメント・ソリューションを提供しています。資産運用に特化し、優れた運用ソリューションとサービスによって、お 客様の求める資産形成を実現することを使命としています。フィデリティ・インターナショナルは 1946 年米国ボストンで創業された 「フィデリティ・インベスメンツ」の国際投資部門として 1969 年に設立されました。1980 年に米国の組織から独立し、現在は経営陣 と創業家が主要株主となっています。 (※ 1 ドル= 119.765 円で計算、データは 2015 年 9 月 30 日現在) • 当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではあ りません。 • 当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。また、いず れも将来の傾向、数値、運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。 • 当資料に記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等 の売買を推奨するものではありません。 • 当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き当社に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固く お断りいたします。 • 投資信託のお申し込みに関しては、下記の点をご理解いただき、投資の判断はお客様自身の責任においてなさいますようお願い申し 上げます。なお、当社は投資信託の販売について投資家の方の契約の相手方とはなりません。 • 投資信託は、預金または保険契約でないため、預金保険および保険契約者保護機構の保護の対象にはなりません。 • 販売会社が登録金融機関の場合、証券会社と異なり、投資者保護基金に加入しておりません。 • 投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本および利息の保証はありません。 • 投資信託は、国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、当該資産の市場におけ る取引価格の変動や為替の変動等により投資一単位当たりの価値が変動します。従ってお客様のご投資された金額を下回ることも あります。又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスク の内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては目論見書や契約締結前交付書面を良くご覧下さい。 • 投資信託説明書(目論見書)については、販売会社またはフィデリティ投信までお問い合わせください。なお、販売会社につきまして は以下のホームページ(http://www.fidelity.co.jp/fij/fund/japan.html)をご参照ください。 • ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。 ・申込時に直接ご負担いただく費用:申込手数料 上限 4.32%(消費税等相当額抜き 4.0%) ・換金時に直接ご負担いただく費用:信託財産留保金 上限 1% ・投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬 上限 年率 2.0844%(消費税等相当額抜き 1.93%) ・その他費用:上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。目論見書、契約締結前交付書面等でご確認ください。 ※当該手数料・費用等の上限額および合計額については、お申込み金額や保有期間等に応じて異なりますので、表示することができ ません。ファンドに係る費用・税金の詳細については、各ファンドの投資信託説明書(目論見書)をご覧ください。 ご注意)上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 費用の料率につきましては、フィデリティ投信が運用するすべての公募投資信託のうち、徴収する夫々の費用における最高の料率を記 載しておりますが、当資料作成以降において変更となる場合があります。投資信託に係るリスクや費用は、夫々の投資信託により異な りますので、ご投資をされる際には、事前に良く目論見書や契約締結前交付書面をご覧下さい。 フィデリティ投信株式会社 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第 388 号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 BCR151125-1 ※記載は当レポート作成月時点の投資環境の見方です。今後の相場を保証または示唆するものではありません。 また予告なく変更されることがあります。最終ページを必ずお読みください。 3
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