プレスリリース 2015 年 12 月 7 日 フィデリティ投信株式会社 日本株・アジア株市場 2016 年展望 フィデリティ投信株式会社は、フィデリティ・インターナショナルの運用関係者などの日本株市場展望コメント等 を公表しました。 内需関連セクターに魅力的な投資機会需関連セクターに魅力的な投資機会会 伊藤 浩之 【フィデリティ投信 ポートフォリオ・マネージャー】 中国の経済状況は安定化の兆しが現れており、米国でも、堅調な個人消費を背景に今後も景気回復が順調 に進み、緩やかな金融引き締めサイクルが始まるとみています。日本は米国とは対照的に、2016 年末まで極 めて緩和的な金融環境が続くでしょう。日本の労働市場は逼迫した状態が続き、エネルギー価格も下落して いるため、来年も実質所得が伸びて国内消費の緩やかな回復を支えると思われます。以上を踏まえ、日本企 業は来年も 2 桁増益を達成するとともに、コーポレート・ガバナンスが更に改善し、資本効率の向上と株主リタ ーンの押し上げに貢献するでしょう。 セクターでは、小売、食品、サービス、メディア、陸上輸送等の内需関連に魅力的な成長機会があるとみてい ます。例えば、価格上昇の恩恵を受ける食品メーカーや、市場シェアを伸ばしているダイナミックな E コマース 企業等が挙げられます。“オムニチャネル・リテイリング”の成長も、興味深い投資アイデアを提供しています。 旅行者需要の急拡大に注目者需要の急拡大に注目 ニコラス・プライス 【フィデリティ投信 ポートフォリオ・マネージャー】 日本では構造改革への決意が依然強く、企業セクターは明らかに良い方向へと変化しています。キャッシュリ ッチ企業は余剰資金の多くを投資に回し始めています。「株式持ち合い」の経済合理性について説明しなけれ ばならないプレッシャーが各企業に高まっており、自社株買いのペースは加速していくかもしれません。日本 企業全体が構造変革に本格的に取り組んでいることが、投資家にとって好材料であることは明らかです。 変化の兆候を見出すことが、私の投資アプローチのポイントです。日本は、総合的な高品質のサービスを提 供する文化を持ちながら、外国人向けの観光産業では驚くほど立ち後れていましたが、今や訪日外国人の数 が急速に伸びてその状況も一変しました。この分野は 2016 年も魅力的な投資機会を提供することでしょう。更 に、訪日外国人観光客の需要を、中国をはじめとする諸外国での売上げに結びつける企業にも、明るい展望 が開けています。一方、独自の発展を続け、あるいは、自社の専門性を活かして海外展開することでファンダ メンタルズが変化している未発掘の企業を、引き続き物色しています。国内で安定した収益を稼いでいる会社 が、アジアや世界の成長トレンドに乗れる企業へと質的転換を遂げられれば、企業価値の再評価がなされる 可能性は十分にあります。 ユーロ圏と日本の株式市場が、最も有望な投資機会を提供ロ圏と日本の株式市場が、最も有望 ニック・ピーターズ 【フィデリティ・ソリューションズ 株式ポートフォリオ・マネージャー】 ユーロ圏と日本の株式市場が最も有望な投資機会を提供しそうです。この両地域を比較すると、PER(株価収 益率)が 13.7 倍の日本の方がバリュエーション面では魅力的です。日本は、配当性向の上昇と、GPIF(年金 積立管理運用独立行政法人)の運用資産における株式投資比率の引き上げなど、株式の力強い底上げ要 因からの恩恵も受けると思われます。 更に、日本とその他先進国との間では ROE(自己資本利益率)に大きな差があり、現状、TOPIX(東証株価指 数)の ROE は、2013 年までの 10 年間の平均が 6%で、MSCI 世界株価指数の 12.6%よりもかなり低いのです。 日本企業の経営陣に株主重視の姿勢がより浸透すれば、やがてこれも縮小していくことが期待できます。 英国、欧州、日本へのオーバーウェイトに強い期待 ケビン・オノラン 【フィデリティ・ソリューションズ ポートフォリオ・マネージャー】 全体として、世界経済の先行きに関しては、2015 年初めに比べれば厳しいとはいえ、楽観的な見方を変えて いません。私は現在も債券よりも株式を有望と見ています。経済環境が引き続き良好であることに加え、中央 銀行が金融緩和政策を維持しているからです。FRB(米連邦準備制度理事会)や BoE(イングランド銀行)など が 2016 年には引き締めに転じても、そのペースは遅く緩やかに進むなど、全体としては緩和スタンスが維持 されると考えています。 株式市場では、新興国のアンダーウェイトと英国、欧州、日本へのオーバーウェイトというポジションに、強い 期待を持っています。 アジア(除日本)では、中国とインドが最も魅力的 マシュー・サザランド 【フィデリティ・インターナショナル ヘッド・オブ・プロダクトマネジメント(アジア)】 新興国では中国とインドが 2016 年も最も魅力的な市場になるでしょう。中国市場は、この 1 年は厳しい展開が 続いたものの、足元では安定し始めており、最新の 5 カ年計画で概要が示された改革課題も、この市場を楽 観できる強力な理由になると思います。インドにも大きな投資機会がありそうです。この国の GDP 成長率は中 国よりも高く、中国と同様に思い切った改革が進行中です。 その他、とりわけ ASEAN 諸国は、政治・経済問題のせいで今後も見通しが難しい地域です。ただし、重要なこ とはマクロ経済環境ではなく、企業業績です。アジア株式の市場規模は、米国と欧州を合わせた規模よりも大 きく、私たちのようなアクティブ運用マネージャーには投資機会が豊富な環境となっています。 フィデリティ投信について フィデリティ投信株式会社は、独立系資産運用グループのフィデリティ・インターナショナルの一員として、投資信託および、企業年金 や機関投資家向け運用商品やサービスを提供する資産運用会社です。1969 年に外資系運用会社として初めて本邦に拠点を設け、 日本企業の調査を開始。1990 年より日本の年金向け運用業務に参入、1995 年に証券投資信託委託業務免許を取得し、同年 12 月 に最初の国内投資信託を設定しました。公募投資信託の純資産残高は約 3 兆円、外資系運用会社では首位となります(2015 年 9 月 末現在)。 フィデリティ・インターナショナルについて フィデリティ・インターナショナルは、アジア太平洋、欧州、ラテンアメリカの 24 か国において投資家向けに資産運用サービスを展開し ています。運用資産 31 兆円※、従業員数約 7,000 名を有し、世界有数の資産運用会社としてさまざまなアセットクラスを網羅する投資 商品や、リタイアメント・ソリューションを提供しています。資産運用に特化し、優れた運用ソリューションとサービスによって、お客様の 求める資産形成を実現することを使命としています。フィデリティ・インターナショナルは 1946 年米国ボストンで創業された「フィデリティ ・インベスメンツ」の国際投資部門として 1969 年に設立されました。1980 年に米国の組織から独立し、現在は経営陣と創業家が主要 株主となっています。 (※1 ドル=119.765 円で計算、データは 2015 年 9 月 30 日現在) • • • • • • • • • • • 当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものでは ありません。 当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。また、 いずれも将来の傾向、数値、運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。 当資料に記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄または企業の 株式等の売買を推奨するものではありません。 当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き当社に属し、いかなる目的であれ当資料の一部または全部の無断での使用・ 複製は固くお断りいたします。 投資信託のお申し込みに関しては、下記の点をご理解いただき、投資の判断はお客様自身の責任においてなさいますようお願 い申し上げます。なお、当社は投資信託の販売について投資家の方の契約の相手方とはなりません。 投資信託は、預金または保険契約でないため、預金保険および保険契約者保護機構の保護の対象にはなりません。 販売会社が登録金融機関の場合、証券会社と異なり、投資者保護基金に加入しておりません。 投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本および利息の保証はありません。 投資信託は、国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、当該資産の市 場における取引価格の変動や為替の変動等により投資1単位当たりの価値が変動します。従ってお客様のご投資された金額を 下回ることもあります。また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が 異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧くださ い。 投資信託説明書(目論見書)については、販売会社またはフィデリティ投信までお問い合わせください。なお販売会社につきまし ては以下のホームページ(http://www.fidelity.co.jp/fij/fund/japan.html)をご参照ください。 ご投資いただくお客様には以下の費用をご負担いただきます。 申込時に直接ご負担いただく費用: 申込手数料 上限 4.32%(消費税等相当額抜き4.0%) 換金時に直接ご負担いただく費用: 信託財産留保金 上限 1% 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用: 信託報酬 上限 年率2.0844%(消費税等相当額抜き1.93%) その他費用: 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。目論見書、契約締結前交付書面等でご確 認ください。 ※当該手数料・費用等の上限額および合計額については、お申込み金額や保有期間等に応じて異なりますので、表示することができ ません。ファンドに係る費用・税金の詳細については、各ファンドの投資信託説明書(目論見書)をご覧ください。 (ご注意)上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、 フィデリティ投信が運用するすべての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しておりますが、当 資料作成以降において変更となる場合があります。投資信託に係るリスクや費用は、夫々の投資信託により異なりますので、ご投資 をされる際には、事前によく目論見書や契約締結前交付書面をご覧ください。 フィデリティ投信株式会社 金融商品取引業者 登録番号: 関東財務局長(金商)第 388 号 加入協会: 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 BCR151204-1
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